地元紙の分析によると、今のところ、民主、共和両党とも、それぞれ何人かの候補が名乗りを上げているものの、支持率で突出した候補はおらず、最終的に民主党が上院議員ポストを奪回できるかどうかは、予備選を経て5月までに誰が最終候補に勝ち上がって来るかにかかっているという。
しかし、同州ヒューストン大学が行った最新世論調査によると、過去と異なり、今年は「大接戦」が予想され、州民主党幹部の間では、「わが党候補が誰になるにせよ、(1議席奪還の)千載一遇のチャンスであることに変わりない」との期待が高まりつつある。
中間選挙で民主党が力を入れる4州
現在、定数100人の上院での色分けは、共和53、民主47となっており、民主党が多数を制するには4議席増やす必要がある。これまでのところ、民主党が11月の上院選挙で照準を定めているのは、アラスカ、メーン、ノースカロライナ、オハイオの4州だ。
まず、アラスカ州では去る1月、民主党から元ベテラン下院議員でネイティブ・アメリカンのメリー・ペルトラ女史が名乗りを上げており、現職で共和党のダン・サリバン上院議員との対決で徐々に支持を集めつつあり、本選では接戦が予想されている。
メーン州では、連続4期務めてきた共和党のスーザン・コリンズ上院議員相手に民主党から現職のジャネット・ミルズ州知事が出馬を正式表明、「州始まって以来の女性対決」として関心が集まっている。地元の一部には、今年78歳のミルズ候補の「高齢」に懸念の声も聞かれるが、州検事総長をへて州知事としてのこれまでの実績に対する信頼と評価は高く、民主党全国委員会では「今年の中間選挙で共和党から議席を奪う最も可能性の高い候補」との呼び声高い一人だ。
ノースカロライナ州は、民主党にとって上院奪回のために欠かすことのできない「最重要州」とみなされており、今のところ、同党候補として最有力視されるのが、人気度の高いロイ・クーパー前州知事だ。これに対し、共和党側は、すでにトランプ大統領が名前を挙げている石油ロビイストのマイケル・ウォットリー氏のほか、5人が候補に名を連ねている。これまでの地元世論調査によると、クーパー氏が共和党のいずれの候補に対してもリードを保っていると伝えられる。
オハイオ州では、現職で再選を狙う共和党のジョン・ハステッド上院議員に対し、民主党からはシェロッド・ブラウン前議員が再出馬を表明、11月の決戦に向けて白熱した戦いを演じている。昨年末の地元世論調査では、ハステッド候補(49%)がブラウン候補(46%)をわずかにリードしていたが、その後、ブラウン候補が、有権者にとくに関心の高い国民健保問題で消極的だったハステッド候補への批判を強めるにつれてその差は縮まりつつある。
もちろん、共和党側は民主党同様、上記4州のどの州も重要州と位置付けており、党全国委員会の選対本部は、いずれの州にもベテラン・ストラテジスト達を送り込み、自陣候補のテコ入れに躍起となっている。また、同党にとって、かりに4州のうちの1州を死守できたとしても、激戦が予想されるテキサス州を落とすと、民主党に多数奪回を許す可能性が大きくなるだけに、気を許さない状況が続く。
