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2024/01/05 佐々木伸
イスラエル軍とハマスのガザ戦争は〝第5次中東戦争〟への危機をはらみながら新年を迎えた。中東全域に緊張が高まっているのはイスラエルがイラン革命防衛隊の将軍やハマス政治局副代表らを暗殺し、イランやシーア派組織ヒズボラが報復を示唆するためだ。
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2023/12/24 佐々木伸
パレスチナ自治区ガザ住民の死者は2万人を超えても、イスラエル軍は攻撃の手を緩める兆しはない。その中で、最大の関心事はイスラエルが躍起になって探すハマスのガザ代表ヤヒア・シンワルと軍事部門カッサム旅団の司令官ムハンマド・デイフの行方だ。
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2023/12/14 佐々木伸
パレスチナ自治区ガザ情勢は、イスラエル側が目標としているハマス指導者の殺害が実現していない。そうした中、ハマスが戦闘を続行できるのはカタール資金の流入を容認するなどイスラエル自らがハマスを育て上げためとの見方が明らかになってきた。
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2023/11/21 佐々木伸
パレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスの指導部や戦闘員の多くがイスラエル軍の制圧した北部を抜け出し、住民が避難する南部へ逃走している疑いが濃厚になってきた。前線は今後南部に移るのは必至で、戦争は第二段階に入った。
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2023/11/14 佐々木伸
イスラエルがハマスの奇襲攻撃を事前に察知できなかったのは「ハマスの偽装作戦に欺かれたため」であることが明らかになってきた。その背景にはパレスチナ人同士を対立させる「分断統治」に胡坐をかいてハマスを〝管理〟できると思い込んだ過信がある。
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イスラム勢力を支援する〝小国の知恵〟
2023/11/06 佐々木伸パレスチナ自治区ガザ情勢はイスラエル軍とイスラム組織ハマスとの市街戦が切迫する中、ハマスに拉致された人質の安否が一段と懸念される。人質解放交渉はカタールが舞台となっているが、なぜ同国が仲介者となっているのか。〝小国の知恵〟を探った。
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2023/10/29 佐々木伸
パレスチナ・ガザ地区のイスラム組織ハマス壊滅を目指すイスラエル軍は越境作戦を展開、通信網を遮断して事実上の地上侵攻を開始した。米国が侵攻に難色を示し、停戦を求める国際包囲網が強まっていることから〝なし崩し的〟な作戦に踏み切ったようだ。
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2023/10/19 佐々木伸
イスラム組織ハマスとイスラエルの衝突はガザ市の病院が攻撃を受け、数百人が犠牲になる事態へ発展した。イスラエルはガザ侵攻に踏み切る構え。ハマスは罠をめぐらして待ち伏せ、酸鼻極める市街戦が想定される。侵攻の戦略目標と戦闘の行方を探った。
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2023/10/13 佐々木伸
パレスチナのイスラム組織ハマスとイスラエル軍の全面衝突に発展した「ガザ戦争」は同軍地上部隊のガザ侵攻が切迫する中、死傷者が増加の一途をたどっている。どういう形で決着するのか。中東側と米国側の視点から今後のシナリオを占ってみた。
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2023/10/09 佐々木伸
パレスチナ自治区ガザを実行支配するイスラム組織ハマスが電撃的なイスラエル攻撃を敢行、市民ら約700人が死亡した。イスラエル軍も空爆などで猛反撃、全面戦争の情勢。なぜ今、ハマスが攻撃に踏み切ったのか、その背景と今後の展開を占った。
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2023/10/03 佐々木伸
兄弟のように親密な関係だったサウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)が石油政策やイエメン、スーダンなどの対外方針をめぐって対立が表面化し、中東情勢に新たな緊張が走っている。石油大国同士の覇権争いで「ペルシャ湾は波高し」だ。
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2023/09/27 佐々木伸
旧ソ連のアゼルバイジャンとアルメニアの係争地「ナゴルノカラバフ」を巡る軍事衝突はアゼルバイジャンの全面的勝利に終わり、プーチン・ロシア政権の影響力低下が明らかになった。ロシアの裏庭である南コーカサスの戦略地図に激変が起きつつある。
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2023/09/22 佐々木伸
米国とイランは拘束していた囚人5人を釈放、交換し、米国は韓国で凍結されていたイラン資産約60億ドルを解除した。背景にはトランプ前大統領の復活を恐れるイランが「最後のチャンス」と歩み寄り、米側はイランとの「裏取引」維持への思惑があったようだ。
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「世界の調停者」に名乗りで苦り切る米国
2023/08/09 佐々木伸サウジアラビアで開催された「ウクライナ和平会議」は、グローバルサウスの国々も多数参加した。会議を主催したサウジのムハンマド皇太子が「世界の調停者」として名乗り出た格好だが、ウクライナ支援を主導してきた米国は苦り切っているようだ。
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2023/07/25 佐々木伸
ロシアが黒海の穀物輸出合意から一方的に離脱する中、トルコのエルドアン大統領の動向に世界の注目が集まっている。エルドアン氏はプーチン大統領を8月にトルコへ招待しており、直談判で合意再建を目指したいところだが、極めて困難な状況とみられる。
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2023/07/13 佐々木伸
スウェーデンのNATO加盟に強く反対してきたトルコのエルドアン大統領が一転して賛同、加盟が事実上決まった。「危機感を高めて最後に利益を得る」というのが同氏の手法だが、今回もその真骨頂がいかんなく発揮された感がある。
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2023/07/04 佐々木伸
ロシアの民間軍事会社ワグネルの反乱は同組織が活動を拡大してきた中東やアフリカにも少なからぬ影響を与えるのは必至だ。シリアではロシア軍によるワグネル戦闘員の拘束も始まっている。
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2023/06/14 佐々木伸
米国に依存してきた中東石油大国サウジアラビアが自国第一主義とも呼ぶべき独自路線を推進し、地域情勢や世界経済に大きな影響を与えている。政策を主導しているのはムハンマド皇太子。米国は高官を相次いで訪問させ、米国離れを食い止めるのに必死だ。
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2023/05/29 佐々木伸
トルコ大統領選の決選投票で、現職のエルドアン大統領が野党統一候補のクルチダルオール氏を破って当選した。独裁的な長期政権は継続、同氏はNATOの一員でありながらプーチン大統領と親密な関係を維持しており、プーチン氏にとっては追い風になった。
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2023/05/15 佐々木伸
激戦となったトルコ大統領選は28日に決選投票が実施される見通しとなった。その結果はウクライナ戦争や国際情勢にも大きな影響を与えるのは必至。エルドアン氏が敗北した場合、トランプ米前大統領と同様に、大統領の座にしがみつくとの懸念が出ている。
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