プーチンのロシア
その強い外交力や統治力により、長年ロシアのトップに立ち続けるプーチン。その強権的なやり方や経済の低迷により、国民の心が離れつつあるとの見方もあるが、いまだ国際社会では大きな存在感を見せる。プーチン時代は続くのか、〝変革〟は訪れるのか。(代表撮影/ロイター/アフロ)

-
2024/05/08 佐藤俊介
ウクライナ侵攻を続けるロシアを経済面から支えてきた中国との貿易関係に異変が起きている。バイデン政権が対ロシア貿易にかかわる中国の銀行へ制裁圧力を高めた影響だ。経済面でロシア寄り国にも広がる。米大統領選に向けて、さらに圧力を高めそうだ。
-
2024/04/23 佐藤俊介
モスクワ郊外で起きた大規模テロ事件を契機に高まった中央アジア移民排斥の風潮に、ロシアのプーチン政権が苦慮している。ウクライナ侵攻を受けた徴兵増や、若年層の国外脱出で労働者不足が深刻化する中、移民労働者の減少はロシア経済に打撃となる。
-
2024/04/19 服部倫卓
ロシア・ウクライナ戦争には、ドローン戦など「新しい戦争」と、戦場で野戦軍同士がぶつかり合う「古い戦争」の二面性がある。プーチンが仕掛けたのは、戦車非道、戦車邪道と呼ぶべき所業である。ロシアがいつまでもこんな無茶を続けられるものだろうか。
-
2024/03/26 西村六善
モスクワ郊外のコンサートホールで銃撃が発生し、200人以上の死者が出た。わずか1週間前にプーチン大統領が国民の87%の支持を得て再選されたばかりの出来事だ。警察治安国家ロシアの信頼が揺らいだと言える。
-
2024/03/22 服部倫卓
無謀なウクライナ侵攻を続け、国際的な制裁包囲網を敷かれながら、23年もロシア経済が崩壊することはなかった。悪くない成長率を保つのは戦争という景気対策があり、プーチンは「軍事ケインズ主義」を歩み始めている。2024年のロシア経済はどうなるの…
-
2024/03/18 佐々木正明
ロシア大統領選で、プーチン大統領が再選を決めた。反戦派の候補の出馬は許されず、投票前からプーチン氏の圧勝が約束されているのに、政権はあの手この手で有権者にプーチン氏への投票を強制した。いったい何故なのか。
-
2024/03/15 黒川信雄
3月15日から17日のロシア大統領選において、プーチン大統領の圧勝は確実だ。ロシア人はなぜプーチンに投票するのか――その背景にあるのが、ロシアを支配するための「恐怖とプロパガンダ、貧困」による統治システムだ。
-
2024/03/07 黒川信雄
東部要衝の失陥を許すなど、ロシアの激しい攻撃にさらされているウクライナ。徹底抗戦に対する国民の意思はいまだ固いが、ゼレンスキー大統領に対する信頼は低下の傾向を見せるなど、開戦当初から比べてウクライナ国民の心に揺らぎが生じている。
-
【連載第6回】『空爆と制裁 元モスクワ特派員が見た戦時下のキーウとモスクワ』本文先行公開
2024/03/06 黒川信雄ソ連崩壊後、地獄のような経済混乱によりロシアの一般市民の生活は崩壊した。その記憶は、当時の大統領だったエリツィン氏、および彼が頼った欧米諸国への失望として、今に至るまでロシア社会に残っている。
-
【連載第5回】『空爆と制裁 元モスクワ特派員が見た戦時下のキーウとモスクワ』本文先行公開
2024/03/05 黒川信雄「ウクライナ=ナチス」論を含め、ウクライナに対する荒唐無稽な批判がロシア社会では繰り返されている。それがロシアで受け入れられるのはなぜなのか。その源流は、ソ連崩壊後の1990年代にある。
-
【連載第4回】『空爆と制裁 元モスクワ特派員が見た戦時下のキーウとモスクワ』本文先行公開
2024/03/04 黒川信雄モスクワ取材中の筆者は、30年来のロシア人の旧友にウクライナ戦争についての話を聞くことにした。だが彼は、見知らぬ怪しい男を連れ立って来た。友人と男は、「ブチャはフェイクだ」など、荒唐無稽な陰謀論を繰り返すばかりであった――数多くのロシア人…
-
【連載第3回】『空爆と制裁 元モスクワ特派員が見た戦時下のキーウとモスクワ』本文先行公開
2024/03/03 黒川信雄「ウクライナはナチスと同等である」――ロシアのプーチン政権は、こうしたプロパガンダを繰り返してきた。われわれからすると荒唐無稽としか言いようがないこの言説を、しかし今やロシアの多くの人々が信じ込んでいる。その歪んだ教育の一端を、記者は目の…
-
【連載第2回】『空爆と制裁 元モスクワ特派員が見た戦時下のキーウとモスクワ』本文先行公開
2024/03/02 黒川信雄2022年2月の開戦後、戦争に反対するロシア人の若者は政権に弾圧されるか、国外に脱出するか、あるいは国内で息を潜めることになった。必然的に、プーチンと戦争を支持する中高年層の声が、ロシアでは大きくなっていった。
-
【連載第1回】『空爆と制裁 元モスクワ特派員が見た戦時下のキーウとモスクワ』本文先行公開
2024/03/01 黒川信雄「ロシア人の8割が戦争に賛成」――それはどこまで実態を伴うものなのか。2022年5月、ウクライナ侵攻開始から3カ月が経ったモスクワに記者は飛んだ。そこには、プーチン政権による抑圧を前に、じっと沈黙することを選んだ若者たちの姿があった。
-
2024/02/19 佐々木正明
プーチン大統領の政敵で、ロシア北極圏にあるヤマロ・ネネツ自治管区の刑務所に収監されていた反体制指導者、アレクセイ・ナワリヌイ氏が獄中死した。政権が恐れるのは、ナワリヌイ氏が殉教者として位置づけられ、政権打倒の導火線の火がつくことだ。
-
2024/02/16 西村六善
2024年秋の米国大統領選挙でトランプ氏が再選される可能性が出てきた。 世界は国際政治、特に安全保障面で荒波に揺さぶられることになる。これに対し欧州や日本は別の方法で危険に対応できるはずだ。カギはロシアの変化である。
-
2024/01/17 佐々木正明
ロシア軍によるウクライナへの大規模侵攻からまもなく2年。プーチン政権は貿易促進や武器供給を受けるべく、各国との外交関係を劇的に変化させている。クレムリンの首脳外交の記録を基に各国との友好度を数字データで検証してみた。
-
2024/01/12 西村六善
2023年末に米国連邦議会がウクライナへの援助を拒絶した。これまでの自由民主同盟の盟主であった米国の行動はぐらついている。世界はそう云いう時代に入ったのだ。日本は絶対に目を離すことは出来ない危険なダイナミズムが生まれている。
-
2024/01/10 佐藤俊介
ロシアのプーチン大統領は2024年3月の大統領選で圧倒的な勝利を誇示する態勢を整えつつある。これはロシア国民にとり、ウクライナを破壊する行為に賛同することになる。ロシア社会は自由な言論がさらに容認されない、厳しい窒息状態に陥ることになる。
-
2024/01/05 服部倫卓
無謀なウクライナ侵攻を続け、国際的な制裁包囲網を敷かれながら、23年もロシア経済が崩壊することはなかった。悪くない成長率を保つのは戦争という景気対策があり、プーチンは「軍事ケインズ主義」を歩み始めている。2024年のロシア経済はどうなるの…
|
|