特集:福島原発「処理水」問題を読む
東京電力福島第一原子力発電の処理水の海洋放出が本格的に始まった。国内からの反対の言葉や中国による日本産水産物の輸入停止などの動きが出ている。安全管理やリスクコミュニケーション、諸外国への情報発信と交渉など、多くの課題をはらむ。処理水問題の今を読み解く。
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豪雨酷暑の韓国周遊自転車キャンプ旅(第1回)
2023/10/15 高野凌韓国では連日TVのニュース番組で福島原発処理水海洋放出への反対運動、野党政治家のアジ演説、様々な団体の反対声明などを喧しく報道していた。違和感を覚えたのはどのTV局でも“処理水”を“汚染水”(オニョムス)と表現していたことである。
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2023/10/13 平沢裕子
東電福島第1原発処理水の海洋放出で中国政府が日本の水産物輸入を停止したのに対し、一部の週刊誌では「中国産食品こそ危険だ」とする主張を展開している。ただ、処理水と同じように、中国産食品の多くも科学的に安全だ。冷静な対応が求められる。
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2023/09/22 唐木英明
福島原発処理水の海洋放出に漁業者から強い反対がある。理由はただ一つ、風評被害だ。原発事故後、福島が経験した風評、デマ、差別を引き起こしたのが「まがいものの正しさ」を撒き散らすメディア、野党、活動家によるであった。
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2023/09/12 高口康太
放出に対する猛抗議、日本への迷惑電話、日本旅行をキャンセル、汚染への恐怖から中国産の海産物まで買い控えられるように……。福島第一原発処理水の海洋放出で中国による過激な反応が取り沙汰されているが、現地ではすでにそうした状況ではないようだ。
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2023/09/08 樫山幸夫
福島第1原発の処理水海洋放出をめぐって日中関係は以前にも増して冷え込んでいる。岸田首相は自民党の二階俊博元幹事長に訪中を要請した。解決を急ぐあまり性急にことを運べば、不必要な譲歩という中国の術中にはまり将来に禍根を残す。
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2023/09/05 久末亮一
福島原発処理水の海洋放出をめぐって、中国側の異常な反応が目立つ。対日牽制のカードとして利用する意味合いがあったと推測されるが、中国にとっての悪手となった。日本の政治やメディアは、国民に無用な不安や動揺を与えることは得策ではない。
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2023/08/30 中島恵
東電福島第一原発が処理水を海洋放出したことを受け、中国政府が日本に猛抗議している。解禁になったばかりの訪日団体旅行もキャンセルが相次いでいることがわかり、4年ぶりに再開へと漕ぎつけたインバウンドにも影響がじわじわと広がり始めている。
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2023/08/29 高口康太
福島原発処理水の海洋放出に中国政府は強く反発し、日本の水産物の全面禁輸という強硬措置に出た。官製メディアは未来に禍根を残すと報じている。これに対し、不安にかられた中国人民は塩の買い占めを始めるという予想外の混乱へとつながっている。
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2023/08/28 林 智裕
2023年8月24日、東京電力福島第一原子力発電所の廃炉と被災地復興に不可欠な工程であるALPS処理水の海洋放出が本格始動した。メディアでは、放出に対する批判の記事が飛び交う。それらは果たして真に当事者に寄り添い、問題解決に資するものなの…
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2023/07/17 岡崎研究所
原発処理水放出に対し、韓国野党「共に民主党」は街頭闘争を展開するなど政府への攻撃を強めている。彼らの念頭にあるのは、2008年に米国産牛肉輸入問題に端を発するデモで李明博政権が反政府運動に敏感になったことの再現だろう。
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2023/07/07 田中実
東京電力福島第一原発の処理水について、香港政府が処理水の影響で輸入禁止または厳格化しようとする動きがある。香港は日本の農水産物や食品輸出先の第2位なだけに、影響は避けられない。実際の香港はどのような状況になっているのか。
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2023/06/10 林 智裕
東京電力福島第一原発から放出が予定されているALPS処理水に対し、韓国から視察団が来日した。視察は処理水の安全性について「評価」「検証」ではなく、韓国国内の理解を深めるため。処理水問題は科学による安全性ではなく、情報戦の様相を呈している。
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2023/05/17 樫山幸夫
「戦後最悪」といわれたのはわずか1年前。今は、「最も良好だった時代を超える」というほど日韓関係が改善した。5月21日には、ともに広島平和記念公園にある韓国人原爆犠牲者慰霊碑で祈りを捧げる。今度こそ恩讐を超えた真の信頼関係を築くのか。
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2023/03/11 林 智裕
東日本大震災から12年が経過し、東京電力福島第一原発事故後の除染で出た土の再利用に向け、環境省が実証事業を行おうとしているが、地元住民らが「汚染である」と反対運動を活発化している。原発に対する〝恐怖〟はいまだになくならない。
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2023/03/08 林 智裕
東京電力福島第一原子力発電所では、ALPS処理水の海洋放出が本格化する。そうした中で、国際環境NGOグリーンピースが『今さら聞けない「汚染水」のホントとウソ、まとめました』との記事を出した。しかし、この記事には重大な事実誤認が多々含まれる。
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2023/02/10 唐木英明
世界的に有名な自然科学週刊誌である「サイエンス」が信じられない記事を掲載した。あまりに偏った内容で、世界の読者に大きな誤解を与えるものだ。背後には南太平洋地域の歴史問題が潜んでいる。
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2023/02/07 唐木英明
福島第一原発処理水の海洋放出が実施見通しだが、風評被害を懸念した全漁連と福島県漁連が反対している。風評被害は根拠がないうわさが起こす被害で、処理水の安全性は科学的に証明されている。消費者がうわさに惑わされないためにどうしたらいいのか。
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2023/02/01 林 智裕
福島県三春町で行われた講演会チラシでは、IAEAにも無害化が裏付けられている東電福島第一原発の処理水を「放射能汚染水の海洋放出を強行」などと訴えている。ところが、この講演会に対して地元自治体やメディアが後援として名を連ねたのだ。
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2023/01/30 唐木英明
東京電力福島第1原発の汚染処理水について、政府の海洋放出決定に対し、日本の規制は海外より緩いなど、規制値の大小について議論が続いている。だが、社会にはさまざまな規制があり、個別規制値だけを議論することは筋違いである。
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2022/10/12 唐木英明
東京新聞1面に『「印象操作」批判免れず』と、『東電処理水安全アピール実演・トリチウム検知できない線量計・セシウム高濃度でなければ無反応』の見出しが並んだ。「印象操作」は東京新聞だという批判が続いているので、あえて一言コメントしたい。
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