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2021/12/17 岡崎研究所
大統領選挙で左右両極端の候補が決選投票に進むチリはじめラテンアメリカで、国論の二極対立化を際立たせている。原因は、大統領選挙の決選投票制度によるポピュリストの独走もあるように思える。
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2021/12/16 岡崎研究所
バイデン政権の支持率低下により、共和党は、来年の中間選挙のみならず2024年の総選挙でも圧倒的に有利にあると見なされているが、それでも状況が変わる、あるいは共和党が自滅する可能性もある。
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2021/12/15 岡崎研究所
ロシアとドイツをバルト海経由で結ぶ天然ガスのパイプライン、ノルド・ストリーム2について、ドイツの規制当局は、稼働に必要な認証手続きの一時停止を公表した。ロシアは稼働の早期承認を迫るため、ガスを道具に揺さぶりをかけており、綱引きは続く。
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2021/12/14 岡崎研究所
台湾海峡をはさむ軍事的緊張関係は緊迫の度合いを強めつつある中、台湾において米軍部隊が静かな増強を行いつつある、という指摘がされている。規模自体はいまだそれほど大きなものではないが、静かに、着実になされている。
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2021/12/13 岡崎研究所
ドイツの社民党、緑の党、自由民主党による「信号連立」政権は、デジタル化・近代化を推し進め、気候温暖化に対応することを目指している。単なる左派政権でなく、自由主義が加わりバランスが取れるとの期待も。とはいえ、難しい課題も山積している。
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2021/12/10 岡崎研究所
国連安保理事会はボスニア・ヘルツェゴビナの治安維持を担うEU主導の部隊EUFORのマンデートを1年延長した。西側諸国はロシアと中国の黙認と引き換えに、決議からサラエボの上級代表事務所への一切の言及を排除することに同意した。
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2021/12/09 岡崎研究所
台湾にとってCPTPP加入は単に経済政策であるだけでなく、生き残りを賭けた政治的課題であり、CPTPP参加の11 カ国はその加入を承認することによって国際社会の台湾に対する支持を明確にできる。
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2021/12/08 岡崎研究所
米国、カナダ、メキシコ3カ国が5年ぶりで開催した北米首脳会談は、3国首脳にとって、内外に連帯を示す演出として共通の利益でもあったといえる。ただ、ハードコアの難問はほとんど取り上げられなかったとされる。
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2021/12/07 岡崎研究所
中国共産党の六中全会「歴史決議」が採択されたが、前途は厳しい。毛沢東も、鄧小平も、歴史決議を通した後、本当の勝負の時が待っていた。今回の歴史決議を経て、実際に何がもたらされるのか。党員も国民も、ここを厳しく見ている。
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2021/12/06 岡崎研究所
オンラインで行われた米中首脳会談は、特段の共同声明などの発表はなかったものの、3時間半も議論をする機会を持ったことの意義は大きい。新政権下の日本の対応が注視されているだろう。
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2021/12/03 岡崎研究所
ニカラグアの大統領選挙で、現職のオルテガが当選したとされているが、この投票率に疑問がかけられている。今回の選挙は、独裁国家化の完成を証明するものであり、放置すれば、ラテンアメリカ全体で域内指導者の独裁的傾向を更に強める可能性がある。
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2021/12/02 岡崎研究所
ロシアの世論は弾圧で抑え込まれているが、ロシアの世論は反プーチンになってきている。西側への好意的評価、特に若者におけるその傾向も見えている。プーチン後のロシアを考えるべき時が来ているかもしれない。
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2021/12/01 岡崎研究所
ベラルーシ西部のポーランド国境に数千人の中東からの移民が押し寄せているが、これは、ベラルーシのルカシェンコ大統領が反民主的・人権抑圧的な行動に制裁を発動したEUに報復し、難民・移民問題につけ込むことで不安定化を試みたことは明らかである。
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2021/11/30 岡崎研究所
米中首脳会談で解決を見た個別問題はなかったが、米中間で誤解や誤算に基づく衝突の可能性は首脳会談前よりは減ったと言える。将来については、今後の会談や交渉の進展によるところが多く、注意深くフォローしていくことが重要だろう。
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2021/11/29 岡崎研究所
COP26で注目されたのは米中両大国の動きである。今世紀中の気温上昇を1.5度に抑えるために協力することで合意し、今後10年間の気候変動対策の協力強化を盛り込んだ共同声明を発表した。これは異例なことと指摘されている。
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2021/11/26 岡崎研究所
核軍拡競争を避けるために、米中は軍備管理の枠組みを見つける必要がある。中国は核軍備管理になかなか参加しないだろうが、世界は中国を核軍備管理の枠内に入れるように辛抱強く努力する必要がある。
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2021/11/25 岡崎研究所
ポーランドの法の支配と司法の独立の問題はEU首脳会議の議題ではなかったが、討議の機会は設けられた。メルケルはEUの東西分裂、およびそれがEUを麻痺させる事態を怖れていると言われる。
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2021/11/24 岡崎研究所
中東欧諸国が台湾に接近している。安全保障上の理由や人権問題への考慮から、台湾に対する親近感を抱く形となっているが、中国はこれに激怒している。
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2021/11/23 岡崎研究所
エチオピアでは政府軍と北部のティグレ人勢力との内戦がエスカレートしており、大規模な虐殺の懸念がある。民族間の大量虐殺や首都を戦場とする武力衝突が生ずる可能性は極めて高く、ここ数週間が正念場であろう。
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2021/11/22 岡崎研究所
COP26は、石炭火力発電の段階的な削減などにより、世界の平均気温の上昇を産業革命前から1.5度に抑える努力を追求する「グラスゴー気候協定」を採択し、閉幕した。しかし、温室効果ガス削減に資するはずの原子力発電の「復権」の機運は高まっていな…
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