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2023/11/22 樫山幸夫
故ジョン・F・ケネディ元大統領の暗殺から60年を迎えた。実弟の元司法長官の非業の死からも55年にあたる。大統領暗殺めぐるオリバー・ストーン監督の新作映画が封切られ、ロバート氏の次男が次期大統領選で勝敗を左右しうる存在と注視されている。
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「永田町政治」を考える③
2023/11/20 樫山幸夫支持率低迷にあえぐ岸田文雄内閣がさらに厳しい状況に追い込まれた。9月の内閣改造からわずか2カ月で3人の政務3役交代。地方では、東北2県の県議選や首都圏の首長選で相次いで敗北した。岸田首相はいっそう窮地に立たされるだろう。
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「永田町政治」を考える②
2023/10/15 樫山幸夫年内解散を予想する〝解散風〟が吹き返しているようだ。衆院議員の任期はようやく折り返しに近づいたばかり。ここで解散となれば大義名分を問う声は強まり、制限法案提出の動きなどとあいまって、首相の解散権行使をめぐる議論が高まることも予想される。
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2023/09/08 樫山幸夫
福島第1原発の処理水海洋放出をめぐって日中関係は以前にも増して冷え込んでいる。岸田首相は自民党の二階俊博元幹事長に訪中を要請した。解決を急ぐあまり性急にことを運べば、不必要な譲歩という中国の術中にはまり将来に禍根を残す。
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「永田町政治」を考える①
2023/09/03 樫山幸夫永田町を舞台にした〝人事異動〟のドラマ、内閣改造の季節が来た。現職はポストにとどまるか、待望組は入閣を果たせるか、気を揉んでいるだろう。首相の意志が込められる内閣改造は人選によっていくつかのパターンに分類される。歴史から見ていこう。
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2023/08/10 樫山幸夫
岸田政権の支持率が低下しているところに、側近の木原誠二官房副長官の疑惑が報じられ、秋本真利前外務政務官の汚職疑惑も明るみに出た。渦中の2人は国民に対する説明を避けている。説明できない事情があるのではと憶測を呼びかねず、打撃になるだろう。
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2023/07/28 樫山幸夫
特捜検事が河井克行元法相夫妻の選挙違反捜査の過程で、被買収人の供述を誘導したという。大阪地検の証拠改ざん事件の反省、教訓はいかされなかったのか。この際、検事の起訴権限を大幅に見直し、大陪審制度を導入するくらいの改革を検討してはどうか。
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2023/06/09 樫山幸夫
ゼレンスキー大統領と岸田文雄首相との首脳会談などに同席するため、一時帰国した松田邦紀駐ウクライナ大使がインタビューに応じ、大統領のG7広島サミット電撃出席の経緯などについて語った。
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2023/05/23 樫山幸夫
G7広島サミットは多くのドラマに彩られた。各国首脳が打ちそろって原爆死没者慰霊碑でこうべを垂れ、ゼレンスキー大統領が電撃的に登場して世界の耳目を集めた。形骸化しているなど議論があったサミット。再びかつての輝きを取り戻すか。
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2023/05/17 樫山幸夫
「戦後最悪」といわれたのはわずか1年前。今は、「最も良好だった時代を超える」というほど日韓関係が改善した。5月21日には、ともに広島平和記念公園にある韓国人原爆犠牲者慰霊碑で祈りを捧げる。今度こそ恩讐を超えた真の信頼関係を築くのか。
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2023/05/01 樫山幸夫
心地よい春風に混じって〝解散風〟もかまびすしくなってきた。統一地方選後半戦と同時に行われた衆参5選挙区の補欠選挙結果を踏まえ、自らに有利なタイミングを推し量ろうという議員心理が伝わってくる。党利党略の解散などごめん被りたい。
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2023/04/19 樫山幸夫
北朝鮮によるミサイル発射に対し、政府は厳重な抗議を繰り返しているが、先方が蛮行を中止する気配はみえない。いわば「いたちごっこ」だ。言葉で効果がないとすれば、北朝鮮が従わざるを得ない強い手段を確保しなければならない。
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2023/03/26 樫山幸夫
岸田文雄首相のウクライナ電撃訪問と中国の習近平国家主席のロシア訪問が重なったことは、日本に有利に作用したというべきだろう。「G7・ウクライナ連合」に対する「北京・モスクワ枢軸」の異様さを鮮明にし進たからだ。
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「令和の腹切り問答」浅はか
2023/03/09 樫山幸夫「腹切り問答」を知っている人は少ないだろう。1937年1月、旧帝国議会の衆院本会議で、軍部の専横に対する政党人の最後の抵抗を象徴する事件であり、身命を賭しての演説だった。それにくらべると、最近の高市早苗氏と野党議員の攻防は、どうだろう。
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2023/03/02 樫山幸夫
林芳正外相が国会の予算審議優先を理由にG20外相会議の欠席を決めた。国会審議はもちろん重要だが、ロシアのウクライナ侵略が討議される貴重な機会に外相の姿がないとなれば、日本は置き去りとなる。55年体制の老残を見せてはいけない。
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2023/02/16 樫山幸夫
岸田文雄首相、林芳正外相は2月に入ってから、太平洋島しょ国、他の東南アジア首脳らを相次いで招き、萩生田光一自民党政調会長は台湾で蔡英文総統と会談した。中国を念頭に置いた動きであるのはいうまでもない。
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2023/01/20 樫山幸夫
岸田首相の〝外遊冬の陣〟が終わった。一定の成果をあげたようだが、もどかしい印象もぬぐえない。期待されたウクライナ訪問が実現しなかったためだろう。キーウを訪問できないまま、5月の広島サミットに議長として臨むのだけは避けなければならない。
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2023/01/03 樫山幸夫
順風満帆だった岸田内閣は22年、安倍晋三元首相の殺害、統一教会の暗部が抉り出されたことで、支持率があれよあれよという間に低下、一気に窮地に追い込まれた。23年の永田町、起死回生をはかるため、首相が大物を担ぎ出すとの憶測もなされている。
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2022/12/22 樫山幸夫
「国防の本義」という見出しが躍っていた。 敵基地攻撃能力を含む安保関連3文書の閣議決定を報じた新聞記事だ。軍人臭がする一言半句をつけ込まれないか心配したくもなるが、岸田首相は、国民が共感しやすい「令和の国防の本義」を打ち出してほしい。
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デビッド・ハウエル英国元エネルギー・運輸相インタビュー
2022/11/19 樫山幸夫英国の歴代政権で多くの要職に就き、知日派でもあるデビッド・ハウエル氏がインタビューに応じた。ウクライナ情勢で懸念される欧州エネルギー問題について、今冬は乗り切れるものの、早急にロシアに代わる供給元を確保すべきとの見解を示した。
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