「食の安全」の最新記事一覧
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2022/09/25 唐木英明
3年ぶりに屋外に演舞場を設置して開催された徳島市の阿波踊りで、踊り手がコロナ感染していたことに対し、日本メディアはいずれも「多数の感染者が出た」「対策の不備だ」という論調で報じた。この問題は2つの面から考える必要がある。
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2022/09/17 唐木英明
健康食品の中で急速に製品が増えているのが機能性表示食品である。国の審査でなく、ヒト臨床試験の論文1報を提示すればよい簡便さのためだが、最近では根拠論文の科学的質が低いことが指摘されており、機能性表示食品の将来に暗い影を落としかねない。
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2022/08/30 唐木英明
コロナ感染者の全数把握の見直しを全国知事会が国に求め、岸田首相は見直しを表明したが、見直しの判断を任されたとたんに知事の態度が変わった。なぜ、このようなことが起きたのか。そもそも「全数把握」を十分に理解しているとは思えない発言も多い。
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2022/08/25 松永和紀
農林水産省のツイッター公式アカウントが、添加物を危険視する投稿をしたと批判され、投稿を削除した。投稿の元になった農水省広報誌記事も修正が加えられた。これは、農水省の深刻な課題を露わにした形となっている。
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2022/08/14 松永和紀
科学がどうであれ、農薬に対して不安を持つ人が多いのはたしかです。日本では昨年度、すべての農薬について定期的に最新の科学的知見に基づいて安全性などの評価を行う「再評価制度」の仕組みが導入されました。新しい再評価の仕組みを解説します。
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2022/08/09 松永和紀
除草剤グリホサートと並んで、批判の的になっているネオニコチノイド系殺虫剤。ハチを殺す、ヒトの健康を害する、と指摘されています。しかし、こちらも科学的事情、各国の制度は非常に複雑です。国内外の主な動きをわかりやすく解説します。
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副反応を心配する人が知っておくべきこと
2022/08/08 唐木英明新型コロナワクチンの副反応を心配する人は多い。最近の研究では、副反応にはワクチンが直接引き起こすものと、ワクチンを打ったと思うことで心理的に起こるものの2種類あり、注射部の痛みの24.3%、全身症状のなんと76.0%が心理的な効果というこ…
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2022/08/05 唐木英明
日本は昨秋に高齢者の9割、全年齢の8割がワクチン接種を完了したにもかかわらず、過去最大の感染者数を記録する波が発生している。ワクチンで感染を止められないことが明らかになった。同様のことが世界各国でも起こっている。それではどうするのか。
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2022/08/03 唐木英明
ワクチンには避けられない悲劇がつきまとう。それは必ず副反応があることである。助かった個人は特定できないが、副反応が出た個人は明確になるアンバランスを生むのが「ワクチンの悲劇」だ。社会にはワクチンへの不安や恐怖ばかりが広がることになる。
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2022/07/18 唐木英明
遺伝子組換え技術がいまだ多くの消費者に受け入れられていない要因として、科学者の役割がある。科学者による発見は社会を発展することもできれば、間違った方向へと導くこともある。そうした科学者の行動が反対運動の根拠になってしまった出来事がある。
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2022/07/16 唐木英明
人間が続けた育種に革命が起こしたのが遺伝子組換え技術(GM)だが、農業者に受け入れられている反面、消費者には受け入れられていない。その理由を技術活用の経緯から紐解いてみたい。
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2022/06/05 唐木英明
東電福島第一原発で処理水を海洋放出する計画について、原子力規制委員会が審査書案を了承したが、地元漁業関係者の反対は強い。背景には、放射性物質は「危険」という風評被害と、東電・政府への不信感がある。なぜ不安が消えないか紐解いていく。
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2022/05/26 唐木英明
食品の「無添加」表示に対するガイドラインを消費者庁が策定した。食の安全・安心に向けた取り組みと見えるが、本当の意味での「正しい情報」の提供には至っていない。
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2022/05/22 唐木英明
政府はようやくマスク着用に関する政府見解を発表した。欧米各国は罰則付きで義務化していたのに対し、日本は「お願い」だけでもほぼ全員がマスクを着用している。この判断根拠が「リスク最適化」、すなわちマスクするリスクとしないリスクの比較だ。
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人が本能として求めるゼロリスク
2022/05/16 唐木英明「危ない食品添加物一覧」といった特集記事が週刊誌はじめメディアをにぎやかしている。これは「無添加」表示を制限する消費者庁ガイドラインへの反発だが、こうした特集は、人が動物としての本能で「危険」情報を求めているため繰り返され続ける。
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2022/05/14 松永和紀
除草剤グリホサートとネオニコチノイド系殺虫剤は、質問が相次ぐ2大農薬。残念なことに間違った情報も広がっています。今回は、「発がん性疑惑農薬」などと喧伝されるグリホサートをめぐる科学と海外事情を詳しくお伝えします。
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2022/04/28 松永和紀
台湾で、日本のいちごが相次いで残留基準超過となり、輸入差し止めとなっている。日本で報じられると「日本は残留基準値が世界一甘い」といったコメントがついたが、妥当とは言えない。日本の農業関係者のビジネス戦略の甘さを浮き彫りにしている。
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「日本から世界をリードする」と語る西井孝明・味の素社長〜東京栄養サミットとビジネスをどう結びつけるか③
2021/12/10 松永和紀世界で進む欧米型の評価指標は、調理を中心としたアジア型食生活には適用しにくい。日本企業が正当に評価されるためには、アジアの視点も取り入れたルールメーキングへ働きかける必要がある。味の素の西井孝明社長は「日本から世界をリードする」と語る。
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東京栄養サミットとビジネスをどう結びつけるか②
2021/12/09 松永和紀日本企業は消費者の嗜好に合う製品を販売し売上を伸ばしてきたが、世界の潮流は、企業が率先して栄養改善と健康構築へ取り組む時代に来ている。日本企業の対応は遅れれば、欧米型の取り組みが世界で幅を利かせ、正当に評価されず海外市場を失いかねない。
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東京栄養サミットとビジネスをどう結びつけるか①
2021/12/08 松永和紀東京栄養サミット2021が開催されている。世界が「飽食」と「飢餓」という課題に直面する中、欧米が構築しつつある〝評価指標〟がアジアの食生活・食文化に合っていない。これは、日本の食の危機。3回にわたり日本が直面する健康と栄養の課題に迫る。
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