特集:検証「骨太の方針」
政府が「経済財政運営と改革の基本方針」いわるゆ「骨太の方針」を閣議決定した。時の内閣の重要政策課題や次年度予算編成の方向性を示すもので、岸田政権が進む道がわかる。今後の日本の行く末はどのようになるのか、検証する。
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突破口として期待される知財優遇税制
2023/07/18 唐鎌大輔今回の「骨太の方針」で対内直接投資促進の期限と水準の目標が設定されたことは、円安地合いが定着している状況から注目される論点だ。日本の対内直接投資を取り巻く環境を改めて整理し、その展望に触れてみたい。
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2023/07/12 大山典宏
厚生労働省から『国民生活基礎調査』の最新値が公表された。21年の相対的貧困率は15.4%。OECDが公表する各国の貧困率の最新値でみると、先進国最悪となった。日本は貧困大国になろうとしている。
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2023/06/29 原田 泰
いわゆるゾンビ企業が日本経済の効率を大きく下げているという議論が根強い。政府も「骨太の方針」で、こうした企業の退出を促す政策への姿勢を見せているが、本当にゾンビ企業の存在自体が問題なのだろうか。冷静に考えてみたい。
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2023/06/22 冷泉彰彦
岸田文雄内閣は、以前から「学び直し」に力を入れるとしていた。これは「新しい資本主義」の一環だとして、終身雇用や年功序列といった日本型雇用システムの転換を目指しているというが、全く意味不明な政策である。
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2023/06/16 島澤 諭
政府は「骨太の方針2023」を閣議決定する。「異次元の少子化対策」の政策が盛り込まれ、岸田首相は「国民に実質的な追加負担を生じさせないことを目指す」としているが、どうやって財源を捻出するつもりなのだろうか。
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2023/06/14 唐鎌大輔
「骨太の方針」の原案で、「2000兆円の家計金融資産を開放し、持続的成長に貢献する『資産運用立国』を実現することが掲げられた。しかし、ここには功罪があることを慎重に吟味する必要がある。為替と金利の2つの懸念がある。
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2023/05/04 島澤 諭
国立社会保障・人口問題研究所は、長期的な日本の人口を予測した「将来推計人口」を公表した。歯止めがかからない人口減少の勢いを外国人の流入で支える結果となっている。こうした将来人口推計が社会保障にどのような影響を与えるだろうか。
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2023/04/07 鬼頭宏
2月末に人口動態統計の速報値が発表され、2022年の外国人を含む出生数が80万人を下回ったことが明らかになった。岸田文雄首相は「異次元の少子化対策」をたたき台が示されたが、果たしてじゅうぶんな効果を上げることができるのだろうか?
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パナソニック宮部義幸副社長インタビュー
2023/01/27 野川隆輝日本経済の最盛期を牽引したパナソニックHD。 日本が返り咲くために必要なことは何か。宮部義幸副社長に聞いた。
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北海道大学・野口伸教授が描く農業の未来
2023/01/25 鈴木賢太郎農業はもっとクリエーティブなものになる」。無人農業ロボット研究の第一人者で『下町ロケット ヤタガラス』(池井戸潤、小学館)の登場人物のモデルになった野口伸教授はこう語る。野口教授が描く農業の未来とは─―。
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2022/12/29 浅川澄一
「かかりつけ医」機能の制度化問題が一応決着した。コロナ禍で、近隣の診療所や病院から受診を断られたり、ワクチン注射を受けられないケースが続出したことで、改めてかかりつけ医の役割を制度化を図ったが、遠く及ばず、押し戻された格好だ。
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2022/10/25 土居丈朗
コロナ支出で傷んだ国庫を顧みず、23年度予算要求は過去2番目の規模となった。〝赤字国債慣れ〟による国債残高の累増から脱するため、求められる財政運営の仕組みとは。
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2022/06/09 島澤 諭
岸田文雄内閣として初となる「骨太の方針2022」が閣議決定された。岸田首相は「経済社会の構造変化を日本がリードしていく」と随分と気合いが入っているようだ。ただ、中身を見ると、随分と骨が細くなったと感じている。本質的な理由を検証したい。
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2022/06/01 島澤 諭
岸田文雄首相は、バイデン大統領との共同記者会見で、防衛費の増額を表明した。日本周辺の国際事情を勘案すれば避けては通れないものだが、財政は社会保障費の増大により赤字状態。安定財源をどう確保するのか、一般国民も真剣に耳を傾ける必要がある。
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