プーチンのロシア
その強い外交力や統治力により、長年ロシアのトップに立ち続けるプーチン。その強権的なやり方や経済の低迷により、国民の心が離れつつあるとの見方もあるが、いまだ国際社会では大きな存在感を見せる。プーチン時代は続くのか、〝変革〟は訪れるのか。(代表撮影/ロイター/アフロ)
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2023/08/21 服部倫卓
ロシアの食品・肥料輸出が、制裁による影響を受けているのは事実であろうが、その具体的な動きは検証不能である。そんな中、ロシアの穀物輸出が順調というデータも出ている。しかし、実は戦乱の影響がじわりと及び始めている。
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2023/08/02 服部倫卓
ロシアの支援で体制の命脈を保ち、もはやプーチンの手下となりつつあるベラルーシのルカシェンコ氏。この窮地に「プリゴジンの乱」が千載一遇のチャンスとなった。ルカシェンコがロシアから離れようとアジア・アフリカへ触手を動かしている。
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2023/07/27 西村六善
プリゴジンの乱を契機にロシアは突然混沌とした政治の季節に突入した。この緊迫する局面で、米国のロシア専門の著名な戦略家が一つの重要な提案を行った。もしかすると局面の打開に繋がるかもしれない。
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2023/07/19 佐藤俊介
ロシア軍によるウクライナ東部クラマトルスクへのミサイル攻撃でウクライナの著名作家、ビクトリア・アメリーナさんが37歳の若さで死亡した。ロシア軍幹部は〝美しい攻撃〟と賞賛。ロシアの欺瞞が浮かび上がる形となっている。
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2023/07/16 西村六善
3日で終わるはずの戦争が500日を超えた。ロシアにとって戦況は好転していない。民間軍事会社ワグネルのプリゴジン隊長の蜂起以降、プーチン大統領の指導性にも疑問符が付いた。ロシアは崩壊に向かっているのか。
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2023/06/28 佐藤俊介
ロシアの民間軍事会社ワグネルを率いるプリゴジン氏が仕掛けた「反乱」は、勃発から実質1日で収束を見せた。しかし多くのロシア国民が軍や治安機関へ信頼を失っている現実と、ロシア社会の奥底に深刻な亀裂が生じているという実態が浮き彫りになった。
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2023/06/27 西村六善
ロシアで起きた民間軍事会社ワグネルの反乱事件は、ワグネル側がベラルーシのルカシェンコ大統領の仲介を受け入れて一応終了した。ウクライナ戦で苦戦を強いられている最中、プーチン大統領は反乱を防止できなかった。指導力に大きな疑問符が付いた。
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2023/06/15 服部倫卓
ウクライナ南部のカホフカ水力発電所のダムが決壊した。ウクライナ農業省は農地の水没による被害が発生し、今後土地が砂漠化する恐れがあると指摘した。「水没」と「砂漠化」がどう結び付くか疑問に思った方も多かったのではないか。解説してみたい。
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2023/06/13 西村六善
ようやくロシアでプーチン大統領の交代が公共のメディアで議論され始めた。しかもこの議員らはその動機を「ロシアがヨーロッパとの関係を回復する」ためだとしている。
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2023/05/24 佐藤俊介
ウクライナのゼレンスキー大統領が電撃的に出席し、同国へのF16戦闘機への供与が事実上決まったG7広島サミットの結果に、ロシアのプーチン政権が狼狽している。ロシアは中国との連携をアピールするが、一層下手に出ざるを得ないのは必至だ。
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2023/05/16 佐藤俊介
G7サミットに対抗するかのように、ロシアが中国、インドなどに加えアフリカ諸国との連携強化を誇示しようとしている。アフリカは食料輸出や武器供給などでロシアに依存する国々が多数あり、政治、経済面でその影響力を色濃く受けている。
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2023/05/14 服部倫卓
4月に、ポーランドはじめ一部のEU加盟国がウクライナ産農産物の輸入を禁止したことは、国際的に波紋を広げた。「自国の農業生産者を守るため」なのだが、その切実さを理解するためには、これまでの経緯と、問題の全体像を知っておく必要がある。
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2023/05/06 佐々木正明
モスクワ中枢部・クレムリンで3日未明に起きた飛行物体侵入事件は、その実行犯や動機をめぐってあまりにも謎が多すぎる。誰が行ったかでその目的や狙いも大きく異なる。想定される4つのシナリオを検証してみた。
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2023/04/19 佐藤俊介
ウクライナ危機で先鋭化した米国とロシアの対立が、冷戦期を彷彿とさせる様相を呈している。プーチン政権は苦境の理由を米国に押し付けて、国民の目を外に向けるほかはない。危機の長期化が確実視されるなか、対立は悪化の一途をたどることが確実だ。
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2023/04/18 服部倫卓
ベラルーシの独裁者ルカシェンコ氏による外交攻勢が目立っている。ロシア・ウクライナ戦争との関連からも注目を集めているが、ルカシェンコとプーチンの関係性を長年ウォッチしてきた筆者は両者が一枚岩という前提で考えてはならないと思うのだ。
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2023/03/28 佐藤俊介
中国の習近平国家主席が3月20日から3日間、ロシアを訪問した。その内容から鮮明に浮かび上がったのは、ロシアが米国への対決姿勢を強める中国の〝手駒〟に成り下がった実態だ。
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穀物生産国に見えて実は不安定なロシアの食料安全保障
2023/03/13 服部倫卓西側諸国によるロシアへの経済制裁が進められているが、現実には、ロシアの人々はそれほど不自由していない。今まで使っていたサービスが利用できなくなるといった影響は、確かに生じていても、ロシアの人々はそれぞれに解決策を見出している。
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2023/03/07 佐藤俊介
ロシアのプーチン大統領が発表した「年次教書」は、その雄弁なレトリックとは裏腹に、ロシア指導部が終わりの見えないウクライナ侵攻をどう正当化するかに苦慮している様子が強く伺えるものだった。
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2023/02/26 佐々木正明
ロシアのウクライナ侵攻から1年。中国が戦闘停止と和平の仲介に向け積極的な姿勢を見せ始めた。2月24日には、和平案を公表。事態を好転させる期待感がある一方、プーチン政権寄りの姿勢を見せれば、対峙する中露ブロック結成へのリスクもはらむ。
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2023/02/21 佐藤俊介
ロシアによるウクライナ侵略が開始から1年が経つ中、プーチン大統領は戦死した兵士を賛美するかのような発言を繰り返す。残されたロシア国民は狂気的ともいえる指導層の方針に付き従うしかない生活を余儀なくされている。
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