学校でのいじめ、それによる自殺が後を絶たない。医師として第一に必要なことは、診断でも、治療でもない。直ちに介入して、これ以上の被害を防ぐことである。
診断書1枚で学校は動く
医師にはできることがある。いじめの可能性を察知したら、直ちに診断書を書いて、学校側に注意喚起することである。その際、いじめの確証は必要ない。そのおそれがあると思われたら、躊躇なくアラームを鳴らすべきである。
筆者の場合、外来診察室で患者として訪れた児童・生徒において、いじめ被害の可能性がある場合は、その場で以下の文面の診断書を発行することにしている。
この定型文は、外来診察室の電子カルテのなかに登録されている。診察のさなかに呼び出して、文面に多少のアレンジを加えて、その日のうちに診断書を作成する。
なお、免責事項を記しておく。精神科医、小児科医の中で、この診断書文例を参考にする人がいると思う。どうぞ、ご活用いただきたい。ただし、当資料は、あくまでサンプルであり、実在する個人に直ちに適用できるものではない。
したがって、当資料を利用する際は、利用者の責任で当該患者に合わせた変更をお願いする。この記事の筆者井原裕は、利用者が当資料の情報を用いて行う一切の行為について、何らの責任も負うものではない。当資料を利用して生じた損害につき、井原としては責任を負いかねるので、御了承いただきたい。