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2024/02/24 田部康喜
日経平均株価が22日、34年ぶりに最高価格を更新した。日本の株価が失われた30年を取り戻しかにみえる。前回のバブルとは異なるというものであるが、果たしてバブルの崩壊の悪夢は再来しないのだろうか。
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2024/02/23 葛西龍樹
長年にわたって医学・医療は極めて客観的かつ実証主義的なアプローチで疾患や健康問題に取り組むことが主流で、人の感情への配慮や人間関係への洞察は置き去りにされてきた。この両方のアプローチをバランスよく両立させるのが家庭医のケアである。
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2024/02/18 高野凌
1875年といえばビクトリア女王の御代で大英帝国が7つの海を支配した黄金時代である。そして皇太子とはビクトリア女王とアルバート公の長男であり後の国王エドワード7世である。この時代に紅茶農園主ではなくコーヒー農園主がスリランカを代表して皇太…
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『戦時下の演劇』神山彰編
2024/02/17 筒井清忠近現代史への関心は高く書物も多いが、首を傾げるものも少なくない。相当ひどいものが横行していると言っても過言ではない有様である。この連載「近現代史ブックレビュー」はこうした状況を打破するために始められた、近現代史の正確な理解を目指す読者のた…
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2024/02/16 田部康喜
「不適切にもほどがある!」は、クドカンこと宮藤官九郎が脚本を手がけるタイムスリップ・コメディの大傑作である。阿部サダヲが昭和と令和をタイムスリップしながら、現代社会の断裂の要因となっているコンプライアンスの解決を探る。
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財政破綻国家スリランカを歩く(第5回)
2024/02/11 高野凌コロンボ市内の一角に診療科別の国立病院の古びた病棟が並んでいる。国内最高水準の医療技術と医療機器があるので全国から患者が殺到する。スリランカの国公立病院では診察診療は現在でも無償だ。それゆえ金銭的に余裕のない患者が全国から押し寄せる。
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2024/02/07 唐木英明
アルコール度数が8%以上の「ストロング系」チューハイについて、アサヒビールが今後販売しないと報道された。健康や社会的リスクを配慮してのこととされているが、酒と健康の関係から見てストロング系をどのように考えたらいいのだろうか。
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財政破綻国家スリランカを歩く(第4回)
2024/02/04 高野凌債務の罠に陥ったにもかかわらず筆者は中国案件のコロンボ・ポート・シティー工事が続行されているのを目の当たりにした。他方コロンボではインドは比較的影が薄い印象だった。
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2024/01/30 葛西龍樹
がんと診断されてからの数週間の時期は、患者にとって最も大変な時期である。次から次と多くの疑問が湧き上がってくるし、短時間に多くのことを選択しなければならない。この時、家族は何をすべきか。家庭医が解説する。
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財政破綻国家スリランカを歩く(第3回)
2024/01/28 高野凌コロンボ港近くの問屋街の釣り具問屋の老主人。実務は息子に任せて半分隠居している80歳。店先でミルクティーをご馳走になりながら世間話をしているうちに政治・経済の話に。老主人によるとスリランカが独立してから1960年代まではスリランカはアジア…
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2024/01/27 田部康喜
大河ドラマ「光る君へ」は、映像配信サービスが席巻する時代の長編連続ドラマである。大河ドラマ史上最低の世帯視聴率ばかりに注目してはいけない。王朝の絵巻物を想起させる物語は、テレビからネット配信への画期でコンテンツの可能性を示す傑作である。
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財政破綻国家スリランカを歩く(第2回)
2024/01/21 高野凌副校長自身は放課後には地主の畑を耕し、夕刻は自宅で私塾を開いて英語の特訓をしているという。校長ですら月収3万5000円であり副校長は3万円足らずなのでアルバイトして糊口を凌いでいる有様と嘆いた。
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『中田薫』北康宏著
2024/01/18 筒井清忠近現代史への関心は高く書物も多いが、首を傾げるものも少なくない。相当ひどいものが横行していると言っても過言ではない有様である。この連載「近現代史ブックレビュー」はこうした状況を打破するために始められた、近現代史の正確な理解を目指す読者のた…
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2024/01/16 唐木英明
元日夕刻、能登半島で大規模な地震が発生し、2日夕刻には、羽田空港に着陸した日航機が海上保安庁機と衝突炎上した。これらの災害と事故の詳細は連日詳しく報道されているが、そこから報道姿勢に課題が見えてくる。
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財政破綻国家スリランカを歩く(第1回)
2024/01/14 高野凌スリランカは経済不振から国家財政が破綻。2022年4月に対外債務不履行(デフォルト)となった。そして、同年7月には経済的困窮を訴える民衆が大規模デモを行い、大統領公邸を占拠した。大統領一族は国外逃亡。それから約1年半後の時期に筆者は1カ月…
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関東大震災、阪神・淡路大震災、東日本大震災……新メディアと大災害
2024/01/10 田部康喜甚大な被害を及ぼしている能登半島地震に対し、新しい通信技術が耐えて、情報を発信できたかという問題に直面している。被災状況を報道する取材体制も、経営環境の悪化によって取材拠点を縮小しつつあるという課題が見え隠れする。災害報道の今を見る。
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豪雨酷暑の韓国周遊自転車キャンプ旅(第13回)
2024/01/07 高野凌光州事件は1980年5月18日から27日までの期間に発生した民主化運動と、それに対する国軍と警察による武力弾圧を指すというのが一般的な韓国政府の公式的な説明である。韓国では現在正式には“5・18民主化運動”と呼ばれている。つまり“暴動”“…
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NHKスペシャル「メジャーリーガー大谷翔平~2023年の伝説と代償 そして新たな章へ〜」
2023/12/31 田部康喜NHKスペシャル「メジャーリーガー大谷翔平~2023年の伝説と代償 そして新たな章へ〜」は、天才「大谷翔平」の実像に迫る迫真のインタビューである。AIを応用して投打の技術を磨く「デザイン」という概念の先端に大谷がいることには驚かせる。
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豪雨酷暑の韓国周遊自転車キャンプ旅(第12回)
2023/12/31 高野凌韓国現代史における悲劇である済州島事件と、光州事件については“民主化を求める市民運動に対して軍隊・警察が民主化運動を弾圧して多数の民間人が犠牲になった”という程度の曖昧な認識しか筆者は持っていなかった。
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2023/12/28 葛西龍樹
多くの検査をすれば質の高い医療であるかのような幻想をもつ人が多いが、それは必ずしも正しくない。検査をすることのメリットもあれば、デメリットもあることを痛風の診察から見ていこう。
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