「世界情勢」の最新記事一覧
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2022/07/08 冷泉彰彦
米国の女子プロバスケットボールリーグのブリトニー・グライナー選手がロシアで逮捕され、4カ月半を超えた現在も拘束されている。ロシアが一種の「人質」を取ったという構図は否定できないが、背景にはさまざまに複雑な要因が絡まっている。
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2022/07/08 岡崎研究所
コロンビアの大統領選挙決選投票は、初の左派政権誕生となった。コロンビアの有権者は、安定した不平等よりも、とにかく何らかの「変化」を選択し既成政治家を排除することを望んだわけである。米国との関係が悪化することは避けられないであろう。
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2022/07/07 岡崎研究所
フランス国民議会選挙はマクロン大統領が絶対多数を失い、極左と極右の勢力が台頭する衝撃的な結果だった。ラテンアメリカのように、左右両極のポピュリストにより分断されるのではなく、マクロン中道派が最大多数派であることは、大きな救いであろう。
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2022/07/06 岡崎研究所
EUの首脳会議において、ウクライナとモルドバに加盟候補国の地位付与が承認された。歴史的決定と評価していいだろう。ウクライナは政治的には人権が尊重される自由民主主義国、経済的には自由な市場経済国になる道筋がつけられたと判断される。
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2022/07/05 井上雄介
台湾経済が絶好調だ。2021年の経済成長率は11年ぶりに過去最高を更新。1人当たりGDPが、長年のライバルである韓国を超えるのはほぼ確実とみられる。データ上はまぶしいほどの台湾経済だが、社会から高揚感がまるで感じられない。
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2022/07/05 岡崎研究所
シャングリラ会合での攻撃的発言、台湾海峡は国際水域ではないとする発言と、中国の台湾をめぐる激しい恫喝が起きている。中国は米国が台湾について、「戦略的曖昧さ」ではなく「戦略的明晰さ」へ変わりつつある危惧の念を持ち始めているとみられる。
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2022/07/04 田中実
香港は中国返還25周年を迎えた。1997年から2047年までの50年間は一国二制度を採用し、その間は言論の自由などを保障すると約束されていたが、その半分の25周年の時点でそれらがすでに損なわれつつある香港。現地はどのようになっているのか?
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2022/07/04 岡崎研究所
ガスプロムはノルド・ストリーム経由のドイツ向けガス供給を削減すると発表した。ロシアがここに来て欧州の弱みに本格的につけ込む戦略の一手を打ったということであろう。西側の制裁に対して逆制裁をもって対抗する構えではないかと思われる。
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2022/07/03 佐々木伸
フィンランド、スウェーデンのNATO加盟を承認し、欧州の安全保障地図は劇的に変わることとなった。反対していたトルコのエルドアン大統領に、クルド人問題などで譲歩を与えた末の決着で、同氏の面目躍如といったところだ。舞台裏の同氏の駆け引きを探っ…
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2022/07/02 冷泉彰彦
海外からの観光客再受け入れが開始され、訪日外国人は一気に拡大するであろう。日本では全く知られていないが、米国ではコロナ禍の2年半の間も、日本のカルチャーに関する人気は拡大の一途を辿っており、潜在ニーズは膨張を続けているからだ。
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2022/07/01 岡崎研究所
モディ首相率いるBJP(インド人民党)によるヒンズー・ナショナリズムの政治は、インドの外交政策にも新たなダイナミズムをもたらし、米印関係を管理することが難しくなっている。
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2022/06/30 川口貴久
ランサムウェア(身代金要求型ウイルス)被害を受ける企業は自動車、食品、ソフトウェアベンダー、金融、医療、公共交通機関などと多岐にわたる。犯罪集団に身代金を払うべきか、払わないべきか。少なくない世界中の経営者が頭を悩ませている。
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2022/06/29 安田峰俊
月160万稼ぐ高給取りもいれば、自由と権利を奪われる者もいる。多くが知らない、日本の海で働くインドネシア人労働者の実態に迫る。
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2022/06/29 岡崎研究所
「21 世紀の貿易に関する米国・台湾イニシアチブ」が発表された。台湾海峡の戦略上のリスクが高まる中、米国は経済安全保障の観点からも、ハイテク技術やサプライチェーンに強みのある台湾と協力しつつ、覇権を拡大する中国に対抗する構えである。
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松田邦紀駐ウクライナ大使に聞く(後編)
2022/06/28 樫山幸夫ウクライナ情勢をめぐって、現地で情報収集にあたる松田邦紀大使は、ゼレンスキー大統領らが強く供与を要請していた重火器の前線配備が先週末までに完了したことを明らかにした。これらの投入によって攻勢にさらされている東部での反撃体勢が整ってきた。
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2022/06/28 岡崎研究所
ロシアのウクライナ戦争を失敗に終わらせること、ロシアがこの戦争で弱い国になってしまうことを確保することは、今後の世界情勢がどういうように発展していくかを決めると思われる。
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2022/06/27 高橋一也
韓流アイドルグループ「BTS」が〝活動休止〟を伝えたことが韓国や日本のみならず世界中で話題になった。多くのメディアが一部メンバーの兵役期限が迫っていることを報じているが、背景には兵役問題にとどまらない韓国社会の裏事情が見え隠れしている。
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2022/06/27 岡崎研究所
フランス国民議会選挙の決選投票で、マクロン大統領の与党連合が過半数を大きく下回った。傲慢なイメージと強権的手法が何かと批判されるマクロンへの極めて強い異議申し立てとなった。低投票率が示す通り、有権者の政治に対する幻滅ぶりは明らかだろう。
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2022/06/26 井上雄介
ロシアのウクライナ侵攻と、飛来する中国軍機の激増で、中国の台湾侵攻が現実味を増している。台湾はウクライナ同様、民主主義陣営と強権主義勢力の最前線となった感があり、台湾自身もそう認識している。
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