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日本にもはびこる 〝ナチュラルミステイク〟
2023/11/30 松永和紀フェスで売られたマフィンが自主回収され、大きな話題となった。店主は「防腐剤、添加物不使用」をアピールしており、いまだ「添加物は危ない。無添加が安全」との誤解が多いことを物語る。
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2023/07/14 松永和紀
WHO傘下の「国際がん研究機関」と「WHO/FAO合同食品添加物専門家会議」が、ノンシュガー甘味料、昔でいうところの〝人工甘味料〟である「アスパルテーム」の健康影響について公表した。不安に感じた人も多かったかもしれません。どう考えるべきか…
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2023/06/29 松永和紀
コシヒカリ環1号を知っていますか?実は日本のコメが抱える二大問題を解決できるかもしれない品種です。ところが今、「放射線育種米」や「放射線米」などと名付けられ、SNSなどで「ヤバイ」と言われ始めました。科学的に正しい情報を提供します。
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2022/08/25 松永和紀
農林水産省のツイッター公式アカウントが、添加物を危険視する投稿をしたと批判され、投稿を削除した。投稿の元になった農水省広報誌記事も修正が加えられた。これは、農水省の深刻な課題を露わにした形となっている。
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2022/08/14 松永和紀
科学がどうであれ、農薬に対して不安を持つ人が多いのはたしかです。日本では昨年度、すべての農薬について定期的に最新の科学的知見に基づいて安全性などの評価を行う「再評価制度」の仕組みが導入されました。新しい再評価の仕組みを解説します。
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2022/08/09 松永和紀
除草剤グリホサートと並んで、批判の的になっているネオニコチノイド系殺虫剤。ハチを殺す、ヒトの健康を害する、と指摘されています。しかし、こちらも科学的事情、各国の制度は非常に複雑です。国内外の主な動きをわかりやすく解説します。
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2022/05/14 松永和紀
除草剤グリホサートとネオニコチノイド系殺虫剤は、質問が相次ぐ2大農薬。残念なことに間違った情報も広がっています。今回は、「発がん性疑惑農薬」などと喧伝されるグリホサートをめぐる科学と海外事情を詳しくお伝えします。
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2022/04/28 松永和紀
台湾で、日本のいちごが相次いで残留基準超過となり、輸入差し止めとなっている。日本で報じられると「日本は残留基準値が世界一甘い」といったコメントがついたが、妥当とは言えない。日本の農業関係者のビジネス戦略の甘さを浮き彫りにしている。
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〚人類×テックの未来〛テクノロジーの新潮流 変革のチャンスをつかめ
2022/02/07 松永和紀ゲノム編集技術が、日本の養殖技術と組み合わさることで、新たな地平を拓こうとしている。より可食部の多い魚を、より効率的に養殖できれば、飢餓などの問題へも貢献できるかもしれない。
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「日本から世界をリードする」と語る西井孝明・味の素社長〜東京栄養サミットとビジネスをどう結びつけるか③
2021/12/10 松永和紀世界で進む欧米型の評価指標は、調理を中心としたアジア型食生活には適用しにくい。日本企業が正当に評価されるためには、アジアの視点も取り入れたルールメーキングへ働きかける必要がある。味の素の西井孝明社長は「日本から世界をリードする」と語る。
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東京栄養サミットとビジネスをどう結びつけるか②
2021/12/09 松永和紀日本企業は消費者の嗜好に合う製品を販売し売上を伸ばしてきたが、世界の潮流は、企業が率先して栄養改善と健康構築へ取り組む時代に来ている。日本企業の対応は遅れれば、欧米型の取り組みが世界で幅を利かせ、正当に評価されず海外市場を失いかねない。
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東京栄養サミットとビジネスをどう結びつけるか①
2021/12/08 松永和紀東京栄養サミット2021が開催されている。世界が「飽食」と「飢餓」という課題に直面する中、欧米が構築しつつある〝評価指標〟がアジアの食生活・食文化に合っていない。これは、日本の食の危機。3回にわたり日本が直面する健康と栄養の課題に迫る。
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安全性と規制、今後はどんな食品が登場するか?
2021/09/30 松永和紀ゲノム編集技術で肉厚にしたマダイが9月17日、国に届出されました。ゲノム編集動物としては世界で初めて、消費者の食卓に上ります。今後もゲノム編集食品の開発は進むでしょう。安全性、国内の開発状況、さらに世界の動きも解説します。
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「みどりの食料システム戦略」案に批判噴出(後編)
2021/04/12 松永和紀なぜ、これまで日本の食料システムについて地道で実効性のある施策を展開してきた農水省が、理念がなく空虚な目標ばかりを並べた案を持ち出したのかーー。
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「みどりの食料システム戦略」案に批判噴出(前編)
2021/04/08 松永和紀農水省が掲げた「みどりの食料システム計画」案には、「食の安全」からの検討がなされた気配がない。ハリボテの政策を掲げても、食のプロフェッショナルたちの心は離れていく一方だ。
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私たちはどの情報を選ぶべきか?
2021/04/02 松永和紀新型コロナに科学的根拠を持って「効く」と言える食品・サプリメントはない。ただ、それでも「効く」とする広告や商品に心惹かれてしまった時、われわれはどの情報を参考にすればいいのか。
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2021年は、家庭菜園向けに苗を無料配布
2020/12/15 松永和紀ゲノム編集技術により、機能性成分のγ-アミノ酪酸(GABA=ギャバ)を多く含むように品種改良したトマトが国への届出・情報提供を終え、商用化へと一歩を踏み出しました。ゲノム編集食品の届出第1号。詳報します。
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ノーベル化学賞授与、商用栽培が始まる前に正しく理解
2020/12/03 松永和紀ゲノム編集技術ツールの1つを開発した二人の女性科学者にノーベル化学賞が送られる。日本でも近く、商用栽培へ走り始める見込み。危険だと主張する声もあるが、医療分野と品種改良での使われ方を区別しないと、意義も問題点も理解できない。
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山本茂貴氏(食品安全委員会委員)インタビュー
2020/09/22 松永和紀中国で冷凍食品から新型コロナウイルスが検出されたというニュースが8月に流れ、食品による感染への不安が再燃している。これから流行するノロウイルス対策との混同も心配だ。食品安全委員会で微生物リスクを担当する山本茂貴委員に整理してもらった。
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2020/08/07 松永和紀
科学誌ネイチャーに、トレハロースが感染症流行の深刻な原因となっている、とする論文が掲載された。トレハロースは林原が開発した食品添加物。その後、論文内容を科学的に否定する論文が二つ出たものの、「問題ない」という情報は広がらない。
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