日本人なら知っておきたい近現代史の焦点
近現代史への関心が高まっている。だが、歴史の授業で十分に学べなかった人も多い。日本人なら知っておきたい近現代史の焦点を歴史上の人物や出来事から読み解く。(Boonyachoat/gettyimages)
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2024/12/18 廣部 泉
トランプは、就任初日からの不法移民の大量追放を約束しており、それに伴い出入国業務が厳格化され、場合によっては大混乱に陥ることが懸念されている。トランプ当選以来、全米の移民コミュニティに危機感が広がっている。
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2024/12/11 廣部 泉
トランプ次期大統領は、就任初日に議事堂襲撃事件に関与した自身の支持者たちを恩赦する公約を改めて表明した。選挙結果を暴力で覆す民主主義をないがしろにする行為への恩赦。この宣言の背景には、先日バイデン大統領が息子に与えた恩赦がある。
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2024/12/05 廣部 泉
米国のバイデン大統領が有罪判決を受けていた次男に恩赦を与えた。トランプが大統領に就任したのちに、不当な恩赦を行っても民主党は批判しづらくなる可能性もある。絶大な大統領の恩赦の権限とはどのようなものなのだろうか。
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2024/11/28 廣部 泉
大谷翔平のMVPは、日本でも米国でも大きく取り上げられた。今や一挙手一投足が、優秀な外交官や政治家が苦労しもなかなかできない日米の橋渡しになっている貴重な存在だ。日本のメディアは、より一層の工夫と丁寧な取材が求められるのではないだろうか。
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2024/11/20 廣部 泉
トランプ氏の当選によって、米国内の多くの少数者は不安におびえることになった。政権の陣容も対中強硬派が並び、アジアン・ヘイトを是とする雰囲気が戻ってきそうだ。米国人は中国人と日本人へ区別することは難しく、日本へ飛び火する可能性も高い。
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2024/11/11 廣部 泉
なぜハリスは敗れたのだろうか。ここでは、ハリスがアフリカ系でありアジア系でもある女性候補であるという点に注目し、歴史的にマイノリティの政治家が米国社会にどれだけ受け入れられてきたかという視点から考えてみたい。
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2024/10/31 廣部 泉
衆院選で自公が過半数を割ったことに対し、米メディアは「日本の政治はここ数年間で最も不透明な局面に入った」と報じ、慌てる様子のない日本国内とは異なる。そこには、日本人を完全には信頼できないのではないかという気持ちが見え隠れする。
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2024/10/25 廣部 泉
トランプ大統領候補が、突如、ペンシルベニア州のマクドナルドで「アルバイト」したことが話題になっている。ハリス候補に対抗した「庶民派」アピールとされているが、米国民が庶民を受け入れるとは限らない。トランプ候補の狙いとは。
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2024/09/18 廣部 泉
米国テレビ界のアカデミー賞といわれるエミー賞で『SHOGUN 将軍』が18部門で受賞した。日本文化に敬意を払った本格的な作品が米国の視聴者にも受け入れられたとされるが、全米の人々に満遍なく観られているわけではなく、ここにも米国社会の分断が…
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2024/09/13 廣部 泉
今回のテレビ討論会では、トランプ候補に対してハリス候補が優勢との世論調査の結果が出ているが、ハリスは勝てるのだろうか。ハリスが大統領となれば、初のアフリカ系でありアジア系である女性大統領である。乗り越えなければならない壁は一つではない。
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2024/08/22 廣部 泉
米大統領選のトランプ陣営は男性優位的な考えが根底にあり、支持者もそうした人が多いようだが、女性の力も必要なようだ。テイラー・スウィフトやビヨンセといった〝女性パワー〟を選挙戦に活用している。
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2024/08/06 廣部 泉
トランプがハリスについて、「ハリスはインド系とばかり思っていたら、突然黒人だと言い出して驚いた」と批判した。ハリスが黒人であるとトランプが知らなかったとは考えられない。なぜ、そのようなことを言いだしたのか。
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2024/06/26 廣部 泉
人気ロックバンド、Mrs. GREEN APPLEの新曲『コロンブス』のミュージックビデオが炎上した。コロンブスの日を米国連邦の祝日とした直後の70年代ならば問題なかったかもしれない。制作・発表に携わった人々が、90年代以前の常識に基づい…
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2024/03/25 廣部 泉
もはや旧来の枠組みや常識では米国の政治は語ることはできない。そのような現象を「秩序」と「カオス」という切り口をもちいて、米国の叙事詩ともいえるスターウォーズをもとに読み解いてみたい。
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2024/03/20 廣部 泉
アカデミー賞の授賞式がまた物議を醸している。助演男優賞を受賞したロバート・ダウニーjrと主演女優賞を受賞したエマ・ストーンの授賞式での振る舞いが人種差別的であるということでSNSを中心に大きな問題となった。どのような意味があるか、紐解きた…
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2024/03/07 花田智之
1939年、日本とソ連は満州国とモンゴルの国境で武力衝突した。ノモンハン事件である。「事件」との名称とは裏腹に、それはお互いに2万人近い死傷者を出した、歴然とした「戦争」であった。
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2023/12/28 麻田雅文
日本と接するサハリン島は天然資源に恵まれ、戦間期から日露の利害が衝突してきた因縁めいた場所だ。ロシアのウクライナ侵攻を受けての「サハリン1・2」を巡る混乱の通り、今もその構図は全く変わっていない。
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2023/11/04 篠原初枝
第二次世界大戦を防げなかったことから、国際連盟は「失敗」と評されることも多い。だが国際連盟が示した国際機関の意義は、コロナ禍の今こそ顧みるべき重みを持つ。
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2023/10/15 板橋拓己
世界で最も先進的な民主憲法を備えていた、戦間期ドイツの「ヴァイマル共和国」は、やがてヒトラーにより打ち倒される。その理由の一つは、当時のドイツ社会の極端な分極化だ。
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満州事変に至る道 大日本帝国陸軍の素顔(番外編)
2023/05/08 髙杉洋平1931年の満州事変から37年の日中戦争、そして2014年のクリミア併合から22年のウクライナ侵攻。侵略国を抑止できなかったという点で、大日本帝国と現代ロシアはあまりに重なる。そこから得られる教訓は多い。
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