お花畑の農業論にモノ申す
中国による食料・農地の囲い込みや新型コロナウイルスによるサプライチェーン変革、スマート農業をはじめとする先端技術の活用など、世界の食料事情は変革が起き続けている中、「田園回帰」や「農家の保護」といった夢物語の農業論ではなく、輸出入や農地の集約と役割分担、農業経営改革といった予算ありきでない農業政策が求められる。
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2022/02/15 山口亮子
これまで農林水産省は有機農業の推進にさほど力を入れてこなかった。それなのにいまや有機農業を2050年に農地面積の25%に拡大すると喧伝している。農水省が方針転換せざるを得なくなった理由の一つに、畜産の環境問題があると感じる。
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2022/01/07 熊野孝文
清酒、焼酎、味噌、和菓子と、幅広く原料として使用されるコメだが、どのように使用されているのかはあまり知られていない。それぞれの業種で求められるものも違い、品位のレベルも幅広いため、流通実態は実に複雑である。
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2021/12/23 山口亮子
「富山県と同じくらいの面積の耕作放棄地」。メディアが取り上げる際の決まり文句だ。全国で農地の荒廃が進み大変だと言いたいようだが、実のところ耕作放棄地の問題には、国による自作自演の面もある。戦後一貫して農地の造成を続けてきたからだ。
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2021/12/17 渡辺好明
耕されていない農地を広く「耕作放棄地」と称し、この面積の減少が農業政策の大きな目標の一つのようにされている。しかし、この言葉の意味と実態を見ていくと、農業経営上ペイする形で復活・是正することは容易ではなく、現実的ではないだろう。
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2021/12/13 熊野孝文
農水省から示された2022年産(令和4年産)の主食用適正生産量は前年より21万㌧も減らさなくてはならなくなった。コメの価格を維持するため生産量を減らすという政策を続けていれば、いずれコメは市場から消えてしまう。
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有機農業25%という打ち上げ花火の行く末は?
2021/11/09 山口亮子有機農業の農地を2050年に全体の約25%にすると国が掲げた「みどりの食料システム戦略」。実行に向けた法制化の準備や農水省の組織改編、来年度予算概算要求が進められているが、現状のわずか0.5%という規模から、一体どうやって有機農業を拡大さ…
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2021/10/19 渡辺好明
農林水産省が、2020年度の食料自給率を公表した。各種報道では、カロリーベース総合食料自給率の「過去最低37%」が強調され、生産額べースでの上昇はほぼ無視である。この「カロリーベース食料総合自給率」が農政の目標足りうるかを検証することにし…
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2021/09/16 山口亮子
2021年の農林水産物・食品の年間輸出額が初めて、1兆円を突破する見込みとなった。が、そもそもこの目標設定に意味はあるのか。輸出額の4割はアルコール飲料やソース調味料はじめ加工食品だ。目標の達成が農林水産業の振興に直結しない実態がある。
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2021/09/02 本間正義
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受ける日本農業だが、さまざまな政策は場当たり的で、将来ビジョンが不明である。農水省は様々な政策課題に対し、「トリアージ」しながら政策を遂行する必要があるが、その原理原則が国民にも農業者にも見えてこない。
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