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2023/09/11 岡崎研究所
8月末に行われた共和党の大統領候補指名をめぐる討論会では、欠席したトランプがむしろ支持率を上げる結果となった。ウクライナ支援に消極的な候補の支持率を合わせれば70%に及ぶ。孤立主義的な風潮が蔓延している。
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2023/09/08 岡崎研究所
2022年4月に失職したパキスタンのカーン前首相をめぐる混乱により、結果的にパキスタンでは政界への軍の関与が強まる結果となった。同国での政治混乱は、しばらく続くかもしれない。
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2023/09/07 岡崎研究所
イランに対する湾岸での安全保障を撤退する米軍抜きで実現したいバイデン政権は、サウジ・イスラエル関係正常化に躍起になっている。だがその本音は、少なくとも大統領選まで問題が起こらないようにする時間稼ぎだろう。
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2023/09/06 岡崎研究所
米国は中国に対し、軍備管理交渉への参加を決断するよう、何年間も静かな外交を続けてきたが、それは失敗した。米国は同盟国と共に、国際会議の場などで容赦なく軍備管理案の受け入れを迫り、中国に圧力をかけていくべきだ。
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2023/09/05 岡崎研究所
100%を超えるインフレに苦しむアルゼンチンの大統領予備選挙で、極右ポピュリストのハビエル・ミレイがトップに躍り出た。ミレイは中央銀行を閉鎖しペソをドルで置き換えるなど極端な主張を展開し、国民の支持を集めている。
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2023/09/04 岡崎研究所
8月末のBRICS首脳会議で、イランやエジプトなど6カ国がBRICSに新規加盟することが決まった。BRICSをG7への対抗の場にしたい中国に対し、メンバー増員により影響力が薄まることは避けたいインドなど、すでにその思惑は一枚岩ではない。
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2023/09/01 岡崎研究所
8月に中米パラグアイへの訪問した台湾の頼清徳副総統は、往路にニューヨークに、帰路にサンフランシスコに立ち寄った。台湾は来年1月に総統選挙を控え、頼清徳が支持率トップとはいえ趨勢はまだ不透明だ。
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2023/08/31 岡崎研究所
中国の海洋進出が強化される中で、パプアニューギニアの地政学的な重要性が増している。同国の基地を米軍が利用できるようになった他、日英仏の艦船訪問などが相次いでいる。
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2023/08/30 岡崎研究所
サウジ・イラン国交正常化、イスラエルとバーレーン・UAEのアブラハム合意など、米軍撤退を受け対立してきた中東諸国間での外交関係の好転が今日まで相次いでいる。だがそれは、中東に横たわる諸問題の解決を意味するわけではない。
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2023/08/29 岡崎研究所
トランプ政権下での中国との大国間競争、「米国第一」の保護主義的な通商政策などの内外政策は、そのままバイデン政権に、そして2024年の選挙で誕生する次期政権にも継承される。トランプ政権の革命は、歴史的であったという評価になりそうだ。
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2023/08/28 岡崎研究所
今年9月からロシアの高校生が使う近代史の新しい教科書には、「ウクライナは超国家主義者の国」などと記され、プーチンの世界観・歴史観が色濃く反映されている。もはやそこには、ソ連時代の過ちを認めたゴルバチョフの柔軟な姿勢はない。
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2023/08/25 岡崎研究所
レアアースの多くの品目について中国がシェアを握っているが、レアアース自体は世界各地に幅広く存在している。採掘による環境負荷などの制約が少ない中国が低コストで生産可能というだけだ。米国など西側では脱中国の動きが加速している。
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2023/08/24 岡崎研究所
今年5月にタイで行われた総選挙では、王制改革や不敬罪法の改正などを掲げる「前進党」が若者の支持を集め、第一党となった。だがその後の連立交渉に失敗し、第二党のタクシン派と軍が政権を握るかもしれない。
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2023/08/23 岡崎研究所
ウクライナ戦争を経て、独仏は東欧・南欧へのEU拡大について支持に回った。だがこれらの地域の希望国が全てEUに加盟すれば、加盟国は27から33となり、制度改革を行わなければEUは機能しなくなってしまう。
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2023/08/22 岡崎研究所
ロシアのショイグ国防相が朝鮮戦争休戦70周年記念行事出席のために訪朝した。その際のショイグへの破格の待遇から、露朝間で危険な武器取引が行われる疑念が指摘されている。
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2023/08/21 岡崎研究所
7月末に起きたニジェールのクーデターに対し、近隣諸国は軍事介入を計画しているなど、混乱は収まる様子を見せない。米国やフランスなどにとっては、イスラム過激派対策やエネルギー政策の観点からも、難しい曲面となっている。
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2023/08/18 岡崎研究所
サウジアラビアとイランの国交回復の仲介に代表されるように、中東で中国の影響力が増大しているが、米国は有効な対抗策を講じることができていない。米国はいっそ、新たなアプローチをとるべきなのだろうか?
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2023/08/17 岡崎研究所
中印関係は2020年の国境紛争を機に劇的に悪化したが、3年間で紛争は沈静化の措置がとられ、貿易量も急回復している。一方で、中国に対する脅威認識が薄れたわけではない。インド外交の多元性を前提に物事を見る必要がある。
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2023/08/09 岡崎研究所
ドイツ政府が公表した「中国戦略」では、中国への見方について「パートナー」ではなく「競争者」「ライバル」に重点を置き、台湾に言及するなど、中国に懐疑的な姿勢が目立つ。だがドイツ経済の対中依存度は高い。戦略が実態を伴うかは不透明だ。
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2023/08/08 岡崎研究所
7月23日のスペインの下院選挙では、極右政党のボックスが議席を減らした一方で、中道右派の国民党が躍進、第一党となり、主流派に返り咲いた。中道右派政党が欧州でおしなべて低迷する中で、喜ぶべき動きとなった。
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