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湊かなえ文学「イヤミス」ラストに向かって
2017/04/26 田部康喜湊かなえ原作の「リバース」のドラマがTBS系列で始まった。主人公の深瀬和久役・藤原竜也の圧倒的な存在感が、画面を覆っている。
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若手女優陣の群像劇に魅かれる
2017/04/12 田部康喜脚本の岡田惠和は、みね子が生きていく昭和という時代を美しい理想郷としてではなく、重層的に描こうとしているように見える。
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お笑いコンビ「スパークス」の徳永と師匠・神谷の切ない会話
2017/03/23 田部康喜ドラマ「火花」は舞台となる場所が、原作とは少々異なるところもあるが、その魅力は変わらない。そして、徳永と神谷が交わす漫才のような会話の数々もまたそうである。
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地上波とBSのふたつのドラマが交錯する
2017/03/08 田部康喜脚本家の蒔田光治は、地上波とBSというふたつの編成をまたいでドラマを展開する、という意表をついた。
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男女の駆け引きのセリフが胸にしみる
2017/02/22 田部康喜原作は東村アキコの人気漫画。画面展開とセリフ回しのスピードに加えて、大都会の夜と昼の変化する風景をあしらって、登場人物の感情の変化を巧みに描いている。
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松田龍平と高橋一生の秘密とは
2017/02/08 田部康喜人とひととが、わかり合おうとするとき、言葉だけではなく、表情やちょっとしたしぐさがきっかけとなる。ドラマのセリフの美しさはそうした、言葉以外の演技がからまって昇華している。
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山本美月と水原希子の対決も
2017/02/01 田部康喜フジ・関西テレビ系の「嘘の戦争」は、復讐譚である。騙したり騙されたり、あるいは騙されたように装ったり。復讐譚はコン・ゲームのような展開をみせる。
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柳楽優弥や石井杏奈ら若手も絡んで
2017/01/18 田部康喜人とひととのつながりのなかで、親子関係ほどやっかいなものはないのではないか。互いをわかっていることが前提となっているため、そこに齟齬ができると、関係は一気に崩壊に向かう。
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視聴率81.4%を記録した時代とは
2016/12/28 田部康喜NHKが紅白歌合戦にかける意気込みは、前回の東京五輪に向けた熱気の再現にかけているようにみえる。
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「サスペンス編成」がNHKを視聴率No.1に
2016/12/14 田部康喜原作は、モデルや女優、テレビのリポーターとしても名高い米国のサンドラ・ブラウンの「MIRROR IMAGE」。二役を演じ分ける栗山千秋の新しい魅力がにじむ。
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社会は分断されて犯罪が起きる
2016/11/24 田部康喜社会が貧富の差によって分断されているなか、いかにして人はいきるのか――。殺人事件を通じて描いていく。
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契約妻の新垣結衣と、突っ込みとボケができる星野源
2016/11/09 田部康喜映画全盛時代は、映画会社が女優を専属にして育てる、スターシステムが取られていた。テレビ時代になって、キー局と事務所が育てる仕組みができあがったのである。
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タワーマンションに現代の縮図を見る
2016/10/19 田部康喜カメラはタワマンの上下の階を行き来するように、映像を映し出す。ドラマは二重螺旋で登場人物たちも多い。巧みなカメラワークが、サスペンスとしてのこの作品を支えている。
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「生き方の美しいヒロインの姿」の意味が込められたタイトルのように
2016/10/05 田部康喜女優が代表作に恵まれるかどうかは、運である。脚本と演出家、監督との出会いである。芳根京子の強運に期待したい。
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「とと姉ちゃん」「営業部長 吉良奈津子」「ノンママ白書」
2016/08/28 田部康喜ドラマは世相を映す鏡である。そうした眼で眺め見れば、今夏のシリーズは女性が主役のドラマが多かったが、働く女性の悩みは「ガラスの天井」を突き破れないことである。
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日本テレビ「そして、誰もいなくなった」
2016/08/14 田部康喜管理社会が広がる現代社会。社会的存在としての自分自身を失う恐怖に苛まれることとなる主人公を演じるのは、舞台俳優としても活躍する藤原竜也だ。
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NHKスペシャル ロッキード事件
2016/08/06 田部康喜日本の首相経験者が初めて逮捕された、ロッキード事件から40年が経つ。“角栄ブーム”の今明らかになる40年目の真実とは。
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日本テレビ『時をかける少女』
2016/07/16 田部康喜筒井康隆原作「時をかける少女」は刊行から50年を経、幾度となく映像化されてきた。青春ドラマらしい甘く切ない少女の内面を描く「時かけ」、今回のドラマの見どころは。
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NHKスペシャル「キラーストレス」
2016/06/25 田部康喜仕事や人間関係のストレスにされされる現代人。最新の臨床心理学、脳科学などの分野で進む、ストレスは対処できるという「意識革命」とはどのようなものだろうか。
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NHKスペシャル・スクープドキュメント 「北朝鮮“機密ファイル”知られざる国家の内幕」
2016/06/08 田部康喜番組の題名にふさわしい、まさにスクープである。日本のメディアの調査報道としては白眉ではないか。
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