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2019/07/28 足立倫行
降り続いた長雨のせいか、それとも単に馬齢を重ねたためか、この7月は山田風太郎の『人間臨終図巻(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)』(徳間書店)を眺めて過ごす時間が多かった。この本は、古今東西の著名人の死に方を、医学を学んだ山田が「解剖学者が屍体を見るように」観…
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小林快次◉恐竜学者
2019/07/26 吉永みち子恐竜好きならその名を知らぬ人はいない化石ハンターにして研究者。モンゴルやカナダの荒野に分け入り数々の貴重な化石から新種を発見し、日本の恐竜研究を加速させている。
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2019/07/25 牧野健太郎(読み解き),近藤俊子(構成/文)
ところは浅草猿若町、現在の浅草六丁目あたり。十五夜お月様の下で芝居小屋や食事処、江戸の早ずしに、わんちゃんズ!?ころりとまろい3匹とお母さん。そして二階と通りでそっと見つめ合う二人…。黄金色の光をうけて、人々も心なしかやわらかなお顔。
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遊――EVENT&FESTIVAL
2019/07/24 ひととき編集部夏だ!花火だ!三重県だ!およそ300年の歴史をもつ海上の華。世界遺産にも登録されている鬼ヶ城の仕掛け花火は爆音、爆風で大迫力。七里御浜海岸の花火は身体全体で楽しめる。
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美――ART&ENTERTAINMENT
2019/07/23 ひととき編集部岡寺、室生寺、長谷寺に安倍文珠院。仏教伝来間もない7~8世紀に創建された古刹四寺から、重要文化財9件を含む名品がやってくる。丸みをおび、やわらかな佇まいで文化人を魅了してきた室生寺「十一面観音菩薩立像」も見どころの一つ。
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旬――NEWS&TOPICS
2019/07/22 ひととき編集部農作物の恵みに感謝を捧げ、火魔封じを願う山里の火祭り。20メートル超の巨大松明が数百も立ち並び、夜の空に火の玉が飛び交う。夏も終わりに近づく24日。宿を取り、洛北から若狭の山の京都をゆっくりと過ごす機会にも。
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「イケメン」だけではない多彩な競演陣
2019/07/20 田部康喜連続テレビ小説「なつぞら」は、第16週「なつよ、恋の季節が来た」(15日~20日)に至って、ヒロイン・奥原なつを演じる広瀬すずが、成長を遂げる物語は、後編に入って快調なテンポで進んでいる。いうまでもなく、広瀬の代表作となるだろう。
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アロハシャツは着物の進化系?!
2019/07/19 矢島里佳近現代の伝統を頑なに守りすぎて、毎日を心地よく過ごすという本質を見失いつつある気がする。これから日本人は何を着るべきか、まずは喫緊の課題である夏の衣類から再考をはじめようではないか。
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2019/07/17 赤坂英一
いま、労組プロ野球選手会が日本野球機構(NPB)と12球団に対し、「現役ドラフト」の導入を訴えていることをご存知だろうか。通常のドラフト会議ではアマチュアの選手を12球団が指名するが、これは各球団にいる出場機会の少ない選手を他球団が指名す…
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「方程式父さん」「パワハラ父さん」「ハワイ父さん」……
2019/07/16 西村則康もうすぐ夏休みがやって来ます。夏休みは小学校の授業がないぶん、受験生の6年生にとっては、受験勉強に集中できる絶好のチャンス。親たちは「今ここで頑張らせなければ!」という思いに駆り立てられ、とくに日頃は仕事で帰りが遅く、子どもの勉強を見てあ…
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2019/07/03 赤坂英一
サイクルヒットを達成した大谷の偉業の余韻もまだ覚めやらぬ中、日米双方の選手や首脳陣の間で、大真面目にこう予測する声が上がっている。「大谷のことだから、またサイクルをやるんじゃないか」というのだ。
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ミュージカル仕立ての劇中劇も楽しい
2019/07/03 田部康喜BSプレミアム「ベビーシッター・ギンは、連続テレビ小説「とと姉ちゃん」、「わろてんか」などのドラマや、ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」でも活躍している、大野拓朗が女装のベビーシッター・下落合ギンに扮して、派遣先の家庭の悩みを、ユーモア…
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太田渉子さん(パラテコンドー)
2019/07/02 大元よしき2006年トリノパラリンピックに日本選手団史上最年少で出場した太田渉子。冬季を代表するパラアスリートとして世界に名を馳せた太田が、2016年にパラテコンドーに転向。夏に舞台を移し2020年TOKYOを目指して新たな挑戦を始めている。
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2019/06/28 矢島里佳
時代は大きく変わり、AIの時代になったとしても、結局、人間が自然物を口にし、味わうことは変わらない。自然の中で料理を楽しむからこそ、伝統の技で作られた物は時間を超越し、人間の本質に想いを馳せることができるのではないだろうか。
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2019/06/26 菊地武顕
土佐藩主・御用達の魚屋から始まり、西南戦争で凱旋した将軍の観月会、そして宮尾登美子の小説の舞台となった得月楼。特攻隊の将校だった4代目は空襲で焼けたはりまや橋に店を再建し、いまや6代目が受け継ぐ。創業400年、時代とともに変化する姿がある。
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遠藤倫子◉ジャイアントパンダ飼育員
2019/06/25 吉永みち子幼いころ初めて出会ったパンダに魅かれ、将来の夢を飼育員にと決めた。希少動物の繁殖という責任の重さとともに、人々に愛されてやまないパンダたちを守り育てる喜びを実感する日々だ。
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島根県津和野町・弥栄神社など2019年7月20日、27日
2019/06/24 狩野直美檜で作られた衣装を来た舞方に邪気払い、小太鼓に囃子方や唄方が加わる。京都の八坂神社に起源を持ち、戦乱で途絶えるも1643年に藩主が復興させた。疫病鎮護の鷺舞は9カ所で奉納され、7月の夏空の下、白壁続く城下町で地域に息づく伝統の祈りが行われ…
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福岡県太宰府市・九州国立博物館2019年7月13日~9月1日
2019/06/21 狩野直美足利将軍15代が築いた室町幕府。燻る空気の中で様々な文化も生まれた。本展では名品134件が展示され、中でも菩提所に現存する13体の将軍像は興味深い。8代義政の治世には応仁の乱も起こり、移り変わりの一方成熟していく室町文化の美意識がしのばれ…
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短編小説のような美しいセリフの数々
2019/06/20 田部康喜BSプレミアム「長閑(のどか)の庭」は、ドイツ文学の老教授・榊郁夫(田中泯)と、大学院生の朝比奈元子(橋本愛)との年齢41歳の差がある、男女の純愛の物語である。美しいセリフと、ふたりの心象風景を現すかのような湖や街々の背景が流れるように展…
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