緊迫する南シナ海 フィリピンの複雑な対中・対米観

押し寄せる中国の脅威 危機は海からやってくる

南沙諸島へ「海上民兵」を送り込む中国を、フィリピンは激しく非難している。だがドゥテルテ大統領は反米・親中派――。日本は、複雑なフィリピンの対中・対米観を理解する必要がある。

フランスで再び拡大するポピュリズム 大統領選の…

1年後のフランス大統領選挙を控え、決選投票におけるマクロンと極右ポピュリストのルペンの接戦を予測している。マクロン政権や既成政党が求心力を失う一方で、ルペン政党は極右のイメージ払拭につとめ、じりじりと支持を拡大してきている。

ジャック・マーはどこへ？習近平にひれ伏す中国の…

5月16日、景勝地で知られる杭州西湖の湖畔にキャンパスを構える湖畔大学で、大学を表象化したかのような巨大自然石に大きく刻まれ、鮮やかに黄金に色付けされ光り輝いていた「湖畔大学」の4文字が削り取られた。

アジア人差別とは何か？

米国のアジア系詩人、キャシー・パク・ホンが放った魂の書、「マイナー・フィーリングズ」（上）

米国でのアジア系住民に対する差別の広がりを知ろうと、アメリカの新聞やテレビ報道に当たっていたら、『Minor Feelings（マイナー・フィーリングズ）』という本に行きついた。それを書いた韓国系アメリカ人の女性で詩人のキャシー・パク・ホ…

ミャンマー国軍への抵抗続くも、制裁は効果上がらず

抗議デモへ徹底的な弾圧を行う国軍に対し、民衆は5～10分の短時間で解散する「フラッシュモブ」型のデモを続けるなど、ミャンマーでの戦いは終わっていない。だが国際的な制裁はなかなか効果が上がっていない。

イスラエル、ガラスの少数与党政権へ、ネタニヤフ…

政治的な混乱が続いてきたイスラエルに少数与党連立政権が誕生する見通しとなった。だが、政策もイデオロギーも異なる政党の寄り合い所帯で、内実はいつ崩壊してもおかしくない“ガラス”の政権だ。通算１５年も権力の座にあり、刑事被告人の身でもあるネタ…

〝幻の五輪〟過去いずれも復活、論争活発の「東京…

東京オリンピック・パラリンピック開幕が刻々と迫ってきた。開催断行の是非をめぐって、これまで直截な主張を控えてきたメディア間での論争が高まりを見せはじめている。

「社民主義」的ギャンブルを仕掛けたバイデン経済…

穏健中道主義を信条としてきたジョー・バイデン氏が大統領就任以来、福祉拡大、対富裕階層増税など大胆な政策を次々に打ち出し始めた。米マスコミでは「社会民主主義的転換」だとして、大きな話題となっている。

「東京五輪」アスリートが優先接種を続々と嫌がっ…

どうもスムーズには進みそうもない。日本オリンピック委員会（ＪＯＣ）は東京五輪に参加する日本代表選手団、指導者ら一部関係者を対象に６月１日から新型コロナウイルスのワクチン接種を開始することを発表。しかし、すでに一部のメディアでも報じられてい…

台湾統一 中国は本気 だから日本よ、目を覚ませ！

押し寄せる中国の脅威 危機は海からやってくる

中国にとって尖閣諸島は南西諸島奪取の「前菜」に過ぎない──。元米海兵隊大佐が日本人に警鐘を鳴らす、衝撃の論攷。

独立問題に再び火が着いたスコットランド

5月6日に行われたスコットランド議会選挙では、英国からの独立を志向するスコットランド民族党（SNP）と緑の党が併せて過半数を獲得した。ただちに住民投票が行われる訳ではないが、再び独立問題が俎上に載ることとなった。

「30年にふたり」の女優、清原果耶と蒔田彩珠の…

「お帰りモネ」は大震災を抱えた少女の成長の物語

朝の連続テレビ小説「お帰りモネ」は、清原果耶をヒロインにして、その妹役に蒔田彩珠を配した、少女の成長の物語である。大林亘彦監督が、蓮佛美沙子を「20年にひとり」の女優と評したのにならえば、この〝姉妹〟は「30年にふたり」の女優だろう。

起訴か不起訴か？大詰め迎えるトランプ疑惑捜査

トランプ・ファミリーめぐる一連の疑惑について、ニューヨーク・マンハッタン地検が「特別大陪審」による審理に入ったことが明らかにされた。もし、「起訴相当」の審決が下された場合、前大統領または親族の逮捕に発展する可能性もあり、関心が高まりつつあ…

北京五輪で問われる、日本企業の中国との距離感

5月8日付のワシントン・ポスト紙が社説で、来年の冬季五輪のスポンサーになった日米の大企業を名指しして、中国の人権問題に対して真剣に取り組むよう警告を発している。日米同盟が事実上の反中国同盟となる中で、日本企業も従前通りの中国との付き合いは…

台湾は日米と共に民主主義の礎を築く

押し寄せる中国の脅威 危機は海からやってくる

中国の圧力と戦う台湾は、日米両国にとって信頼できるパートナーとしての役割を果たす──。台湾の駐米大使に相当する筆者が、その重要性と覚悟を説く。

米露間の核軍備管理に中国を取り込め

米当局は、中国の核兵器は「歴史上最も急速な拡張」の最中にあり、今後10年間で倍増する計画である、と指摘する。米露間だけでなく中国も巻き込んで、核軍備についての話し合いをする必要がある。

キャピタルゲイン課税でどれだけ税収は上がるのか

通常の所得税以外にも、キャピタルゲイン課税、資産保有税、相続税などによって、お金持ちからより多くの税収を上げることができるのではないかという疑問があるかもしれない。今回は、これについて考えてみたい。

コロナ直撃『デスマッチよりも危険な飲食店経営の…

あの著者に直撃！　元プロレスラー・松永光弘さん

プロレスラーが書く本は現役時の試合や所属団体、他の選手との人間模様が多い。その中でステーキ店の経営の裏側を生々しく公開し、エッジききまくりの内容と話題なのが、『オープンから24年目を迎える人気ステーキ店が味わった　デスマッチよりも危険な飲…

米軍撤退後のアフガンに残る課題

多くの反対論を尻目に、バイデン政権下でアフガニスタンからの米軍撤退は進む様相だ。その後のアフガンには、現アフガン政府と交渉するインセンティブを失ったタリバンなど、多くの問題が残されることになる。

見えてきた「バイデン・ドクトリン」の本質

今回のテーマは、「見えてきた『バイデン・ドクトリン』の本質」です。イスラエルとパレスチナのイスラム組織ハマスとの停戦合意のプロセス及び、新たな対北朝鮮政策を分析すると、ジョー・バイデン米大統領の外交における「バイデン・ドクトリン（基本原則…