岸本(池松)は、ビジネスホテルに自転車で通勤してくる高橋を呼び止めて、その映像を見せて確認する。高橋は取材を一度は断るのだが、車にひかれそうになった岸本を高速移動で助けて、言う。
「気象や事故なども自由にできる。あんたの人生に何が起きても知らないぞ」
岸本が帰京して、企画会議でタクシーの車載カメラの映像をみせようとすると、PCのなかにおさめた映像は消えていた。「もう一度行きますか?」と尋ねるアシスタントディレクターに「やめとこ」と、岸本はつぶやく。
「未来人」の登場、ドラマの幕切れは
第7話「富士山の日」(2月23日)のラストシーンに至って、ドラマは次回(3月2日)から未来人がドラマをけん引することが明らかになる。
ビジネスホテルを定宿にしている村上博貴(小日向文世)が、親しくなった清美(市川)にうっかり、ホテルが無くなってしまうことを話してしまう。シングルマザーで再就職先を探すのも難しいと不安に襲われた、清美は村上に尋ねる。「どうして知っているのですか?村上さんはホテルの偉い方ですか?」と。
「いや、僕はね、未来人なのね」
宇宙人の高橋(角田)と、未来人の村上(小日向)はどう絡んでいくのか。バカリズムはいつも脚本に意外な幕切れを用意する。楽しみである。