日本テレビの深夜番組のディレクター・岸本祐馬(池松壮亮)が、清美たちが住む街にやってきて「身近で話題になっている珍しいこと」をテーマに街の人にインタビューを続ける中で、高橋(角田)の宇宙人の力を使った出来事が浮かび上がってくる。コンビニ強盗の犯人に投げつけたカラーボールが高速で飛んで行ったり、タクシーが誤って強盗に遭遇しているサインをだしているのを高速移動で追いついて、注意したり。
ディレクターの岸本(池松)は、インタビューの結果から高橋(角田)ではなく、同僚の小野寺充(白石隼也)ではないかと考える。清美は、高橋に取材の手が伸びるのを防ぐために、同僚の由美(夏帆)と支配人の奥田貴弘(田中直樹)に高橋こそ宇宙人で、さまざまな不思議な現象を起こしていることを告白する。
由美はそれを信じない。高橋が10円玉を何枚も二つ折りにしても、高速の動きを繰り返しても。
能力が明らかになるも…
支配人の奥田が、ディレクターの岸本に従業員のインタビューを断ったことから、いったんは取材をあきらめて帰京する。企画会議で再度、清美の街を取り上げることが決まって、岸本は再訪する。そこで、高橋が異能の持ち主であることがわかる決定的な映像を手に入れる。
ビジネスホテルの客が、清美の同級生である稲本紀子(MEGUMI)が経営するスナックで酔いつぶれた。タクシーを呼んで、紀子や従業員・真鍋瑞稀(志田未来)らが巨漢の客をようやく座席に押し込んだ。
ホテルの夜勤は高橋(角田)と由美(夏帆)だった。高橋は由美に、タクシーの運転手に話しかけて注意をそらすように命じる。その後、客を軽々と持ち上げて肩にかついでホテルの部屋のベッドに寝せるのだった。
ディレクターの岸本が乗ったタクシーの運転手がその話をしたのを受けて、車載カメラを確認すると、高橋の行動の一部始終が録画されていた。「こりゃ、深夜番組というよりは報道番組かもしれない」と、岸本は緊張する。