「自分は元海軍少年航空整備兵であります」台湾軍…

『台湾一周・自転車キャンプ旅』第３回

老人は開口一番背筋を伸ばして「私の日本の名前は武岡です。自分は元海軍少年航空整備兵であります」と軍隊式で名乗った。正確な発音に驚いた。台湾人の彼は、昭和２年生まれ、数えで93歳。

台湾総統選の勝敗分けた「若者」、高齢化の国民党…

現職の蔡英文総統の大勝で終わった１月の台湾総統選挙。香港デモで一段と高まった台湾人の反中感情に訴えたことが最大の勝因だが、大勝をもたらしたのには別の理由もある。

和平計画の名に値しないトランプの中東和平計画

トランプ大統領がイスラエルとパレスチナとの間の中東和平について発表した計画は、驚愕させられるものである。トランプ自身は「現実的な2国家共存策だ」と豪語したが、全く和平計画と呼ぶに値しない。

超富豪ブルームバーグ米大統領候補に勝機が来るか？

米大統領選民主党候補選びで急進左派バーニー・サンダース（78）、中道派ピート・ブディジェッジ（38）両候補のトップ争いがし烈化する中で、莫大な資金力と全米をまたぐ強力な選挙態勢を誇るマイク・ブルンバーグ候補（元ニューヨーク市長）（77）に…

イタリア制覇狙う元極右の「駄々っ子」サルビーニ…

現在、イタリアで一番目立つ政治家、マッテオ・サルビーニ氏。虎視眈々と首相の座を狙う元極右の彼の盛衰が、イタリア政治の今後の見どころとなるだろう。

イスラムを排除するインド市民権法改正

インドでは、市民権法の改正案が公布された。これによって、2014年12月31日以前にインドへ入国したアフガニスタン、バングラデシュ及びパキスタンからの難民にインド市民権が与えられる。ここで気づくのは、イスラム教徒難民へは認めていないことで…

新型肺炎、開催強行の東京五輪が観客ガラガラ危機

深刻に受け止めなければいけない。新型コロナウイルスの感染拡大による悪影響により、世界各地のアジア人差別に拍車がかかり始めていることだ。東京五輪は大丈夫なのか？

米中通商合意が教えてくれたこと

第1段階の米中通商合意は、この2年間のトランプ政権による関税を梃とした保護主義という実験の成果や米中間の数値目標の実現可能性など幾つかのことを教えてくれた。

トルコとシリアが全面衝突の緊張、難民60万人が…

シリアのアサド政権軍が反体制派の最後の拠点、北西部イドリブ県への攻撃を続け、同県に進駐するトルコ軍と砲撃戦を展開、全面衝突の緊張が高まっている。政権軍や後押しするロシア軍の空爆を恐れた住民約60万人がトルコとの国境に殺到し、深刻な人道危機…

米大統領選を念頭に置いた米欧首脳会談

トランプ米大統領と欧州委員会のフォンデアライエン委員長は、スイスのダボス会議に際して、初の首脳会談を行った。共同記者会見で、両者は個人的な接触、結びつきができた意義を強調した。ただ、トランプにとって最大関心事は大統領選挙である。

「無罪評決」トランプに屈したのは共和党だった

今回のテーマは、「トランプの祝勝会と2回目の弾劾？」です。ドナルド・トランプ米大統領は6日、ホワイトハウスに弾劾裁判で無罪評決に貢献した弁護団及び共和党議員などを招待し、「祝勝会」を開きました。本来でしたら、弾劾裁判が終了したので、大統領…

「史上最も腐敗した米大統領」という汚名

トランプ米大統領はウクライナ疑惑をめぐる弾劾裁判で5日、与党共和党が多数を占める上院評決により「無罪」放免となった。だがこの先、「史上最も腐敗した大統領」（ニューヨーク・タイムズ紙）の汚名返上へとつながる兆しは、あまり見当たらない。

イランはそんなに弱い国ではない

ジョンズ・ホプキンズ大SAIS教授のVali R. Nasrがニューヨーク・タイムズ紙で掲載された論説で、アラブの中東は弱体化と分断化されて昔のアラブではない、イランは思うほど弱い国ではない、トランプは対決と封じ込めの先を考えるべきだ、と…

明治人の旅から「武漢」の歴史をたどる

武漢は、なぜ新型コロナウイルス震源地のとなったのか。いや、ならざるをえなかったのか。武漢の歴史を振り返ることは、あるいは近未来の中国を考えることに通じるようにも思える。

65歳年金生活者、台湾自転車旅行の流儀とは

『台湾一周・自転車キャンプ旅』第２回

台湾は日本の九州と同じくらいの面積。日本のテレビ番組でも何度か紹介されているが自転車で台湾の海沿いを一周するサイクリングルートが整備されている。自転車で走っていると「どこに行くのか」と地元民から頻繁に聞かれる。台北からスタートして反時計回…

「もう１つの外国人戦闘員」とは何か？

もう１つの外国人戦闘員

もう１つの外国人戦闘員ーー。外国人戦闘員、世界的なテロ情報をウォッチングする中でこの言葉を聞かない時はない。シリア内戦やイスラム国（IS）の出現によって、世界各国からシリア・イラクに集結する戦闘員の動向がクローズアップされるようになったが…

トランプのバイデン追い落とし成功か？予備選、過…

トランプ大統領の無罪評決、弾劾審議中の一般教書演説など民主、共和両党の対決色が先鋭化するなかで、アメリカ大統領選の候補者選びが始まった。緒戦、３月３日のアイオワ州党員集会は、民主党の集計がまる１日以上ずれ込み、翌日夜、中間集計がようやく発…

高騰するテスラ株、誰が買ってるのか？

１月で株価２倍、時価総額がトヨタに迫る

EV事業者の数も、競争相手になる企業も減りEVの世界ではテスラが一人勝ち状態になってきたようだ。米国以外、欧州でも中国でも販売上位にテスラ・モデル３が顔を出している。

「１億円で宇宙へライドシェア」スペースXが予約…

スペースXがオンラインで「宇宙へ」の予約受け付けを開始した。ただし人が乗る宇宙旅行ではなく、最大200キロの物資を打ち上げるためのスペース確保が目的だ。いわば宇宙空間のライドシェアで、自力で衛星を打ち上げる資本力のない企業などが、スペース…

ミャンマーへの圧倒的存在感を強める中国

中国の習近平国家主席はミャンマーを訪問し、アウンサンスーチー国家顧問と会談、一帯一路に基づく経済協力で合意した。中国にとってミャンマーは一帯一路の要所を占める重要な国であり、ミャンマーにとって中国の経済的存在は圧倒的となっている。