ニューヨークのリンカーンセンターで7月20日から24日の5日間、宝塚歌劇団OGが公演を行った。
宝塚は過去にも2度ニューヨークで公演をしているけれど、今回の公演はこれまでとは違う。何しろ栄えあるリンカーンセンターフェスティバルに招聘されたのである。
ニューヨーク、リンカーンセンターフェスティバルにおける宝塚版「シカゴ」のリハーサル公演。中央が峰さを理(Getty images)
今年20周年記念を迎えたリンカーンセンターフェスティバルとは、毎年7月に世界中からダンスカンパニー、オペラ、演劇、オーケストラなど多彩な舞台芸術を集めた、言ってみればニューヨークの芸術祭だ。
日本からはこれまで、すでに常連である歌舞伎の平成中村座、勅使川原三郎、蜷川カンパニー、宮本亜門などの一流どころが招聘されて、今年は観世宗家の能も公演を行った。宝塚は今回が初参加である。
ミュージカルの本場で「シカゴ」
今回の宝塚の演目は、ミュージカル「シカゴ」だった。言わずと知れたブロードウェイの名作で、伝説的なボブ・フォッシーによる振付。過去にトニー賞をいくつも獲得したヒット作品だ。
宝塚バージョンは、宝塚歌劇100周年を記念して2014年に制作されたもので、台詞は全て日本語。会場となったリンカーンセンターのデビッド・コッチ・シアターで舞台の上に電光掲示板が設けられ、英訳が流れた。