特集:ウクライナ危機 世界秩序の転換点
ロシアのプーチン大統領がウクライナ侵攻へと踏み切った。この戦争は国際秩序や世界経済を変える歴史的転機となりえる。世界が変わろうとしている〝今〟を安全保障や資源、経済の専門家らがレポートする。
-
2022/03/21 斎藤 彰
激化するウクライナ戦争の早期停戦を実現させるため、ロシア軍撤退と引き換えにウクライナの「要塞中立化=fortified neutrality」という、双方が歩み寄った妥協案が米有力誌で提起され、今後、国際的にも大きな関心と論議を呼び起こす…
-
2022/03/20 畑中美樹
トルコはロシアがウクライナに侵攻したことで微妙な立場に置かれることとなった。両国ともにビジネス上、重要な存在であるからである。トルコは天然ガスの約33%、小麦の約66%をロシアに依存している。
-
2022/03/19 長尾 賢
インドがロシアから原油を非常に安い価格での輸入を検討している。米国はロシア産の原油や天然ガス、石炭の輸入を禁止しているから、これは制裁の効果を弱めてしまう可能性がある。なぜインドはこんなことをするか、インド側の3つの考え方がある。
-
2022/03/18 海野素央
今回のテーマは「なぜバイデンはレッドライン(越えてはならない一線)を宣言しないのか?」である。ロシアのウクライナ侵攻が4週目に入った。その間、ウクライナでの悲惨な状況が映像を通じて全世界に流れている。中でも、産科・小児科病院へのロシア軍の…
-
ロシア支持との板挟みの習近平
2022/03/17 野嶋 剛ウクライナ戦争に対する中国の大戦略としては、米国への対抗上、ロシア支援は揺るがせない。板挟み状態の習近平の「痛惜」の中には、ウクライナという欧州きっての親中国家を喪失することへの嘆きも込められている。
-
2022/03/14 斎藤 彰
ロシアのウクライナ侵略以来、米専門家の間で、中国が台湾政策の再考を余儀なくされてきたとの見方が出始めている。その背景として、世界が、同じ専制国家である中国による台湾侵攻に対しても、一段と警戒を強めて来たことがある。
-
2022/03/14 佐々木伸
ロシアはウクライナ侵略でシリア人傭兵部隊を投入するなど、複雑な様相を見せ始めた。裏では、プーチン大統領の私兵軍団とも呼ばれる民間警備会社「ワグネル」の暗躍が取り沙汰される。「ロシア軍の損害が予想以上に甚大である証拠」との見方が強い。
-
2022/03/12 原田 泰
ロシア軍がウクライナに侵入し、世界を震撼させている。ここで疑問に思うのは、ロシアは経済的には小さな国にもかかわらず、西側諸国の軍事的対応により侵攻を許してしまったことである。それがなぜなのかを経済的に考えてみたい。
-
2022/03/11 山本隆三
ウクライナ侵攻に対する経済制裁の一環でEUの脱ロシアが進められているが、ロシアはEUに代わる市場として中国に輸出するので困らないとの説がある。間違いだ。中国はEUの代わりにはなりえない。
-
2022/03/10 野嶋 剛
ロシアによる侵攻を受けたウクライナ情勢が、地球のほぼ裏側にある遠く離れた台湾を大きく揺さぶっている。象徴的なのは「今日のウクライナは明日の台湾」という言葉で、ウクライナと台湾の運命を同一視するかどうかで、いまも台湾では議論が続いている。
-
2022/03/09 斎藤 彰
ロシアによるウクライナ軍事侵攻の暴挙に関連し、決定を下したプーチン露大統領の精神状況に疑問を投げかける指摘が、米連邦議員から出始めている。米政府当局も重大視し、CIAなど情報機関に対し、全力を挙げ、関連情報の収集と分析を急ぐよう指示した。
-
2022/03/05 島澤 諭
ロシアがウクライナに対する軍事的侵略へ踏み切り、欧米諸国が経済制裁を断行している。ウクライナ危機による日本経済はいかなるものか、ロシアの経済的苦境から日本が学ぶ教訓は何か、検証した。
-
2022/03/04 中村繁夫
突如として勃発したロシアによるウクライナ侵攻。レアメタルビジネスを通じて、ロシア、ウクライナと深い関係を築いてきた、レアメタル専門商社AMJ特別顧問の中村繁夫氏に、ウクライナの知られざる実像を語っていただいた。
-
2022/03/03 勝股秀通
北京五輪開幕直前の中露首脳会談からロシアによるウクライナ侵攻へと続いた中露の結束強化と核戦力の誇示――。この悪夢に対し、日本はどのような戦略で臨む必要があるのか。それを示すことが本稿の目的である。
-
2022/03/03 高口康太
ロシアによるウクライナ侵攻が全世界の注目を集めている。国際社会がロシアへの批判を強める中、数少ないロシア擁護の筆頭とされているのが中国だ。政府は苦しい立場に立たされているが、一般の中国人は戦争をどのように受け止めているのだろうか。
-
2022/03/03 桒原響子
ロシアは、今回のウクライナへの侵攻に際してもサイバー攻撃や情報戦などを組み合わせたハイブリッド戦で臨み、ディスインフォメーションを流すなどしてきているが、プーチン大統領の大きな誤算と失敗が垣間見えてきている。その背景を詳しく見ていこう。
-
2022/03/02 川口貴久
ロシアがウクライナに全面侵攻した。ロシアが引き起こした地政学的危機は、ウクライナのみならず全世界のサイバーリスクを高めている。
-
2022/03/02 山崎文明
ロシアによるウクライナ侵攻では、武力による侵略と、情報戦やサイバー攻撃をともなうハイブリッド戦という軍事戦略が用いられている。その攻撃手法を見ることは、いつ起こるかわからない中国による尖閣・台湾侵攻での日本の防衛体制強化につながる。
-
2022/03/01 渡辺好明
ロシアによる「ウクライナ侵攻」の行く末は想像しがたいところだが、これが世界の食料需給に与える影響について、短期、中期、長期を念頭に、現下の食料需給と今後の対応方向に関する論点を整理しておきたい。
-
2022/03/01 佐々木正明
ロシアのプーチン大統領は、専門家の予想を裏切り、隣国ウクライナへの全面攻撃に踏み切った。武力行使の余波は、これまで成功を収めてきたプーチン流支配の様相と異なっている。「恥ずかしい」「妄想に取りつかれている」と嘆く多くのロシア国民がいる。
|
|