2022年11月29日(火)

矢島里佳の「暮らしを豊かにする道具」

2019年3月8日

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矢島里佳 (やじま・りか)

株式会社和える 代表取締役

1988年東京都生まれ。職人と伝統の魅力に惹かれ、19歳の頃から全国を回り始め、大学時代に日本の伝統文化・産業の情報発信の仕事を始める。「日本の伝統を次世代につなぎたい」という想いから、大学4年時である2011年3月、株式会社和えるを創業、慶應義塾大学法学部政治学科卒業。2012年3月、幼少期から職人の手仕事に触れられる環境を創出すべく、 “0歳からの伝統ブランドaeru”を立ち上げ、日本全国の職人と共にオリジナル商品を生み出す。テレビ東京「ガイアの夜明け」にて特集される。日本の伝統や先人の智慧を、暮らしの中で活かしながら次世代につなぐために様々な事業を展開中。

「一子相伝」をやめた意外な理由

 公共交通機関でたどり着くのは難しく、車で行くのが一番スムーズ。この日は曇りで小雨だったが、自然豊かな高山では、なんだか小雨もまた心地よく感じられた。

(写真提供:筆者) 写真を拡大

 こんにちは〜。とお邪魔すると、民家に通していただいた。とても感じの良い優しそうなご夫妻がお出迎えしてくださり、お茶を出してくださった。いきなり体験が始まるのかと思いきや、丁寧に茶筅についてのお話を始めてくださった。

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 なんとこの高山茶筅だけで、国産茶筅100%の生産を誇るというから驚いた。300人ほどの職人さんが今も茶筅作りをしているそう。元々は一子相伝で作り方も秘密だったのだが、国からの要請で1970年の大阪万博に出て実演することになり、少しずつ一般の人々も作り方を知れるように。また昭和の花嫁修行の一大茶道ブームで、茶筅需要が爆発的に伸び、一子相伝では生産が追いつかず、産地として茶筅作りを支えていくようになったそうだ。

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