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『ドラマで読む韓国 なぜ主人公は復讐を遂げるのか』金光英実氏インタビュー
2024/12/07 足立倫行『ドラマで読む韓国 なぜ主人公は復讐を遂げるのか』は、韓国のソウルに1996年以降30年近く在住し、韓国ドラマや映画の字幕翻訳を手がけてきた金光英美さんが、ドラマの背景にある「韓国の素顔」に迫った本である。
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『神武天皇の歴史学』外池昇氏インタビュー
2024/10/26 足立倫行『神武天皇の歴史学』(講談社選書メチエ)はその神武天皇を、実在、非実在論争とは距離を置いて、史料を重視する歴史学の立場から検証を試みた労作である。
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『しっぽ学』東島沙弥佳氏インタビュー
2024/10/12 足立倫行ヒトはどうして「しっぽ」を失ったのか? 「しっぽ学」を唱える著者の東島沙弥佳さんは、『しっぽ学』(光文社新書)で、この新たな研究分野を試行錯誤しながら切り拓いてきた自らの歩みを開陳する。
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『魔女狩りのヨーロッパ史』池上俊一氏インタビュー
2024/08/30 足立倫行池上俊一氏の『魔女狩りのヨーロッパ史』(岩波新書)は、魔女狩りがいつ、どこで、なぜ、どのように発生したのかを、最新の研究成果に基づいて読み解こうとする。
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『おかしゅうて、やがてかなしき 映画監督・岡本喜八と戦中派の肖像』前田啓介氏インタビュー
2024/07/19 足立倫行前田啓介さんの『おかしゅうて、やがてかなしき 映画監督・岡本喜八と戦中派の肖像』(集英社新書)は、サブタイトルにあるように、映画監督・岡本喜八の生涯と作品に代表される「戦中世代」に焦点を当てたノンフィクション。
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『人物から読む幕末史の最前線』町田明広氏インタビュー
2024/06/21 足立倫行町田明広さんの『人物から読む幕末史の最前線』(インターナショナル新書)はタイトルの通り、最新の史料に基づいた人物による幕末維新史。幕末史のきっかけとなったマシュー・ペリーと、井伊直弼から五代友厚まで10人の日本人、計11人を取り上げている。
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『Z世代のアメリカ』三牧聖子・同志社大学准教授インタビュー
2024/04/21 足立倫行転換期のアメリカを象徴するのが若者の世代、1990年代後半から2010年前後に生まれたZ世代である。三牧聖子さんの『Z世代のアメリカ』(NHK出版新書)は、そのZ世代が出現した意義と、今後のアメリカに及ぼす影響について考察した一書である。
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『副業おじさん』若月澪子氏インタビュー
2024/03/08 足立倫行若月澪子さんの『副業おじさん』(朝日新聞出版)によると、2018年は副業元年だった。厚労省が、「自分がやりたいことに挑戦でき、自己実現を追求できる」とする〈副業・兼業の促進に関するガイドライン〉を発表したのである。
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『イギリス帝国盛衰記 グローバルヒストリーから読み解く』秋田茂氏インタビュー
2024/02/10 足立倫行秋田茂『イギリス帝国盛衰記』(幻冬舎新書)は、サブタイトルに「グローバルヒストリーから読み解く」とある。本書によれば、グローバルヒストリーとは「新しい歴史学」だ。従来の世界史は、西洋諸国を中心とした一国史の寄せ集めだった。狭い地域のタテの…
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『ルポ新宿歌舞伎町 路上売春』高木瑞穂氏インタビュー
2023/12/30 足立倫行秋以降、コロナ後に人出の戻った新宿・歌舞伎町で、悪質ホストクラブに売り掛け金(ツケ)を背負わされ、女性客が売春する事例が相次ぎ、新たな社会問題となっている。この問題に早くから気付き、23年7月に『ルポ新宿歌舞伎町 路上売春』(鉄人社)を刊…
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『京都 未完の産業都市のゆくえ』有賀健氏インタビュー
2023/12/08 足立倫行京都の紋切り型表現に、すべて具体的な証拠を分析・反論、新たに「現実の京都」像を提示しているのが、京都大学名誉教授として半世紀以上も京都と関わってきた経済学者・有賀健さんによる『京都 未完の産業都市のゆくえ』(新潮選書)である。
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藤井非三四『太平洋戦争に学ぶ 日本人の戦い方』を読む
2023/10/28 足立倫行軍事史専門家の藤井非三四氏による『太平洋戦争に学ぶ 日本人の戦い方』(集英社新書)は、普通ではない状態の日本人を知るために太平洋戦争(当時は大東亜戦争)の戦史、とりわけ敗因の検証を試みる。
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都会の鳥の生態学 カラス、スズメ、水鳥、猛禽の栄枯盛衰』唐沢孝一氏インタビュー
2023/09/23 足立倫行ツバメ、スズメ、カラス、ヒヨドリ、キジバトなど、都会に生息する身近な野鳥は「都市鳥」と呼ばれる。『都会の鳥の生態学 カラス、スズメ、水鳥、猛禽の栄枯盛衰』(唐沢孝一、中公新書)。彼ら都市鳥と人間との関係は時代と共に変わってきた。換言すれば…
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『今を生きる思想 宮本常一 歴史は庶民が作る』畑中章宏氏インタビュー
2023/08/26 足立倫行『今を生きる思想 宮本常一 歴史は庶民が作る』(畑中章宏、講談社現代新書)は、「今こそ読まれるべき思想家」を集めた講談社の現代新書100(ハンドレッド)シリーズの一冊である。
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『大久保利通「知」を結ぶ指導者』瀧井一博氏インタビュー
2023/07/22 足立倫行『大久保利通「知」を結ぶ指導者』(瀧井一博、新潮選書)は、大久保の足跡の詳細な検証から、そのような定説を覆し、帯文によれば「大久保論の決定版」と高い評価を受けた注目の一冊だ(第76回毎日出版文化賞受賞)。
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『カオスなSDGs グルッと回せばうんこ色』酒井敏氏インタビュー
2023/06/27 足立倫行著者の酒井さんは2年前から静岡県立大学の副学長だが、それ以前は長く京都大学に勤務した。「自由の学風」で知られる京大では「アホなことをせぇ」と逸脱が奨励されたが、新たな任地では教える側も学ぶ側も非常に生真面目。
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『北関東の異界 エスニック国道354号線 絶品メシとリアル日本』室橋裕和さんインタビュー
2023/05/26 足立倫行室橋裕和さんの『北関東の異界 エスニック国道354号線 絶品メシとリアル日本』(新潮社)は、この国道沿線に外国人居住地が多いことから、「将来の多文化共生の日本社会の縮図」と捉え、「エスニック国道」と名付けて丹念に実情報告した作品だ。
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矢野寛治『わが故郷のキネマと文学』インタビュー
2023/04/21 足立倫行『わが故郷のキネマと文学』(弦書房)は大分県出身の矢野寛治さんが、大分県を舞台にした文学・映画について書いた新聞連載のコラム192本を基盤としている。
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『越境の中国史 南からみた衝突と融合の三〇〇年』著者インタビュー
2023/03/30 足立倫行本書の帯文に、「最前線は“南”にあり。香港・台湾問題の源流」とある。つまり、今の中国を理解するには華南(南中国)の歴史を振り返る必要がある。多動性・流動性に溢れた近代300年の華南の姿から中国社会を考察してみよう、というのだ。
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『「断絶」のアメリカ、その境界線に住む』大島隆氏インタビュー
2023/02/25 足立倫行『「断絶」のアメリカ、その境界線に住む』(朝日新聞出版)は、新聞記者である大島隆さんが、アメリカ社会で起きている地殻変動の震源地とも呼べる町に部屋を借り、2020年8月から約1年7カ月間過ごした体験のリポートだ。
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