オトナの教養 週末の一冊

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『生存する意識』
2018/12/21 東嶋和子『眠れる森の美女』のオーロラ姫を想像していただきたい。魔法をかけられたために、眠っているように見える、生きているのに意識があるのかないのかわからない状態。現実世界においては、魔法ではなく、予期せぬ事故や病気のせいで「グレイ・ゾーン」と呼ば…
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『動物たちの内なる生活』
2018/11/30 東嶋和子ペットを飼ったことのある人なら、あるいは家畜を育てたことのある人なら、当たり前じゃないかと一笑に付すような”発見”が、最近相次いで明らかにされている。それは、動物に「感情」や「意識」があるとか、現在だけでなく過去や未来にも思いを馳せている…
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『英語教育幻想』久保田竜子教授インタビュー
2018/11/29 本多カツヒログローバルに活躍するためには、英語力は本当に必須なのか。巷で信じられている早期教育は有効なのか。
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『フランス人の性』プラド夏樹氏インタビュー
2018/11/22 本多カツヒロハリウッドでのセクハラ告発など世界的に#MeToo運動が広がるのに対し、フランスの女優、カトリーヌ・ドヌーヴさんらフランス人女性100人が「ル・モンド」に「口説く自由を」などの公開書簡を発表し異議を唱えた。このフランスとアメリカをはじめと…
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『スポーツ国家アメリカ』鈴木透教授インタビュー
2018/11/09 本多カツヒロ映画などでアメリカの大学スポーツのシーンを観ると、日本とは比較にならないほど盛り上がっている。日本でも野球やバスケットボールなどアメリカ型競技をプレーする人は多いが、一体なぜあれほどまでにアメリカでは大学スポーツが盛り上がっているのか。
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『「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。』小川たまか氏
2018/11/01 本多カツヒロ「#metoo」ムーブメントにより、国内外問わず、さまざまなセクハラ報道がなされるようになってきた。これまで痴漢をはじめとする性暴力の被害にあっても、我慢したり諦めたりすることしかできなかった人たちの怒りが爆発しつつあるのが現状なのかもし…
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『もしも宇宙に行くのなら』
2018/10/26 東嶋和子人類が地球をあとにして他の星へ移住する、すなわち「宇宙に出て行く」としたら、どんな社会的課題があり、どんな意義があるのかを「思考実験」する。思考実験というと、むずかしそうと身構えられるかもしれないが、とんでもない。アシモフから『攻殻機動隊…
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マーガレット・サッチャーに学ぶ変革期の政治家のあり方
2018/10/26 友森敏雄テレビに映るテリーザ・メイ英国首相の表情は憂鬱に見える。変革期の政治家に求められるリーダーシップのあり方とは何か? 答えは、メイ首相の背後にある。英国初の女性首相である、マーガレット・サッチャーだ。このほど『マーガレット・サッチャー 政治…
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『「片頭痛」からの卒業』 坂井文彦医師インタビュー
2018/10/05 本多カツヒロ日常生活でよくある体の不調の一つが頭痛だ。「頭痛なんて我慢すれば大丈夫」と思う人もいるかもしれないが、実に日本人の10人に1人は片頭痛で悩んでいる。この身近な病気は一体どのようなメカニズムで起きているのか。
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『サイエンス・インポッシブル』
2018/09/28 東嶋和子『スター・トレック』や『透明人間』、『フラッシュ・ゴードン』などなど、古今のSF作品に登場する「ありえない」テクノロジーは、いつ、どのように実現できるのか? あるいはただの夢物語なのか?
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『ロシアと中国 反米の戦略』廣瀬陽子教授インタビュー
2018/09/21 本多カツヒロ中国の一帯一路にロシアのユーラシア連合構想。その実現はさておき、両国には壮大な構想がある。共産圏や巨大な国土、独善的なリーダーという共通点を持ち、近隣の国である両国は現在いかなる関係を築いているのか。
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『なぜ、わが子を棄てるのか』山室桃氏インタビュー
2018/09/14 本多カツヒロ11年前、熊本市の慈恵病院に設置された「こうのとりのゆりかご」、いわゆる「赤ちゃんポスト」は大変な議論を巻き起こした。現在も設置されているこの赤ちゃんポスト、この10年間で何が変わり、変わらなかったのか。
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『サイバー・エフェクト 子どもがネットに壊される』
2018/08/31 東嶋和子インターネット依存症、ネットゲーム障害、オンラインショッピング依存、オンラインポルノ依存、ゲーマー血栓症……。インターネットの負の側面――とりわけ人間の心身に与える悪影響――が、ようやく真剣に議論されるようになってきた。
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『アメリカの社会変革』ホーン川嶋瑤子氏インタビュー
2018/08/24 本多カツヒロ「アメリカは非常に動的な社会」と語るのは、アメリカに居を構えるお茶の水女子大学ジェンダー研究センター元教授のホーン川嶋瑤子氏。過去と現在、アメリカでは、一体何が起き、その背後には何があるのか――。
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『知性は死なない 平成の鬱をこえて』 與那覇潤氏インタビュー
2018/08/17 本多カツヒロ気鋭の歴史学者として活躍していた與那覇潤氏。2015年に双極性障害Ⅱ型で入院、回復後病気を通じて世の中を見る目が変わったという與那覇氏が、平成の日本を席巻した反知性主義について語ってくれた。
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~『経済学者たちの日米開戦 秋丸機関「幻の報告書」の謎を解く』牧野邦昭・摂南大学経済学部准教授に聞く~
2018/08/15 友森敏雄昭和の軍部、特に帝国陸軍は、非合理主義で、極端な精神主義に走った組織という認識が一般的だ。だから、日米開戦を決断したのだろうか。実は、陸軍も彼我の経済力を当時一流だった研究者たちに調査してもらい、圧倒的な差があることを知っていた。それにも…
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『遺伝子 親密なる人類史』
2018/07/27 東嶋和子メンデルやダーウィンが遺伝の概念と初めて出会ったとき、のちにナチスドイツが優生学による「民族浄化」の名目で断種や強制収容、さらには殺人まで犯すことになろうとは、夢にも思わなかっただろう。
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『日本の分断』吉川徹教授インタビュー
2018/07/13 本多カツヒロ大卒と非大卒の人生が別々のものになりはじめた現代日本社会では、特に若年非大卒の男性たちが多大なリスクにさらされているという。日本における学歴の意味や、学歴分断社会の現状、そして非大卒の若者たちに忍び寄るリスクについて考える。
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野嶋剛『タイワニーズ 故郷喪失者の物語』
2018/07/07 黒羽夏彦本書は日本と関わりを持つ「タイワニーズ」を列伝的に描き出したノンフィクションである。一人一人のタイプの全く異なる生き様を通覧して浮かび上がってくるもの──そこに「台湾」とは何かを改めて考え直すヒントが秘められている。
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『憲法と世論』境家史郎教授インタビュー
2018/07/06 本多カツヒロ憲法について世論はどう反応し、政治家たちはどのような動きを見せてきたのか――。戦後70年の世論調査を分析し、日本人が憲法とどう向き合ってきたかを詳らかにした『憲法と世論』の著者に聞く。
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