Wedge REPORT

2019年12月24日

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 高校生がプロチームの運営にインターンシップで関わったり、地域活性化に向けてより規模の大きなリーグ参入への足掛かりになる─。

 大きな競技施設を必要とせず、チーム運営コストも低く抑える、といったコンセプトで急拡大しているのが、世界的に競技人口が増え、2020年の東京五輪で初めて正式種目になった3人制バスケットボールの「3x3」(スリー・エックス・スリー)だ。

岡山駅前のイオンモールを会場にして行われた3人制バスケ「3x3」の試合(Ⓒ3x3.EXE PREMIER 2019)

 通常スタイルの5人制とは違い、半分のコートを使ってゲームが行われる。日本では14年から「3x3.EXE PREMIER(スリー・エックス・スリー・ドット・エグゼ・プレミア)」としてリーグ戦が行われている。

 19年シーズン(5月~9月)は、男子72チーム(日本43、韓国5、タイ12、ニュージーランド12)が、地域ごとに12のカンファレンスに分かれてプレーオフ出場を競った。

 試合会場は、開催される町を象徴するランドマーク(神社や駅)や、商業施設内とさまざま。コートサイズが、縦11メートル、横15メートルと、コンパクトであることから機動的に試合会場を設置することができる。

 試合を運営するクロス・スポーツ・マーケティング(東京都千代田区)の北村正揮・競技ディレクターは「大型トラック2台に、ゴールや床など試合に必要な資材を積み込んで会場に行き、一晩でコートを完成させることができます。前日までなかったものが突然現れるので、地元の人には驚かれます」と話す。

 特に郊外化が進んだ地方都市においては、中心市街地の活性化に一役買っている。

 試合の運営、チケット販売なども基本的に運営会社が行い、運営費はスポンサー収入とチケット収入(150席程度)、供託金で賄う。チームオーナーは、年間500万円ほどを用意すればよく、このうち250万円がリーグへの供託金で、残りが遠征費となるという仕組みだ(参入初年度のみ別途入会金100万円が必要)。

 Bリーグのチーム運営をした経験を持つ北村さんは「会場の確保(Bリーグの場合、ホームゲームで年30試合)と設営、チケット販売などといったリスクを減らしたのが、3x3の特徴」だと言う。試合は、12カンファレンスに分かれて全8ラウンドが実施され、1ラウンドあたり4時間半程度(約9試合)と、コンパクトだ。

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