日本人なら知っておきたい近現代史の焦点
近現代史への関心が高まっている。だが、歴史の授業で十分に学べなかった人も多い。日本人なら知っておきたい近現代史の焦点を歴史上の人物や出来事から読み解く。(Boonyachoat/gettyimages)

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2025/06/30 廣部 泉
トランプ大統領は米軍によるイラン爆撃を広島と長崎への原爆投下になぞらえる発言をした。原爆投下を正当化する見解は日本国内では許容できないが、米国内では長らく米国の勝利に大きく貢献したという評価が圧倒的多数を占めていた。
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2025/06/12 廣部 泉
トランプ大統領が不法移民取り締まりに対する抗議活動を巡り、州兵を国土安全保障省の業務を守るため派遣する覚書に署名した。これに対し、カリフォルニア州知事は違法であると反発。政治的な問題であるとともに、抗議活動が全米に広がる可能性もある。
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2025/05/30 廣部 泉
米公共ラジオ(NPR)がトランプ政権を提訴した。トランプ大統領が政府資金の提供を停止する大統領令に署名したため。自分の気に入らない報道機関を大統領が潰すことが出来るとすれば、大きな民主主義の危機と言ってよく、今後の行方が注目だ。
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2025/05/26 廣部 泉
ハーバード大学に対して、米国土安全保障省(DHS)が同大の留学生受け入れ資格の停止を発表した。多様で優秀な学生や研究者が、呼ばなくても自分からやってくる米国の〝力〟を自ら打ち捨てようとしている。
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2025/05/15 廣部 泉
国際政治学者でハーバード大学特別功労名誉教授のジョセフ・ナイ氏が亡くなった。ナイ氏は亡くなる直前に、2025年を、1945年の第二次世界大戦終結に匹敵する転換点なる可能性に言及している。それはなぜなのか?
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2025/04/21 廣部 泉
赤澤経済再生担当相の関税交渉のための渡米で、トランプ大統領が〝急遽〟会談した。大統領は50分もの時間を割いて、「日本との協議が最優先」と表明した。好待遇の裏には、米国側のどのような狙いや本音が隠れているのだろうか。
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2025/04/11 廣部 泉
トランプ大統領が対米外国投資委員会に日本製鉄のUSスチールの買収計画について再審査を命じた。バイデン政権下での決定が変わるとは限らなそうだ。米国の歴史において鉄とUSスチールが果たしてきた役割を理解する必要がある。
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2025/04/03 廣部 泉
世界最大のミュージアム群を運営するスミソニアン協会が揺れている。トランプ大統領が「アメリカの歴史に真実と正気を取り戻す」と題する大統領令に署名、主要なターゲットが博物館の展示にある。大統領令はスミソニアンへの攻撃に留まらない。
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2025/03/17 廣部 泉
バンス副大統領がいま注目を集めている。ミュンヘン安全保障会議とホワイトハウスでのゼレンスキー大統領との激論によって、バンスに注目が集まっている。その真意は何なのか。
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2025/03/03 廣部 泉
ゼレンスキー大統領がバンス副大統領へ反論し、トランプ大統領の機嫌を損ねたのは、意識した可能性もゼロではない。ただ、トランプのメンツを公衆の面前で潰すのは良い手とはいえない。ここで2011年4月のホワイトハウス特派員協会晩餐会が思い出される。
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2025/02/10 廣部 泉
石破首相とトランプ大統領の日米首脳会談は不安視する向きもあったものの、日本のメディアはおおむね及第点をつけているように見える。では米国の受け止め方はどのようなものだったであろうか。
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2025/01/27 廣部 泉
イチロー選手がアジア人としては初の米野球殿堂入りを果たした。メジャー挑戦当初は米国での活躍を疑問視されていたが、それを覆す活躍を見せた。ただ、殿堂入りの要因はそうした成績だけではなさそうだ。
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2025/01/22 廣部 泉
トランプの就任演説は、これから米国の「黄金期」が来るという言葉から始まった。この熱狂が収まった時、どのような米国が立ち現れるのだろうか。「黄金の時代」は本当に来るのだろうか。
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2025/01/09 廣部 泉
バイデン大統領が日本製鉄によるUSスチールの買収を禁止する大統領令を発表した。大統領が未曽有の決断を下すほど、買収案は問題だったのだろうか。実はそのような「問題」が「ない」にも関わらず、現状のような状況になっていることが問題なのである。
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2024/12/18 廣部 泉
トランプは、就任初日からの不法移民の大量追放を約束しており、それに伴い出入国業務が厳格化され、場合によっては大混乱に陥ることが懸念されている。トランプ当選以来、全米の移民コミュニティに危機感が広がっている。
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2024/12/11 廣部 泉
トランプ次期大統領は、就任初日に議事堂襲撃事件に関与した自身の支持者たちを恩赦する公約を改めて表明した。選挙結果を暴力で覆す民主主義をないがしろにする行為への恩赦。この宣言の背景には、先日バイデン大統領が息子に与えた恩赦がある。
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2024/12/05 廣部 泉
米国のバイデン大統領が有罪判決を受けていた次男に恩赦を与えた。トランプが大統領に就任したのちに、不当な恩赦を行っても民主党は批判しづらくなる可能性もある。絶大な大統領の恩赦の権限とはどのようなものなのだろうか。
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2024/11/28 廣部 泉
大谷翔平のMVPは、日本でも米国でも大きく取り上げられた。今や一挙手一投足が、優秀な外交官や政治家が苦労しもなかなかできない日米の橋渡しになっている貴重な存在だ。日本のメディアは、より一層の工夫と丁寧な取材が求められるのではないだろうか。
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2024/11/20 廣部 泉
トランプ氏の当選によって、米国内の多くの少数者は不安におびえることになった。政権の陣容も対中強硬派が並び、アジアン・ヘイトを是とする雰囲気が戻ってきそうだ。米国人は中国人と日本人へ区別することは難しく、日本へ飛び火する可能性も高い。
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2024/11/11 廣部 泉
なぜハリスは敗れたのだろうか。ここでは、ハリスがアフリカ系でありアジア系でもある女性候補であるという点に注目し、歴史的にマイノリティの政治家が米国社会にどれだけ受け入れられてきたかという視点から考えてみたい。
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