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2024/07/23 岡崎研究所
米欧における政治の対立軸が「右か、左か」から、「リベラルな国際主義か、ポピュリズムによるナショナリズムか」が重要になってきている。米国民はポピュリズムによるナショナリズムのトランプを選べば、国際情勢への影響は大きい。
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2024/07/22 岡崎研究所
ロシアが再びNATOの最大の脅威として復活した。75年振りに創設の地ワシントンで開催されるサミットは、正に創設時の役割に再び焦点があてられ、① NATOの防衛・抑止力強化、②ウクライナ支援、③グローバル・パートナーとの協力が主要議題となっ…
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2024/07/19 岡崎研究所
プーチンによる「核の威嚇」は侵攻開始直後から繰り返し行われてきたが、そのほとんどが具体的な行動の伴わない「脅し文句」であった。ただ、西側の出方に応じて徐々に一定のアクションを伴う「威嚇」レベルを上げてきており、毅然とした対応が必要だ。
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2024/07/18 岡崎研究所
第二次トランプ政権下での政権入りを狙っていると思われる共和党系の論客二人が対中政策についての論考で、中国との争いを「新冷戦」と捉え、力で圧倒し、意図を挫き、体制転換を図り勝利すべしと説いている。果たして、それはできるのか。
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2024/07/17 岡崎研究所
南シナ海のセカンド・トーマス礁では、フィリピン船舶が中国海警の船舶の放水銃で妨害される事件が繰り返し発生している。中国の粗野で乱暴なハラスメントは、ひよわで手なずけたと見做していたフィリピンが立場を転換したことに憤慨しているとみられる。
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2024/07/16 岡崎研究所
ウクライナ戦争を巡る中国の対ロシア支援は、中国を取り巻く外交環境を益々悪化させている。戦争を機に中国が北極海路開発へロシアと協力するとされていたが、欧州の警戒が高まっており、開発は遅れ気味になっている。
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2024/07/15 岡崎研究所
保守派と軍部は、タクシン元首相が政治活動を再開しようとしているとして、不敬罪で起訴した。タイでは、王制と軍部のあり方を根本的に変えようとする政治の動きと、それを阻止しようとする既得権益の目論見が複雑に絡んだものと言える。
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2024/07/12 岡崎研究所
中国の過剰生産に対し、米国は関税という対策をとるが、それは良い政治かもしれないが悪い政策だ。関税政策は高所得者よりも低所得者に不利に働く。米国の議論は劣化してしまったと言える。
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2024/07/11 岡崎研究所
クウェートで、首長が反対派多数の国会を解散し、憲法の一部を停止して4年間選挙が行われないようにした。民主主義の崩壊ともとれる事態だが、これを理解するにはペルシャ湾岸のアラブ産油国でもユニークなクウェート議会の歴史を紐解く必要がある。
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2024/07/10 岡崎研究所
ロシアと中国が核軍拡を進めている。これは、冷戦時の核軍拡競争よりも複雑な戦略上の問題となっている。米国も核戦力を数的に増強させる方針が垣間見えるが、危険かつ制御が難しいものとなっている。
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2024/07/09 岡崎研究所
台湾の頼清徳総統は台湾軍について、装備の近代化だけではなく、国家、自由、民主主義のために戦うというアイデンティティを確保する必要があるとの姿勢を見せた。これは、台湾が「国家」として自らを守るものであることを示している。
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2024/07/08 岡崎研究所
プーチン大統領は、北朝鮮の後、ベトナムを訪問した。ベトナムは大国間とのバランスを保つ「バンブー外交」と取っており、プーチンのベトナム訪問は一種のショーであったと言える。
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2024/07/05 岡崎研究所
総統選挙で民進党の頼清徳総統が選出された後、中国の台湾に対する「グレーゾーン戦略」が執拗に続いている。対応にコストの掛かる反撃を敵から受けぬようにしながら、経済面、軍事面、外交面で実益を得る戦略で、「戦争一歩手前の手段」である。
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2024/07/04 岡崎研究所
サプライチェーンの中露依存からの脱却を図るために、米国が供給網の全体把握へ最新鋭のツールを導入した。問題点を洗い出し、解決へと進める取り組みであるが、貿易というのは複雑な生き物で、限界もある。
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2024/07/03 岡崎研究所
フーシ派による紅海での船舶攻撃は依然として続いている。この状況は当面、続いていくとみられ、武器弾薬の供給問題を抱える米国にとって分が悪い。バイデン政権がにっちもさっちも行かない状態になる可能性も懸念される。
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2024/07/02 岡崎研究所
香港では、基本法に終審法院に非常任の海外裁判官が置かれていることが規定されているが、国家安全維持法の施行によって海外裁判官の置かれた環境と立場に激変をもたらすこととなった。辞任した裁判官が劣悪な環境を説明している。
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2024/07/01 岡崎研究所
欧州議会選挙の結果についての報道では、右派が「伸長」「台頭」「躍進」したというものが多いが、社会民主、リベラル、緑の大敗やEU支持勢力が多数を維持したことを併せて伝えないとバランスを失する。右派の浸透をEU全体の趨勢を論じるのは無理がある。
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2024/06/28 岡崎研究所
イスラエルがレバノンのヒズボラを攻撃するという観測記事が米国で度々報道されている。ガザの衝突以来、緊張が高まっており、双方とも全面戦争にならないように努力はされているものの、同時に不測の事態にも備えている。
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2024/06/27 岡崎研究所
インド総選挙で、モディ首相は予想を完全に覆す大きな敗北を喫した。しかし、それ程負けた訳でもないとも言い得る。だとすれば、モディは権威主義的な色彩の濃いヒンズー国家主義の政策を今後も強めてその支持基盤の強化を図ろうとするかも知れない。
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2024/06/26 岡崎研究所
中国とロシアの軍事協力関係は具体的に相当な水準にまで進んでいくだろうと推定される。西側諸国の脅威となり、特に台湾を巡る日本近海での軍事演習において深まっている。実際に戦闘行動が開始される段になれば、共に戦場で戦うということになるのか。
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