プーチンのロシア
その強い外交力や統治力により、長年ロシアのトップに立ち続けるプーチン。その強権的なやり方や経済の低迷により、国民の心が離れつつあるとの見方もあるが、いまだ国際社会では大きな存在感を見せる。プーチン時代は続くのか、〝変革〟は訪れるのか。(代表撮影/ロイター/アフロ)

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オランダのクリンゲンダール研究所の報告を読み解く
2023/12/13 西村六善ロシアは一体どういう国になるのか? 世界にどういう衝撃が走るのか? オランダの国際的な研究所で多数の専門家が数次にわたりワークショップ等を開催し、多面的にロシアの近未来の姿に追った。そして報告書をまとめた。
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2023/12/08 佐藤俊介
ウクライナ国防省情報総局長の妻が毒を盛られて重金属中毒に陥った。同国はロシアによる仕業との見方を強めている。ロシアをめぐっては、反体制活動家や元スパイらが毒物の被害を受けている。この手法はレーニン時代に始まったとされ、なぜ、続くのか。
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2023/11/17 西村六善
イスラエルとハマスの衝突という人道上の惨劇の背後で世界各国による国際的な得点争いが行われている。これが国際政治の現実だ。どうやら現時点ではロシアと中国が得点を稼いでいるとみられている。どういうことか?
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2023/11/14 服部倫卓
ウクライナ戦争により存在しないと思われていた2022年のロシア貿易統計集が、筆者の所属する北海道大学の図書館に開架されていることが判明した。せっかくなのでこれを使って、ロシアが中国への依存度を高めている現実を検証してみる。
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2023/11/13 佐藤俊介
中東におけるイスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘激化を背景に、ウクライナ侵攻を続けるロシアのプーチン政権が息を吹き返しつつある。欧米諸国のウクライナ支援疲れが鮮明になるなか、来春の大統領選への出馬をする意向を固めたとも報じられた。
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2023/10/06 西村六善
ウクライナ戦争が長期化する中で、ロシアの「プーチン後」の姿として民主化を西側諸国は求めている。これには、ロシアが「賢明な権威主義」になることを経由する必要があるとの指摘が出ている。それは何か。
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2023/10/02 佐藤俊介
ウクライナ軍内で相次ぎ発覚している汚職問題がロシアへの反転攻勢作戦に影を落としている。ゼレンスキー政権は違法行為の徹底的な摘発を進めているが、国内の厭戦気分を高めるだけでなく、国際社会による支援の継続にも支障を及ぼしかねない。
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2023/09/15 西村六善
ロシアは崩壊するという議論が国際的に盛んになっている。それに対し、ロシア国内ではそれを否定する議論が出ている。ただ、その内容は全く受け入れられない内容となっている。
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プーチン、金正恩首脳会談から見えてきたこと
2023/09/14 佐々木正明ロシアのプーチン大統領と北朝鮮の金正恩総書記が4年5カ月ぶりとなる2度目の首脳会談を行った。二国間関係が強固になれば、北東アジアの安全保障環境が「瀬戸際」に追い込まれる。日本が警戒すべき最悪のシナリオは、北の「ベラルーシ化」だ。
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2023/09/08 西村六善
今やロシアの崩壊は世界の論壇で公然と語られている。一つには今の状況がソ連の崩壊に似て来たからだ。そうなった場合、ロシアはどのような国になるのか。いかなる国と関係を築き、世界の勢力図はどうなるのか。
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2023/08/29 佐藤俊介
「ワグネル」のトップ、プリゴジン氏が反乱劇から2カ月間とはいえ生き長らえた背景には、ワグネルを徹底的に無力化する時間が必要だった可能性がある。プーチン政権が再選の障害となりうる有力者らの〝粛清〟を本格化させている姿にも映る。
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2023/08/25 西村六善
ロシアが始めたウクライナ侵略のせいでロシアは人的、経済的犠牲を払っている。その中で、「ロシア崩壊」というプーチン政権にとってはトンデモナイ議論が動き始めている。プーチン後、終戦後のロシアはどのような姿になっているのか。
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2023/08/24 佐々木正明
露民間軍事会社ワグネルの創設者、エフゲニー・プリゴジン氏が死亡したと、ロシア航空当局が発表した。真相はまだ未確定だが、「プーチン体制への裏切り者は粛清される」というロシアの暗黙の掟を地で行く形になったと言えるだろう。
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2023/08/23 金野雄五
ウクライナ戦争はいつまで続くのか。戦況や停戦交渉においては、そのような動きは見えない。ただ、ロシア経済および財政においては、「限界」とも言える時期が見通せる状況となりつつある。
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2023/08/21 服部倫卓
ロシアの食品・肥料輸出が、制裁による影響を受けているのは事実であろうが、その具体的な動きは検証不能である。そんな中、ロシアの穀物輸出が順調というデータも出ている。しかし、実は戦乱の影響がじわりと及び始めている。
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2023/08/02 服部倫卓
ロシアの支援で体制の命脈を保ち、もはやプーチンの手下となりつつあるベラルーシのルカシェンコ氏。この窮地に「プリゴジンの乱」が千載一遇のチャンスとなった。ルカシェンコがロシアから離れようとアジア・アフリカへ触手を動かしている。
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2023/07/27 西村六善
プリゴジンの乱を契機にロシアは突然混沌とした政治の季節に突入した。この緊迫する局面で、米国のロシア専門の著名な戦略家が一つの重要な提案を行った。もしかすると局面の打開に繋がるかもしれない。
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2023/07/19 佐藤俊介
ロシア軍によるウクライナ東部クラマトルスクへのミサイル攻撃でウクライナの著名作家、ビクトリア・アメリーナさんが37歳の若さで死亡した。ロシア軍幹部は〝美しい攻撃〟と賞賛。ロシアの欺瞞が浮かび上がる形となっている。
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2023/07/16 西村六善
3日で終わるはずの戦争が500日を超えた。ロシアにとって戦況は好転していない。民間軍事会社ワグネルのプリゴジン隊長の蜂起以降、プーチン大統領の指導性にも疑問符が付いた。ロシアは崩壊に向かっているのか。
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2023/06/28 佐藤俊介
ロシアの民間軍事会社ワグネルを率いるプリゴジン氏が仕掛けた「反乱」は、勃発から実質1日で収束を見せた。しかし多くのロシア国民が軍や治安機関へ信頼を失っている現実と、ロシア社会の奥底に深刻な亀裂が生じているという実態が浮き彫りになった。
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