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2021/06/28 岡崎研究所
中国に対するEUの立場は米国と差があるが、バイデン政権は中国政策でEUと協調をしたいと考えている。EU内にもさまざまな見方があり一枚岩ではないが、少し前の協調路線が嘘に思えるほど、現在のEUの対中姿勢は硬化している。
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2021/06/25 岡崎研究所
バイデン政権によるトランプの貿易政策の転換の動きは遅く、バイデン外交には貿易の観点が抜け落ちているとも指摘される。しかしバイデン政権は米国内の反貿易ムードを念頭に置き、来年秋の中間選挙に向けて慎重な姿勢を崩していない。
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2021/06/24 岡崎研究所
米政府内では、先端技術などの面における米国と中国との〝戦略的競争〟が米外交政策の最も重要な問題であるとのコンセンサスができている。問題は、いかに対処するかについての合意がいまだないことだ。
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2021/06/23 岡崎研究所
訪欧したバイデン米大統領はG7、NATO首脳会議と、同盟国の民主主義諸国との会談を行い、自らが掲げる「民主主義国の再結集」を示した。同盟国軽視のトランプ政権からの転換を示すものだが、たとえばベトナムのような「反中だが民主主義ではない国」へ…
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2021/06/22 岡崎研究所
アルベルト・フジモリ大統領の娘で中道右派のケイコ・フジモリ候補を下し、急進左派の教師カスティージョ候補がペルー大統領選で勝利を収めた。ペルーの他にも中南米では左派政権が広がっており、バイデン外交にとっては制約になるだろう。
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2021/06/21 岡崎研究所
新型コロナウイルス感染症が拡大する台湾に、日米はワクチン供与を行った。他にも、日米首脳会談や「2プラス2」会談の共同声明のなかに「台湾海峡の平和と安定の重要性」が特記されるなど、三国間の関係は深まっている。
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2021/06/18 岡崎研究所
新型コロナウイルスの起源について更なる調査を求める国際的な声が強まっている。バイデン政権は武漢ウイルス研究所事故流出説を念頭に舵を切った。一方中国は、責任論を攪乱するために新たな侵略的行動をとる可能性もある。
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2021/06/17 岡崎研究所
5月21日に行われた米韓首脳会談の最大のテーマは対北政策であった。最大の問題は北を如何に交渉のテーブルに引っ張り出すかであり、それを前に米韓の間で交渉が続いている。
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2021/06/16 岡崎研究所
「平和的台頭」を標榜していた中国はもはやない。習政権の戦狼外交は海外での中国への懸念を強める結果となった。米国では、そうした脅威認識が民主党・共和党問わぬ数少ない共通項になっている。
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2021/06/15 岡崎研究所
北朝鮮の経済は壊滅的状態だったが、中国との貿易が再開し、息を吹き返している。北朝鮮にとって中国が死活的重要性を占めているのみならず、中国にとっても北朝鮮は対米関係において重要である。
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2021/06/14 岡崎研究所
トルコの野心が顕著になる一方、トルコの軍事力を中心とする力は伸長し、野心に見合う水準に接近しつつある。トルコは、NATOに懐疑的で、西側のルールでプレーすることの価値を疑い、むしろ双方の陣営に足掛かりを有する戦略的自立性を追及している。
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2021/06/11 岡崎研究所
5月21日の米韓首脳会談は無難に終わった。文在寅大統領の任期が残り一年ということもあり、バイデン政権は不必要な軋轢を生むことを避け、米韓同盟の再確認に留めた。一方、ワクチン確保やクワッド参加など韓国の求める点についても、成果はなかった。
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2021/06/10 岡崎研究所
欧州議会は、5月20日、EU・中国間の包括投資協定(CAI)の批准のための審議を凍結することを、圧倒的多数で決めた。ウイグルや香港などでの人権問題が深刻化する中で、経済的利益よりも政治的に筋を通すことを優先させた形だ。
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2021/06/09 岡崎研究所
カダフィの独裁の後の10年の混乱を経て、ようやくリビアに単一の暫定政府が成立した。ただ懸念も多く、特にリビアに駐留するトルコ軍の趨勢だ。
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2021/06/08 岡崎研究所
5月19日、バイデン政権は、ノルド・ストリーム2(ロシアとドイツを結ぶ天然ガス・パイプライン)の事業会社に対する制裁を見送ると決定した。制裁により建設を止めることはもはや不可能で、これからは地政学的影響を考慮せねばならない。
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2021/06/07 岡崎研究所
南米チリで、1990年まで続いたピノチェト軍事政権下で制定された憲法の改正が現実味を帯びつつある。ビジネスに適した国という現在の評判を損なわずに、ジェンダー平等や先住民族の権利など課題を解決できるか、チリは岐路にある。
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2021/06/04 岡崎研究所
ウイグルや香港などでの人権問題により、中国で活動する西側企業は、中国市場の条件に適応する必要を痛感するが、価値に基づく西側の一定の基準を逸脱したくはないという難しい状況に直面している。
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2021/06/03 岡崎研究所
5月22日、英海軍空母クイーン・エリザベスは、英本土を出発した。日本をはじめ40か国を訪問する予定だ。他にも仏独蘭と、欧州諸国のインド太平洋の安全保障への関心は強まっている。
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2021/06/02 岡崎研究所
1年後のフランス大統領選挙を控え、決選投票におけるマクロンと極右ポピュリストのルペンの接戦を予測している。マクロン政権や既成政党が求心力を失う一方で、ルペン政党は極右のイメージ払拭につとめ、じりじりと支持を拡大してきている。
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2021/06/01 岡崎研究所
抗議デモへ徹底的な弾圧を行う国軍に対し、民衆は5~10分の短時間で解散する「フラッシュモブ」型のデモを続けるなど、ミャンマーでの戦いは終わっていない。だが国際的な制裁はなかなか効果が上がっていない。
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