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2023/03/13 佐々木伸断交中のサウジアラビアとイランは3月10日、中国の仲介により国交正常化で合意した。7年ぶりの両国の関係修復は「イラン包囲網」構築を目指してきた米国とイスラエルとって深刻な打撃となった。中東の政治地図を塗り変える和解の背景と影響を探った。
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2023/03/07 佐々木伸イランが核兵器級の濃縮ウランを製造していたことについて、バイデン政権は懸念を高めている。イランは「偶発的な産物」と説明しているが、宿敵イスラエルの疑念は深まる一方だ。ウクライナ戦争の陰でもう一つの危機が動き出した。
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2023/02/20 佐々木伸内戦での化学兵器使用などで世界から締め出されてきたシリアのアサド政権はトルコ・シリア大地震を国際的な孤立脱却の機会に利用している。地震対策の無策を批判されているトルコのエルドアン大統領も急接近。「アラブ連盟」復帰も現実味を帯びてきた。
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2023/02/12 佐々木伸トルコ大地震は隣国シリアと合わせ、犠牲者が2万5000人を超えた。被害の拡大に対し、エルドアン政権が建設ブームを煽り、耐震基準が軽視された結果の「人災」との声も強い。3選を目指すエルドアン大統領は崖っぷちに立たされている。
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2023/02/07 佐々木伸イラン中部イスファハンの軍需工場がドローン攻撃を受けた。イランはイスラエルが実行したと非難する。しかも攻撃にはCIAも関与していたとする見方があり、イランの無人機がロシア支援に使われる中、イスラエルとイランによる〝影の戦争〟が激化してきた。
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2023/01/24 佐々木伸連立政権が発足したばかりのイスラエルで、ネタニヤフ首相が最高裁の要求に抗し切れず、内相が解任された。背景には刑事被告人である首相が自らの裁判を利するために推進している「司法制度改革」へ反対派が全土で抗議行動を展開する大混乱もある。
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2023/01/04 佐々木伸2023年の中東情勢は波乱含みの展開になるだろう。その中心は反ヒジャブ(スカーフ)・デモに揺れるイラン、極右政権が始動したイスラエル、そして膨大な石油資源を武器に独立独歩の歩みを始めたサウジアラビアの3カ国だ。
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2022/12/15 佐々木伸中国の習近平中国国家主席のサウジアラビア訪問は、中東における中国の存在感と影響力をまざまざと見せつける形になった。両国は戦略的パートナーシップ合意などの成果を誇示した。しかし政治的には、反人権の〝独裁同盟〟の結成という色彩が濃厚だ。
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2022/11/25 佐々木伸中東で初の開催となったサッカーW杯カタール大会は日本が強豪のドイツを破るなど盛り上がりを見せているが、熱狂の水面下でタミム首長が紛争調停者としての存在感を誇示している。背景には「中東最大の米友好国」の座を獲得した自信がある。
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2022/11/06 佐々木伸イスラエル総選挙で、ネタニヤフ元首相の復権が確定した。同氏は汚職で起訴され下野したが、極右連合と手を組むことで政権奪還を手中にした。だが、政権発足後に極右を切って中道勢力を取り込んで安定政権を樹立するハラとも伝えられるなど波乱含みだ。
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2022/10/22 佐々木伸イランがウクライナを侵略するロシアに自爆ドローンを供与、市民の被害も目立ち始めた。イランは否定しているが、弾道ミサイルの売却にも合意したと伝えられており、世界から孤立する両国の関係強化に警戒感が高まっている。イランの狙いと思惑を探った。
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2022/10/18 佐々木伸石油輸出国機構(OPEC)プラスが大幅減産を決定したことをめぐり、中間選挙を控えたバイデン米政権とサウジアラビアの関係が悪化している。バイデン大統領は7月にサウジを訪問していたが、メンツ丸つぶれの格好。ウクライナ戦争にも絡む確執の背景を探…
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2022/09/25 佐々木伸イランで髪を覆うスカーフの着用が不適切だとして女性が風紀警察に連行された後に死亡した事件で、全土に抗議デモが拡大している。背景には厳しい宗教規制や米制裁による生活苦など国民の怒りが爆発したこともあり、収拾の見通しは立っていない。
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2022/09/06 佐々木伸イラクでイスラム教シーア派の権力闘争が激化し、全土で衝突が起きている。昨年の総選挙で第1党に躍進した愛国主義者サドル師派と既成勢力である親イラン派との対立だが、石油収入の分捕り合戦だ。米国の思惑も見え隠れする混迷は深まる一方だ。
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2022/08/04 佐々木伸国際テロ組織アルカイダの指導者アイマン・ザワヒリが米無人機の攻撃で殺害された。「米同時多発テロ9・11」の最後に残った首謀者。米国は名実ともに、9・11に決着を付けた。CIAの執念の〝仇討ち〟ともいえる暗殺作戦の内幕に迫った。
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2022/08/01 佐々木伸サウジアラビアのムハンマド皇太子が欧州を訪問し、国際的孤立から完全復権を果たした。エネルギー危機で重要性が劇的に上がり、米欧首脳は批判してきた人権問題そっちのけで〝サウジ詣〟。ロシアとも太いパイプを維持し、したたか手腕を印象付けている。
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2022/07/26 佐々木伸ロシアのプーチン大統領のイラン訪問は両国が反米同盟の強化を誇示する形で終わった。米欧から厳しい制裁を受ける国同士という声がある一方、大統領がイラン最高指導者ハメネイ師からウクライナ侵攻に対する「お墨付き」を得たのが最大の成果だろう。
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2022/07/14 佐々木伸バイデン大統領は中東歴訪を開始するが、焦点はサウジアラビア首脳との会談だ。最優先課題は国内のガソリン価格上昇などインフレ抑制。石油大国サウジに増産を直接要請する意向だが、戦略的な狙いはサウジと中国との関係に〝楔〟を打ち込むことでもある。
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2022/07/03 佐々木伸フィンランド、スウェーデンのNATO加盟を承認し、欧州の安全保障地図は劇的に変わることとなった。反対していたトルコのエルドアン大統領に、クルド人問題などで譲歩を与えた末の決着で、同氏の面目躍如といったところだ。舞台裏の同氏の駆け引きを探っ…
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2022/06/22 佐々木伸イスラエルのベネット政権が崩壊した。10月にも総選挙が実施される見通しだが、ネタニヤフ前首相が刑事被告人ながら政権奪取に意欲を示し、政治が混迷するのは確実な状況。イランの核脅威が高まっている中でイスラエルの内憂外患は一段と深まりそうだ。
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