コロンビア初の左派政権で米国の影響力低下

コロンビアの大統領選挙決選投票は、初の左派政権誕生となった。コロンビアの有権者は、安定した不平等よりも、とにかく何らかの「変化」を選択し既成政治家を排除することを望んだわけである。米国との関係が悪化することは避けられないであろう。

米国に未来はあるのか？地に堕ちた米民主主義の行方

選挙制度、市民権、三権分立……。トランプ前政権以来、米民主主義が根幹から大きく揺らぎ始めている。その背景にあるのが、保守層とリベラル派の深刻な対立だ。「南北戦争の再現」を危惧する声まで出始めている。

【限定公開】付加価値を生み出すのは「人」 外国…

日本を目指す外国人労働者 これ以上便利使いするな

やる気も能力もある高度人材。彼らの力を引き出すには環境整備が欠かせない。先進的な取り組みを行っている企業を訪ねた。

中道派マクロンはフランス分断の危機を救えるか

フランス国民議会選挙はマクロン大統領が絶対多数を失い、極左と極右の勢力が台頭する衝撃的な結果だった。ラテンアメリカのように、左右両極のポピュリストにより分断されるのではなく、マクロン中道派が最大多数派であることは、大きな救いであろう。

際立つ強さ ヤクルトを支える高津監督のマネジメ…

東京ヤクルトスワローズが２リーグ制から史上最速でマジックナンバー点灯、14カード連続の勝ち越しと、独走している。なぜ、ここまで強いのか。１つの理由として高津臣吾監督のチームマネジメントが非常に優れていることが挙げられるのは間違いない。

WTO協定で「補助金まみれ」が露呈する日本漁業

WTO閣僚会議で、足かけ20年以上の交渉に区切りをつける漁業補助金協定を採択した。市場による競争を歪め、過剰な漁獲能力をもたらし、乱獲を誘発する補助金を禁止するもので、日本の国益にも通じるものだが、わが国は緩める交渉方針を取り続けている。

【限定公開】日本はすでに「移民社会」 現実踏ま…

日本を目指す外国人労働者 これ以上便利使いするな

すでに多くの外国人労働者が就労している日本だが、彼らを日本社会にいかに統合していくべきかに関する議論は深まらない。何が必要なのだろうか。移民政策に詳しい鈴木江理子教授に聞いた。

近づきつつある民主主義国ウクライナのEU加盟

EUの首脳会議において、ウクライナとモルドバに加盟候補国の地位付与が承認された。歴史的決定と評価していいだろう。ウクライナは政治的には人権が尊重される自由民主主義国、経済的には自由な市場経済国になる道筋がつけられたと判断される。

続く酷暑、「炭酸水」は自宅で作るほうがお得か？

私の場合、１日に炭酸水を２リットルは飲む。夏が90日あるとすると、180リットル。リッター110円とすると、月額6600円。一夏で、1万9800円となる。炭酸水だけで、約2万円だ。それでも、暑い夏に炭酸水は魅力的。そこで炭酸水のコストを抑…

迫る参院選 どんな言葉の力を持つ人を選ぶべきか

選挙活動が展開されている参議院選挙は7月10日に投開票が行われる。今回は、政治リーダーがどのような交渉力を持つべきで、私たちはどう選ぶべきかを考えてみたい。

台湾経済絶好調 それでも所得格差が広がるのはな…

台湾経済が絶好調だ。2021年の経済成長率は11年ぶりに過去最高を更新。1人当たりGDPが、長年のライバルである韓国を超えるのはほぼ確実とみられる。データ上はまぶしいほどの台湾経済だが、社会から高揚感がまるで感じられない。

ペットの預かり、散歩代行してもらえない法律の壁

ペットの飼い主と、一時的な預かりができる近所の住人をマッチングするペット向け「民泊」サービスが海外では大きく広がりを見せる市場となっている。日本でも導入が図られているが、既存ルールとの衝突が起きている。

【限定公開】データで見る日本支える外国人労働者…

日本を目指す外国人労働者 これ以上便利使いするな

外国人労働者に支えられた社会で暮らしながら、彼らの実態はあまり知られていない。わが国の現状をデータからひもといてみよう。

米国の台湾への「戦略的明晰さ」と中国の焦り

シャングリラ会合での攻撃的発言、台湾海峡は国際水域ではないとする発言と、中国の台湾をめぐる激しい恫喝が起きている。中国は米国が台湾について、「戦略的曖昧さ」ではなく「戦略的明晰さ」へ変わりつつある危惧の念を持ち始めているとみられる。

サハリン２危機へ 節電ポイントなんかでお茶を濁…

猛暑が続いている。毎日のように東京電力管内では電力需給逼迫注意報が発令され、発電所の故障があれば、大きなニュースとして報じられている。なぜ、電力需給が厳しいのだろうか。

焦るプーチンは多産を奨励　それでも少子化は止ま…

ソ連崩壊後にロシアを苦しめた出生率の低下と人口減少が、再び深刻化しようとしている。新型コロナ禍で昨年、ソ連崩壊後で最悪の年間100万人以上が減少。ウクライナ侵略の長期化による経済の落ち込みが社会不安を高め女性の出産を抑制すると予想される。

ルポ香港返還25周年 国安法下でも生き抜く香港人

香港は中国返還25周年を迎えた。1997年から2047年までの50年間は一国二制度を採用し、その間は言論の自由などを保障すると約束されていたが、その半分の25周年の時点でそれらがすでに損なわれつつある香港。現地はどのようになっているのか？

【限定公開】再考・技能実習制度 「建前論」はも…

日本を目指す外国人労働者 これ以上便利使いするな

「技能実習制度は廃止すべき」との声があるが、廃止することで問題は解決するのか。制度の趣旨を大切にする企業の事例から、そのあり方を再考したい。

ロシアの欧州逆制裁とプーチンの思惑

ガスプロムはノルド・ストリーム経由のドイツ向けガス供給を削減すると発表した。ロシアがここに来て欧州の弱みに本格的につけ込む戦略の一手を打ったということであろう。西側の制裁に対して逆制裁をもって対抗する構えではないかと思われる。

北欧２カ国NATO加盟承認へ〝ごね得〟エルドア…

フィンランド、スウェーデンのNATO加盟を承認し、欧州の安全保障地図は劇的に変わることとなった。反対していたトルコのエルドアン大統領に、クルド人問題などで譲歩を与えた末の決着で、同氏の面目躍如といったところだ。舞台裏の同氏の駆け引きを探っ…