3.朝令暮改的な指示を改めない
▼組織の症状
指示に一貫性が無い。
仕事において、どのシーンで怒りを感じますか?というアンケートでは、「上司の指示・対応が理不尽なとき」がトップで54.3%に達しています。(※インターネットリサーチ2016年 n=554)。半数以上の部下が上司の指示や対応に怒りを覚えており、上司からの昨日の指示と、今日の指示が違うと、どちらが本物なのかわからない。
指示が違う理由を知りたいが、質問すると更に予想と違うことが返ってくることがあり
余計に混乱し先が読めなくなります。
▼解決策(指示の在り方についての方針設定)
指示の在り方を見直す。
山本五十六の有名な言葉である「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、 ほめてやらねば、人は動かじ。」ではありませんが、まず指示を出す上司が、その仕事の本質を見極める必要があります。曖昧な指示を出し、その後何度も修正をかけるのは業務に混乱をきたすだけでなく、組織間がギクシャクする原因にもなります。
例えば、上司が口頭のみで指示をした場合も、部下が業務に移る前に指示を受けた内容をメッセージ(文字情報)として上司に事前報告しておく形を取るのも良いです。面倒でも、業務に移る前に擦り合わせが出来ることで、一貫した明確な指示として仕上がっていき、その後の業務が非常にスムーズに進み、勘違いやミスも格段に減ります。
そして、経営者としてはそもそも、どうして朝令暮改的な指示になってしまうのか。この原因を突き止めて改善していく必要があります。課題解決をスムーズに進めるために重要なのは社長の判断です。
言ったことしかやらない社員を育ててしまう3つの「悪」に打ち勝つための社長の重要な仕事とは、
- 理念/方針の浸透と、社員間のより深い信頼関係の醸成
- 時代にあったコミュニケーション手法の導入
- 指示の在り方についての方針設定
上記に注力することで、社員が育つ環境が揃い始め言ったことしかやらない。から主体的に仕事に取り組みやすい風土の醸成につながっていきます。
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