「メディア・娯楽」の最新記事一覧
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NHKスペシャル「パンデミック 激動の世界」が明らかにする「貧者の戦い」
2020/09/12 田部康喜NHKスペシャル「パンデミック 激動の世界」の「ウイルス襲来 瀬戸際の132日・前後編」は、日本で新型コロナウイルスの初めての感染者がでてから、緊急事態宣言が全面解除された5月25日までの132日間の真相を探ったドキュメンタリーの力作であ…
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「私たちはどうかしている」は老舗菓子屋が舞台のミステリー
2020/08/29 田部康喜「私たちはどうかしている」(日本テレビ・水曜よる10時)は、映画「君の膵臓をたべたい」の女子高校生・山内桜良役で観客の涙を誘った、浜辺美波が母の殺人事件の”冤罪”を晴らそうとする、ミステリーである。
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「私の家政婦ナギサさん」コメディエンヌの魅力がほとばしる
2020/08/14 田部康喜「私の家政婦ナギサさん」は、製薬メーカーのMR(Medical Representative)として、自社の薬の成分や効能を説明する仕事に就いている、相原メイ(多部未華子)が家政婦として契約した、鴫野ナギサ(しぎの・なぎさ、大森南朋)と繰…
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「MIU404」は異色の警察ドラマ 野木亜紀子の脚本が冴える
2020/07/31 田部康喜「MIU404(ミューヨンマルヨン)」(TBS、金曜午後10時)は、綾野剛と星野源が、新設の第4「MIU(Mobile Investigative Unit:機動捜査隊)」の隊員としてコンビを組む、異色の警察ドラマである。ふたりの行動は、…
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スーパー派遣・篠原涼子がえぐり出す、沈みゆく日本企業
2020/07/18 田部康喜日本テレビ系「ハケンの品格」は、スーパー派遣の大前春子(篠原涼子)が13年ぶりに登場して、沈みゆく日本企業の問題点をえぐり出す傑作ドラマのシーズン2である。物語が描き出す企業社会から、アフター・コロナ時代の課題が見えてくる。
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BS1スペシャル「新型コロナ~3人の科学者+1人の医師との対話~」
2020/07/03 田部康喜ノーベル生理学・医学賞の受賞者である山中伸弥教授は、新型コロナの真相に迫ろうする「ジャーナリスト」である。BS1スペシャル「山中伸弥が聞く 新型コロナ~3人の科学者+1人の医師との対話~」はそれを実感させる。
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NHK「路(ルウ)―台湾エクスプレス」は日台俳優陣共演の傑作
2020/06/11 田部康喜NHK「路(ルウ)―台湾エクスプレス」は、台湾新幹線の開業に向けた国際的なコンソーシアムに加わった、日本チームの奮闘を描きながら、「台湾オリジナル」を追及する「台湾人アイデンティティ」を強く感じさせる傑作である。
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オープンソース・ジャーナリズムが暴き出す国家犯罪
2020/05/28 田部康喜BS1スペシャル「デジタルハンター~謎のネット集団を追う~」(5月17日)は、政府の公式発表やSNSを通じて拡散された、画像と映像などの「オープンソース」を分析することによって、国家の犯罪を暴き出すネット調査集団を明らかにした。
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「未解決事件 File.8 JFK暗殺」超大国アメリカが封印する真実とは
2020/05/14 田部康喜NHKスペシャル未解決事件シリーズは、File.8に至って初となる海外事例のジョン・F・ケネディ(JFK)暗殺の真相に迫った。容疑者として逮捕され、その直後に射殺された、リー・ハーヴェイ・オズワルドの人生を追うことによって、圧巻の真実の数…
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アユ・安斉カレンとマサ・三浦翔平の愛の行方は……
2020/05/01 田部康喜テレビ朝日「M 愛すべき人がいて」は、歌手・浜崎あゆみと、エイベックス代表取締役会長の松浦勝人による、スター誕生物語である。原作は、ふたりに長時間インタビューを敢行した、ノンフィクション作家の小松成美の同名のノンフィクション小説である。
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「新型コロナウイルス瀬戸際の攻防 感染拡大阻止最前線からの報告」
2020/04/16 田部康喜NHKスペシャル「新型コロナウイルス瀬戸際の攻防 感染拡大阻止最前からの報告」は、「“パンデミック”との闘い~感染拡大は封じ込められるか」に続いて、厚生労働省の「クラスター対策班」の科学者たちに密着した、同時進行ドキュメンタリーである。
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クラスター対策班に密着した、危機対応の記録
2020/03/26 田部康喜NHKスペシャル「“パンデミック”との闘い~感染拡大は封じ込められるか~」(3月22日)は、厚生労働省が2月25日に感染症の専門家ら約30人を集めて作った「新型コロナウイルス クラスター対策班」に、メディアとしては初めて密着取材を試みた。
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「40人の死は問いかける~大槌町“役場被災”の真実~」
2020/03/11 田部康喜NHKスペシャル「40人の死は問いかける~大槌町“役場被災”の真実」(3月8日放送)は、東日本大震災の巨大津波によって町役場人員約2割に相当する40人が犠牲になった岩手県大槌町役場であの時、組織とリーダーたちがとった行動を探った力作である。
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間宮祥太朗ら個性的な役柄の俳優陣も魅力
2020/02/28 田部康喜NHKドラマ10「ハムラアキラ~世界で最も不運な探偵」は、ボーカル・ドラムスで音楽ファンに知られる、クール・ビューティ、シシド・カフカが女探偵を演じるハードボイルドである。シリーズ化を期待させる、今冬ドラマの隠れた秀作である。
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登場人物たちが抱える秘密が絡み合う
2020/02/14 田部康喜カンテレ制作・フジ系列「10の秘密」は、建築確認検査員役の向井理と、弁護士役の仲間由紀恵の元夫婦が巨額のカネをめぐってぶつかり合うサスペンスである。登場人物たちの秘密が絡み合い、物語はどんでん返しの連続で息もつかせぬテンポで進んでいる。
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2020/01/30 田部康喜
TBS日曜劇場「テセウスの船」は、平成元年に無差別殺人事件の死刑囚となった、元警察官の父親役・鈴木亮平を31年の時空を超えてタイムスリップした、息子役の竹内涼真が事件を解明して冤罪を証明できるかどうか、ドラマの展開が観る者の心を揺さぶる。
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父・小林薫は殺人犯なのか、編集部の熱気も魅力
2020/01/19 田部康喜「知らなくていいコト」(日本テレビ・毎週水曜午後10時)は、吉高由里子が演じる週刊誌記者が自らの出生の謎に苦悩する心理ドラマである。シングルマザーだった映画評論家で字幕翻訳家の母親がクモ膜下出血で急死する直前、父親について謎の言葉を残す。
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群衆雪崩、火災旋風、…首都を襲う災害現象に警告を鳴らす
2019/12/20 田部康喜NHKスペシャル・シリーズ「体感 首都直下地震」は、12月初旬の1週間にわたって首都直下地震が襲うさまざまな災害の現象をドラマとドキュメンタリー、専門家の解説によって、政府が30年以内に70%の確率で発生するという地震に真正面から挑んだ。
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4K・8K時代の映像制作に挑戦する
2019/12/08 田部康喜BSプレミアム「Wの悲劇」(11月23日)は、地上波デジタル放送や通常のBlu-rayディスクの2K映像をはるかに上回る、解像度の4K放送を想定したドラマである。4K本放送は、来年1月8日、再放送は1月15日と2月5日に予定されている。
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新聞社の裏側と記者の苦悩を描く上質なミステリー
2019/11/21 田部康喜BSプレミアム「歪んだ波紋」(毎週日曜午後10時)は、フェイク・ニュースの作り方を指南するダークサイトをめぐる上質ミステリー。原作は神戸新聞出身の作家・塩田武士の短編集。ドラマは新聞社の裏側と新聞記者の苦悩を丹念に描いた傑作といえる。
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