世界の記述
日本国内ではなかなか報道されない、世界各国のおもしろニュース。これを読めば、日本の良さや悪さが浮かび上がってきます。
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2022/01/09 大西康雄
中国では、「共同富裕」のスローガンが頻繁に用いられている。国民が等しく豊かになるという、そもそもは鄧小平が用いた言葉である。鄧は、計画経済の非効率を打破し、まず一部の者が先に豊かになってからその他の者を豊かにする、という現実的な道筋を考え…
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2022/01/02 宮下洋一
フランスの人気政治評論家、エリック・ゼムール氏(63歳)が11月30日、2022年4月に行われる仏大統領選挙への無所属での出馬を表明した。反移民を掲げ、欧州連合(EU)離脱も視野に入れたカリスマ指導者の行方に仏国内が揺れている。
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2021/12/26 井上雄介
二大政党制が確立した台湾では、複数のミニ政党(小党が)活躍している。小党は多様な民意の反映以外にも、若者の政治参加に道を拓く点で大きな存在価値を有しており、その存在感を示す局面もある。
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2021/12/19 畑中美樹
「アラブの春」の発端となった北アフリカのチュニジアは、唯一の民主化の成功例と見なされてきた。だが2020年の国民一人あたりの国内総生産(GDP)は革命前より2割近く低下し、国民の暮らし向きが良くなっているとは言い難い。そのような中、大統領…
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2021/12/18 藤原章生
「熱帯のトランプ」と呼ばれてきたブラジルのボルソナロ大統領に陰りがみえてきた。新型コロナウイルスの感染拡大を抑えることができず、米国に次ぐ世界第2位、60万人以上の死者を出している。大統領を訴追する動きも活発で、支持率も低下している。
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2021/12/05 畑中美樹
シリアとその周辺国では、内戦後を見据えたような動きが顕在化している。「アラブの春」から10年以上が経ち、中東諸国のパワーバランスは内戦以前へと回帰しつつある。
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2021/11/28 宮下洋一
アルジェリア政府は今年8月、同国に対し隣国モロッコが「敵対的行動」を継続しているとし、国交断絶を発表した。その間接的な被害を受けたのが、天然ガスの約47%をアルジェリアに依存するスペインだ。
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2021/11/23 井上雄介
台湾の蔡英文政権が、対外広報でSNSを駆使して成果を上げ、世界に台湾ファンを広げている。最近の欧州の世論は、若者を中心に、経済的な利益よりも、人権や環境を重視する傾向が強まっている。そんな中、台湾が民主主義国であるとの認識が欧州で浸透して…
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2021/11/21 大西康雄
中国の2020年の出生数は1200万人と前年比18%の大幅減に。皮肉なことに「二人っ子政策」を始めた16年の1786万人から毎年減少が続いている。21年には建国後最低になる可能性があり、習近平政権は危機感を強めている。
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2021/11/07 井上雄介
最大野党・国民党の主席選挙が9月25日に行われ、急進的な中台統一派でキワモノ候補とみられていた在野の政治活動家、張亜中氏が32.78%で2位。選挙終盤で党指導部が、続投を目指していた江啓臣前主席の票を、朱氏に回す戦略を採らなければ、敗北も…
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2021/10/31 宮下洋一
フランス政府系造船企業ナバル・グループが、豪州政府から潜水艦事業の大型契約を破棄され、同グループをはじめ、下請け企業が多大な経済損失を被った。今後、20万人の従業員を抱えるフランスの防衛産業はどうなるのか。
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2021/10/24 大西康雄
中国が9月16日に包括的かつ先進的環太平洋経済パートナーシップ(CPTPP)への加盟を正式に申請した。2020年のアジア太平洋経済協力会議(APEC)で習近平国家主席が加盟検討を表明していたが、このタイミングでの申請の背景は何なのか。
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2021/10/18 畑中美樹
タリバンが制圧したアフガンからの難民が新たな問題となっている。シリア難民を既に抱えるトルコは、流入経路となるイランとの国境に壁を建設した。
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2021/10/15 藤原章生
中米でも古くから「働き者の国」と呼ばれてきた国、エルサルバドルが9月、仮想通貨ビットコインを国の法定通貨に取り入れた。果たしてうまく機能するのだろうか。
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2021/10/10 畑中美樹
イスラム主義組織タリバンが政権の座に返り咲いたアフガニスタンについて、サウジアラビアは明確な政策を打ち出せないまま今日を迎えている。
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2021/09/26 井上雄介
アフガンからの米軍撤退の様子に、台湾のメディアにはいっせいに「今日のアフガンは、明日の台湾」の文字が躍った。民進党政権による安全保障の対米依存を批判する声が噴出する一方で、与野党問わず若手政治家からは、自主防衛を強化せよとの訴えが相次いだ。
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2021/09/20 宮下洋一
欧州各地で、山火事や洪水被害が相次いでいる。欧州連合(EU)では、気候変動に関する世論調査が年々増加し、選挙戦を左右する動きが表れている。
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2021/09/08 藤原章生
米同時多発テロが起きた直後、米国には感情があふれていた。だがアフガニスタンから撤退した現在、歓迎も批判もせず、「まだいたのか」と無関心のままの人が少なくない。
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2021/08/24 宮下洋一
フランス各地で7月から、新型コロナウイルスのワクチン接種を推進するマクロン政権に対し、一部の国民が反対デモを行っている。ワクチン接種証明書がなければ、飲食店や大規模商業施設、病院や公共交通機関の利用ができなくなるからだ。
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ワクチン確保難航の裏に中国の影
2021/06/10 井上雄介新型コロナウイルスの封じ込めで世界有数の「優等生」だった台湾で、5月からコロナの感染が急拡大している。台湾のワクチン接種率は日本よりも低い。ワクチン確保が難航する理由のひとつは、中国の存在だ。
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