世界潮流を読む 岡崎研究所論評集
世界の流れは、時々刻々専門家によって分析考察されています。それらを紹介し、もう一度岡崎研究所の目、日本の目で分析考察するコラム。
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2024/07/15 岡崎研究所保守派と軍部は、タクシン元首相が政治活動を再開しようとしているとして、不敬罪で起訴した。タイでは、王制と軍部のあり方を根本的に変えようとする政治の動きと、それを阻止しようとする既得権益の目論見が複雑に絡んだものと言える。
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2024/07/12 岡崎研究所中国の過剰生産に対し、米国は関税という対策をとるが、それは良い政治かもしれないが悪い政策だ。関税政策は高所得者よりも低所得者に不利に働く。米国の議論は劣化してしまったと言える。
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2024/07/11 岡崎研究所クウェートで、首長が反対派多数の国会を解散し、憲法の一部を停止して4年間選挙が行われないようにした。民主主義の崩壊ともとれる事態だが、これを理解するにはペルシャ湾岸のアラブ産油国でもユニークなクウェート議会の歴史を紐解く必要がある。
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2024/07/10 岡崎研究所ロシアと中国が核軍拡を進めている。これは、冷戦時の核軍拡競争よりも複雑な戦略上の問題となっている。米国も核戦力を数的に増強させる方針が垣間見えるが、危険かつ制御が難しいものとなっている。
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2024/07/09 岡崎研究所台湾の頼清徳総統は台湾軍について、装備の近代化だけではなく、国家、自由、民主主義のために戦うというアイデンティティを確保する必要があるとの姿勢を見せた。これは、台湾が「国家」として自らを守るものであることを示している。
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2024/07/08 岡崎研究所プーチン大統領は、北朝鮮の後、ベトナムを訪問した。ベトナムは大国間とのバランスを保つ「バンブー外交」と取っており、プーチンのベトナム訪問は一種のショーであったと言える。
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2024/07/05 岡崎研究所総統選挙で民進党の頼清徳総統が選出された後、中国の台湾に対する「グレーゾーン戦略」が執拗に続いている。対応にコストの掛かる反撃を敵から受けぬようにしながら、経済面、軍事面、外交面で実益を得る戦略で、「戦争一歩手前の手段」である。
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2024/07/04 岡崎研究所サプライチェーンの中露依存からの脱却を図るために、米国が供給網の全体把握へ最新鋭のツールを導入した。問題点を洗い出し、解決へと進める取り組みであるが、貿易というのは複雑な生き物で、限界もある。
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2024/07/03 岡崎研究所フーシ派による紅海での船舶攻撃は依然として続いている。この状況は当面、続いていくとみられ、武器弾薬の供給問題を抱える米国にとって分が悪い。バイデン政権がにっちもさっちも行かない状態になる可能性も懸念される。
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2024/07/02 岡崎研究所香港では、基本法に終審法院に非常任の海外裁判官が置かれていることが規定されているが、国家安全維持法の施行によって海外裁判官の置かれた環境と立場に激変をもたらすこととなった。辞任した裁判官が劣悪な環境を説明している。
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2024/07/01 岡崎研究所欧州議会選挙の結果についての報道では、右派が「伸長」「台頭」「躍進」したというものが多いが、社会民主、リベラル、緑の大敗やEU支持勢力が多数を維持したことを併せて伝えないとバランスを失する。右派の浸透をEU全体の趨勢を論じるのは無理がある。
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2024/06/28 岡崎研究所イスラエルがレバノンのヒズボラを攻撃するという観測記事が米国で度々報道されている。ガザの衝突以来、緊張が高まっており、双方とも全面戦争にならないように努力はされているものの、同時に不測の事態にも備えている。
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2024/06/27 岡崎研究所インド総選挙で、モディ首相は予想を完全に覆す大きな敗北を喫した。しかし、それ程負けた訳でもないとも言い得る。だとすれば、モディは権威主義的な色彩の濃いヒンズー国家主義の政策を今後も強めてその支持基盤の強化を図ろうとするかも知れない。
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2024/06/26 岡崎研究所中国とロシアの軍事協力関係は具体的に相当な水準にまで進んでいくだろうと推定される。西側諸国の脅威となり、特に台湾を巡る日本近海での軍事演習において深まっている。実際に戦闘行動が開始される段になれば、共に戦場で戦うということになるのか。
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2024/06/25 岡崎研究所ポーランドが東部国境の要塞の建設に、バルト諸国が彼等の東部国境に連結された要塞の構築に、それぞれ着手している。ロシアのウクライナ侵略の衝撃によって、ロシアの脅威に覚醒したこれら諸国の深刻な危機感を教えてくれる。
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2024/06/24 岡崎研究所4月のバイデン政権の610億ドルの軍事支援パケージがウクライナ戦争へ影響を与えている。クリミアでウクライナはロシアを負かしており、ロシアにとっての戦略的資産から戦略的重荷になってきている。
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2024/06/21 岡崎研究所米国のキャサリン・タイ通商代表が、貿易の役割としてデータ保護から労働者の権利に至るまで経済機会を民主化する必要があると指摘した。しかし、この手法はバイデン大統領が実施した関税ではなく、米国単独で行うことではない。
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2024/06/20 岡崎研究所メキシコ大統領・議会選挙でオブラドール大統領の後継者となるシェインバウムと与党連合が圧勝した。歴史上初のメキシコ女性大統領が誕生するが、財政難や治安問題、対米関係、前任者の路線の維持と外国投資への影響など課題も大きい。
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2024/06/19 岡崎研究所西側諸国による対ウクライナ支援は、供与されるすべての兵器システムが基本的にロシア領内の攻撃には使用しないことが条件づけられるというブレーキをかけられていた。戦争を必要以上に長びかせ破壊的な制約は解除されたが、3つの懸念がある。
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2024/06/18 岡崎研究所日中韓首脳会談が約5年振りに実現した。開催に積極的でなかった中国が応じたのは、日韓関係の改善、日米韓関係の緊密化によるところが大きいとみられる。中国と渡り合うためには、自らの立場を強くすることが一番大事だと言うことを如実に示している。
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