中西部オハイオ州。ラストベルトと呼ばれた地域だが、州都コロンバス郊外で、インテルの新工場の建設が進む。今や「シリコン・ハートランド」に生まれ変わりつつある。米国の国内線に何度も乗ったが、席はいつも満席だった。真夜中に空港に到着してもスマホでウーバーを呼べばすぐに来てくれる。
ニューヨーク、ワシントンDC
ニューヨーク。コロナ前に比べると、人が戻っていないというが、その活況たるやすごい。普通のレストランでも簡単に1万円を超すが、人でいっぱいだ。地下鉄に乗れば、クレジットカードのタッチ決済で改札を通過できる。
NYからワシントンDCへ向かうアムトラック。車窓から見える米国のインフラも老朽化していることが分かる。活気がある一方で、そこから置いていかれた人がいる。路上生活者、ドラッグ中毒らしい人がそこかしこにいた。
大学では、ガザ問題に抗議するテントが張られ、大統領選挙は、米国の分断を象徴している。こうした問題に限らず、サービスの質など、日本の方が優れている点もたくさんある。
だから「米国は駄目」ではなく、その良い部分を学ぶべきだ。「変化を恐れない」「前に進む力」こそ米国の美点だ。