「ロシア」の最新記事一覧
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2022/12/12 服部倫卓
プーチン・ロシアによる侵略戦争に歯止めをかけようと、米欧日は厳しい制裁を科してきたが、ロシア経済が崩壊する事態には今のところ至っていない。いや、むしろ目先の数字だけを見ると、ロシアが負ったのは「かすり傷」にすぎないのかと思えてしまう。
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2022/10/17 佐藤俊介
ロシアによる侵略を受けるウクライナ経済が回復への糸口を見いだせないままでいる。ウクライナ軍との戦闘で劣勢に立つロシア軍が、電力施設など民間の経済インフラへの攻撃に軸足を移し、さらなる損失が確実視されているためだ。
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2022/09/26 金野雄五
ロシアによるウクライナ侵攻から半年以上が経過し、経済に歪みが見られ始めている。ただ、国内では「制裁慣れ」ともとれる動きがあり、財政もしばらく持ちこたえられそうだ。国力衰退によって戦況が大きく変わるとまでは言えない状況が続く。
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2022/09/26 佐藤俊介
ロシアのプーチン政権が発令した予備役30万人を対象にした動員令が、同国社会に激しい混乱と分断を引き起こしている。隣国との国境では、脱出を図るロシア人の車が列をなし、人々はインターネット上で、夫や子供が動員を免れる方法を必死に探している。
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2022/09/02 佐々木正明
ロシアにおける9月3日は、第2次世界大戦で日本軍に勝利した「対日戦勝記念日」にあたる。ロシアのウクライナ侵攻で、プーチン政権はウクライナを支援する日本を「非友好国」扱いにしており、両国関係は昨年までとはがらりと環境が一変している。
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2022/08/02 佐藤俊介
ウクライナのゼレンスキー大統領が自国の治安機関の腐敗根絶に苦心している。ソ連国家保安委員会の流れをくむ強大な権力を持ち、幹部の多くはモスクワのエリート治安機関校出身。ロシアによる影響を排除するのは容易ではない。
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2022/07/19 佐藤俊介
対ロシア経済制裁網の〝ほころび〟が鮮明になりつつある。最大の懸念は、ロシアの輸出総額の45%を占める石油分野で、第三国が大量に輸入したロシア産原油を精製し、原産地が分からない形での再輸出が疑われている。
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2022/07/04 佐藤俊介
ソ連崩壊後にロシアを苦しめた出生率の低下と人口減少が、再び深刻化しようとしている。新型コロナ禍で昨年、ソ連崩壊後で最悪の年間100万人以上が減少。ウクライナ侵略の長期化による経済の落ち込みが社会不安を高め女性の出産を抑制すると予想される。
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2022/06/20 佐藤俊介
欧米諸国から厳しい経済制裁を受けるロシアで、撤退した外資系企業の模倣サービスや商品がはびこりつつある。ロシア政府は欧米企業の商標不正コピーを容認し、撤退した外資の資産接収も辞さないが、外資と同レベルの商品やサービスとなる保証はない。
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2022/06/03 金野雄五
ロシアへの経済制裁にプーチン大統領は強気の態度を見せる。実際、ルーブル相場が持ち直すなど、大きな経済的打撃を見せていない。その要因として、エネルギー取引の継続が挙げられるが、それだけではない。制裁が全く意味をなしていないわけでもない。
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2022/05/17 佐藤俊介
ウクライナに侵攻したロシアからの頭脳流出が止まらない。侵攻の懸念が高まっていた年初から数百万人が脱出した可能性も指摘されている。プーチン大統領は彼らに「裏切者」「ハエ」などと侮蔑の言葉を投げつけるが、ロシアの国力を低下させるのは必至だ。
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2022/05/02 佐藤俊介
経済制裁により暴落したロシア通貨ルーブルが急回復している。プーチン大統領は「制裁は失敗した」と豪語するが、無理やり上昇が〝演出〟されているのが実態だ。ロシア経済はソ連崩壊以後で最悪レベルのGDP落ち込みや失業者急増が見込まれている。
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2022/03/30 佐藤俊介
ロシア軍によるウクライナ侵略は依然として続き、占領地域を広げている。西側諸国は第三次世界大戦につながりかねないとして、直接的な軍事介入は行っていないが、ロシアへの経済制裁は、真綿で首を締めるようにロシアを窒息させつつある。
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2022/03/07 佐々木正明
ウクライナに侵攻したロシア軍が南東部のザポリージャ原発を攻撃し、制圧した。ロシアが原子力発電施設を次々に狙う理由は何か。プーチン大統領らの過去の発言から、ウクライナの核武装化を食い止めようとする狙いも浮かび上がってきた。
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2022/03/01 佐々木正明
ロシアのプーチン大統領は、専門家の予想を裏切り、隣国ウクライナへの全面攻撃に踏み切った。武力行使の余波は、これまで成功を収めてきたプーチン流支配の様相と異なっている。「恥ずかしい」「妄想に取りつかれている」と嘆く多くのロシア国民がいる。
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関係者の不審死も 背景にスポーツを使った国威発揚政策
2022/02/17 佐々木正明北京五輪はまたもやロシアのドーピング禍の深い闇をさらした。フィギュアスケート女子代表のカミラ・ワリエワ選手が禁止薬物検出により出場の是非をスポーツ仲裁裁判所が判断する事態となった。ここにはプーチン政権下の薬物汚染の実態という背景がある。
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2022/01/26 佐々木正明
北京冬季オリンピック・パラリンピックは開催国・中国とロシアの結束ぶりを国際社会に示す出来事となりそうだ。14年と22年時点の両国関係を詳しく比較すると、両国の蜜月ぶりも一様ではなく、ロシアの中国依存度がさらに増していることがわかる。
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CO2ゼロ政策に踏み切ったワケ
2021/11/26 佐々木正明地球温暖化は極寒の国、ロシアの発展に寄与する――。プーチン政権幹部はほんの数年前までは、こうした趣旨の発言をして憚らなかった。しかし、プーチン大統領は「2060年までにCO2排出実質ゼロ」を表明。その理由は永久凍土融解がロシア経済脅かすか…
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2019/04/26 廣瀬陽子
ウクライナで新大統領が誕生した。コメディアンで俳優のウォロディミル・ゼレンスキーである。政治経験のないこの新人大統領を、緊張関係にあるロシアはどのように見ているのだろうか。
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北方領土訪問記(後編)
2018/09/06 廣瀬陽子8月末に国後島と色丹島を訪れた。最初の印象は、根室から肉眼で見ることもできる近い島なのに、大変遺憾ながら、遠い島と感じてしまった。ロシアの実効支配が進む現地では、同様に人々も日本に対して心理的距離があり、複雑な思いを抱いているようだ。
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