勝負の分かれ目
試合の勝敗を決めた一つのプレーや采配、シーズンの行方を占ったチーム編成、歴史に残るイベントとなった大会運営への方針決定など、スポーツには明暗を分けた〝その時〟がたくさんある。選手や監督、または大会運営者たちはいかなる決断をしたのか。ビジネスの世界にも通じる成功と失敗を分ける判断力、紙一重の世界を、スポーツから学ぶ。
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2024/03/11 田中充
東日本大震災から13年を迎える中、プロスケーターの羽生結弦さんが座長を務めるアイスショーが宮城で開催された。当時16歳の少年はやがて五輪2連覇を果たしてスポーツの枠を飛び越えた唯一無二の存在となった。祈りと希望への思いを込めた演技を届けた。
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2024/03/06 河治良幸
サッカーアジアカップで、日本代表のベスト8敗退は国民を大きく失望させる結果となったが、意外と「解任論」が湧き出ていない。背景には現在の日本代表のチーム作り、森保監督のマネジメントが大きく影響していると言える。
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2024/02/26 田中充
崖っぷちまで追い詰められていた柔道ウルフ・アロンが鮮やかな逆転劇で、2大会連続の五輪切符を手中に収めた。2年前に東京五輪で金メダルを取った後、2月まで一度も国際大会で優勝ができなかった。逆境をバネにウルフはどう這い上がったのか。
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2024/02/20 田中充
魂がこもった約2時間半の熱演だった――。プロスケーターの羽生結弦さんの初の単独ツアー公演が千秋楽を迎えた。自ら「オリンピックを超えた」と語る演技は圧巻そのもので、観客を魅了した。肉体を極限まで追い込む彼の源泉は何なのか。
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2024/01/30 田中充
プロ野球・ロッテの佐々木朗希投手の契約更改が長引いた背景には、早期の米大リーグ挑戦の要望があったとされる。念頭はポスティングシステムによる移籍だろう。日本球界からの移籍には、海外FA権行使もあるが、二つの制度が「同化」してしまっている。
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2024/01/01 田中充
2024年夏のパリ五輪も、柔道男子66キロ級の阿部一二三と女子52キロ級の阿部詩の兄妹の活躍に目が釘付けになるだろう。東京五輪で金メダルを獲得した2人はともに進化を続け、五輪2連覇に視界良好。「柔道ニッポン」の復権も期待される。
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2023/12/25 田中充
大谷翔平選手のドジャースへの移籍を皮切りに、山本由伸投手、松井裕樹投手と大型契約が続く。日本のトップ選手に相次いで提示される好条件に対しては、MLBの市場規模を見れば、現状の日本のプロ野球が太刀打ちできる余地がないのだろうか。
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2023/12/06 田中充
井上尚弥選手が4団体王座統一戦に臨む。史上9人目となる4団体王座統一をバンタム級で成し遂げた「モンスター」がさらなる快挙へと挑む大一番はNTTドコモの映像配信サービス「Lemino」が独占無料生配信。「モンスター」と「レミノ」の親和性を探…
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2023/11/16 田中充
プロ野球の発展に貢献した監督、選手らに送られる正力松太郎賞に、阪神を38年ぶりの日本一に導いた岡田彰布監督が受賞した。この栄冠の裏には、かつて「紙切れ一枚」で監督解任を告げられたオリックスとの「関西ダービー」というドラマがあった。
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2023/11/11 田中充
フィギュアスケートという競技の枠を超え、〝物語〟はアートの領域に達している――。羽生結弦さんのプロ2年目がさいたまスーパーアリーナから幕を開けた。
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2023/10/22 新田日明
エースの今永昇太投手は今オフ、ポスティングシステムを利用し、MLBへ移籍する可能性が高まっている。自身の去就については「熟考中」とし明らかにはしていないものの、すでに米オクタゴン社と代理人契約も締結しており、メジャー挑戦への気持ちはほぼ固…
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2023/10/19 田中充
フィギュアスケート五輪2連覇を成し遂げた羽生結弦さんのプロ転向2年目のシーズンがいよいよ幕を開ける。11月からは、自身初となる単独公演によるツアーが開催される。斬新な境地を切り開いてきた羽生さんに対する「ワクワク感」は止まらない。
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2023/10/12 田中充
巨人前監督の原辰徳氏が2年連続のBクラスの責任を取り、契約任期を1年残し退任となった。対照的にリーグを制したのは、阪神タイガースを率いた岡田彰布氏。学生時代から「ライバル」とされてきた両氏には、勝負の明暗を分ける運命を辿ってきている。
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2023/09/26 新田日明
実に18年ぶりとなるセ・リーグ優勝を成し遂げた阪神タイガース。あらためて振り返ってみれば、Vの原動力となった主力選手たちの層の厚さはセ他球団と比較しても群を抜いていた。その背景にあるのは近年のフロントによる緻密なドラフト戦略がある。
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2023/09/05 田中充
バスケットボール男子のW杯で、日本代表がパリ五輪出場権を獲得した。リーグが分裂状態だった10年前からは考えられず、今後の普及にも期待が膨らむ一方、今大会で日本が負担する運営費は約40億円。財政面という「もう一つの戦い」でも負けられない。
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2023/08/28 田中充
24年夏のパリ五輪の柔道男子最重量の100キロ超級代表に士舘大学4年の斉藤立初めて選出された。斉藤仁の名前を思い浮かべる読者も多いだろう。立は仁の次男である。親子2代での五輪代表で、立が背負うのは、「日本柔道の最重量級復権」という重責でも…
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2023/08/16 河治良幸
女子W杯での日本代表の活躍は、欧米メディアや現地ファンからの評価と注目を高めた。惜しくもベスト8で敗退した今大会の〝なでしこジャパン〟の戦いを振り返り、今後を展望する。
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2年連続「2桁勝利&2桁本塁打」、「三冠王」も視野に
2023/08/11 新田日明昨季は投手として15勝、打者として34本塁打をマークし、神様ベーブ・ルース以来、104年ぶりの「2桁勝利&2桁本塁打」を達成。その偉業を史上初めて2年連続で成し遂げた。もう、ここまで何度も繰り返されているが、あらためて大谷は〝ルース超え〟…
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2023/08/11 田中充
夏の甲子園が開催されている。今年も厳しい暑さの中での開催が続くが、ほとんどのメディアが炎天下でのプレーを危惧しない。主催の朝日新聞をはじめ、テレビ、ラジオ、新聞にとって「夏の甲子園」が魅力的なコンテンツであることと無関係ではないだろう。
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