-
2018/09/10 澤田克己
アジア大会や五輪に出場する韓国選手をめぐって話題になるのが兵役免除である。今夏行われたアジア大会では、サッカーのイングランド・プレミアリーグでプレーするソン・フンミンが対象になることでも注目された。ライバル日本に勝って堂々と兵役免除を喜ぶ…
-
2018/08/17 澤田克己
韓国で今年から国家記念日となった8月14日の「慰安婦の日」は、想像以上に騒ぎにならなかった。日本政府やメディアの間には事前に警戒感があり、日本の反応を肌で知る在京韓国大使館にも心配する声が強かったのだが、良い意味で予想が裏切られたと言える…
-
2018/08/09 礒﨑敦仁,澤田克己
これから数十年に亘って権力を維持しようとする金正恩委員長には、単なる「時間稼ぎ」をするような余裕はないはずである。非核化へ向けた「それなりの覚悟」を持って対米交渉に当たっていると考えられるのだが、それが現実のものとなるかは米国側の対応次第…
-
期待値との落差に惑わされない評価が必要に
2018/06/19 礒﨑敦仁,澤田克己6月12日にシンガポールで行われた史上初の米朝首脳会談は、事前の期待値が高まっていただけに肩透かしを食らったかのような感じがあった。一部には「茶番劇」と断じる議論も見られるが、中身に立ち入って考えてみれば評価すべき点も少なくない。日本の安…
-
2018/06/01 澤田克己
韓国の労働団体が釜山の日本総領事館前に設置しようとしていた徴用工の像が当局によって撤去された。対北朝鮮政策で日本の協力を得ることを優先させ、日韓関係を適切に管理していくという文在寅政権の基調が維持された形だ。日本との外交問題に発展すること…
-
2018/05/29 礒﨑敦仁,澤田克己
米国のトランプ大統領と北朝鮮の金正恩国務委員長は、世界でもっとも理解しがたいと考えられている政治指導者だろう。史上初の米朝首脳会談まで1カ月を切ってから、中止だ、いや開催だと世界中を騒がせた。
-
2018/05/08 澤田克己
北朝鮮の金正恩国務委員長に対するイメージが、南北首脳会談を契機に韓国で好転している。米朝首脳会談でも、世界を驚かせる演出によって最大の成果を上げようとするはずだ。金正恩委員長の交渉能力を侮ってはいけない。
-
南北首脳会談から読む北朝鮮の戦略
2018/05/04 礒﨑敦仁,澤田克己金正恩委員長は今回の南北首脳会談で大きな経済的成果を得ていない。それなのに文在寅大統領が望む「平和」に関する項目に同意した。それは、これから「実利」を得られる状況になっていくと考えているからではないか。
-
南北首脳会談については何度も言及
2018/04/18 礒﨑敦仁,澤田克己4月27日の南北首脳会談と6月初めまでに行われる予定の米朝首脳会談——。二つの首脳会談に対して北朝鮮が見せる姿勢は大きく異なっている。
-
2018/04/10 澤田克己
韓国の大統領は帝王的といわれているが、制度上に絶大な権限は存在しない。しかし徹底的な中央集権だった朝鮮王朝に政治文化の原点があり、人事に強い力を持つため実際より強い権力が集中する。制度ではなく、政治文化の問題と言える。
-
北朝鮮の対話攻勢は周到に準備されたもの
2018/03/22 礒﨑敦仁,澤田克己北朝鮮の金正恩国務委員長が米韓両国に対話攻勢をかけている。ただし、「経済制裁を受けて苦しくなった北朝鮮が対話を求めてきた」というような単純な見方をしていると情勢判断を誤るだろう。
-
2018/02/22 澤田克己
南北関係改善に選挙中から意欲を見せていた文在寅政権が南北対話に積極的なのとは対照的に、韓国の世論は意外と落ち着いている。
-
2018/02/13 澤田克己
北朝鮮の金正恩委員長の妹、与正氏は1990年代後半にスイスの公立小学校に留学していた。当時ジュネーブにいた筆者は、正恩氏の足跡を探る途中で与正氏の話にぶつかり取材していた。
-
韓国世論は盛り上がっていない
2018/01/15 澤田克己韓国の文在寅政権は「積弊精算」というスローガンを掲げて、李明博、朴槿恵という保守政権の9年間を全否定することに一生懸命だ。そんな状況下で進められたのが、慰安婦問題をめぐる日韓合意についての検証であり、政権としての新しい立場の表明だった。
-
2018/01/04 礒﨑敦仁,澤田克己
北朝鮮の金正恩国務委員長の元日の「新年の辞」。米国への敵対姿勢も目を引きやすいポイントだったが、全体から読み取れる最大の特徴はむしろ韓国への対話攻勢だった。
-
自給できる石炭中心のエネルギー構造も制裁の妨げに
2017/12/28 澤田克己北朝鮮に対する制裁論議で焦点になってきているのが、北朝鮮への原油やガソリンなどの輸出である。しかし、単位が身近とは言えないこともあってか数値を見ても今一つピンとこない。北朝鮮にとっての石油の重要性とは……。
-
核・ミサイル開発は実際どうなっている?
2017/12/25 礒﨑敦仁,澤田克己公募で決まる2017年の「今年の漢字」は「北」だった。理由の筆頭に挙がったのは、たび重なるミサイル発射や核実験といった北朝鮮の動向だ。北朝鮮をめぐる危機が深まった2017年という年が暮れる前に、この1年を振り返っておきたい。
-
冷静さ失った対応は国益を損なう
2017/12/18 澤田克己マニラに設置された慰安婦像に関する一部メディアの報道には首をかしげざるをえないものがあった。新たな慰安婦像の出現に「またか」とうんざりする気分はわかるのだが、釜山の日本総領事館前に新たな少女像が設置されたのとはわけが違う。
-
脅威あおるだけでは分からぬ不気味さ
2017/11/25 澤田克己米国によるテロ支援国家への再指定に対する北朝鮮反応について、日本の新聞、テレビでは「猛反発」というような記事が目立ったが……
-
2017/11/13 澤田克己
中国の習近平国家主席と韓国の文在寅大統領がベトナムで会談し、関係改善を図っていくことで一致した。ただ、一連の流れは中韓関係における中国の優位を固めたという印象を強く与える。
|
|