「世界情勢」の最新記事一覧
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2022/08/29 岡崎研究所
ペロシ下院議長の訪問後の台湾に対する過剰反応と報復措置は、平和統一ではなく、武力によって台湾をとることに北京が焦点を合わせていることを示している。習近平の戦略は台湾の人心を掌握することから、台湾に恐怖と憎悪を起こさせることに変わった。
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2022/08/26 岡崎研究所
チリの制憲議会は、1年余りの審議を経て、国民投票に付されることとなった。新憲法草案は極めて急進的な内容で、採択・施行される場合には、チリに重大な混乱と対立を招き、結果的に経済的発展も政治的安定も大きく損なわれる可能性がある。
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2022/08/25 岡崎研究所
バイデン政権がカブールにおいてアルカイダの指導者アイマン・ザワヒリを殺害し、意義を強調しているが、アルカイダへのインパクトは強くなさそうだ。タリバン政権の体質が変化する見通しも立たない。
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2022/08/24 岡崎研究所
ペロシ米下院議長の台湾訪問が、台湾海峡の緊張を一挙に高めることとなった。それでも、ペロシ一行が明確なメッセージを打ち出したことは米台関係への影響だけではなく、独断的な中国の拡張主義へのきわめて有効な警鐘になったものといえよう。
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2022/08/23 冷泉彰彦
日本の全国高校野球は、米国では「サマー・コウシエン」という名で知られている。近年は何と言っても、大谷翔平選手を輩出したことで注目度が上がっている。これに対して、米国に甲子園大会のようなものがあるのかというと、実情は多少異なっている。
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2022/08/23 岡崎研究所
イラクでは、昨年10月の選挙以来、政府は形成されていない。シーア派の有力者サドル師の一派が最大の議席を得たが、他党と首相選出について合意できずに来た。この混迷が暴力の行使につながるか、話し合いで収拾されるのか、よく分からない。
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2022/08/22 岡崎研究所
ペロシ米下院議長の訪台への抗議のために、中国は台湾周辺海域に6つの演習地域を設定し、実弾演習を行った。この演習により、中国の台湾併合は、正面からの軍事侵攻よりも、海上封鎖による台湾隔離によってなされるのではないかと読み取れる。
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2022/08/19 岡崎研究所
パナマでは、地方の小都市で始まった教員の抗議活動に建設労働者、学生、先住民グループなどが加わり、過去30年で最大規模の反政府抗議デモに発展した。放置すれば急進左派への政権交代になりかねないが、パナマの特有の事情も念頭に置く必要がある。
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2022/08/18 岡崎研究所
米大統領選挙における選挙人集計法の改革を検討して来た上院議員の超党派グループが選挙人集計改革法を議会に提案した。制度上の不備が重なって議会襲撃事件につながった可能性が高く、トランプ一味による影響力行使も懸念されており、改革に進みそうだ。
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2022/08/17 宮下洋一
ロシアのウクライナ軍事侵攻以来、天然資源の供給に限界が見えてきた欧州で、8月10日から省エネ対策が始まった。猛暑が続く中、エネルギー資源節約の準備として、さまざまな規制がかかるようになった。現場では、どのような声が上がっているのか。
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2022/08/14 中村繁夫
日本は資源開発にしても外交にしても政治にしても経済開発にしても全てのことに探検精神が失われて久しい。だからこの20年はどのような問題についても、何となく日本が世界に遅れをとっている印象が強い、と私は思っている。
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2022/08/11 宮下洋一
欧州では、7月以降、山火事の被害が相次いで起きている。今年に入ってから7月までに、約60万ヘクタール(茨城県の土地面積に相当)が焼損しており、消火作業中の死傷者も続出している。各国で深刻化する山火事の背景には何があるのか。
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2022/08/10 井上雄介
ナンシー・ペロシ米下院議長が、台湾訪問を終えた後、中国軍の軍事行動が休みなく続いている。軍事行動は「常態化」とも言われ、台湾海峡の様相も変わりつつある。台湾市民は今のところ至って平静のようだが、いつまで続けられるかわからない。
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2022/08/10 岡崎研究所
メキシコ政府が米墨加協定に違反して国営電力会社と国営石油会社を優遇しているとして、米国通商代表部が協議を要請した。メキシコは究極的には、米国への経済依存からの脱却、更には政治的に距離を置くことも望んでいるようである。
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2022/08/09 岡崎研究所
ウクライナ戦争、ガス不足、インフレなど、イタリアは緊迫した状況に置かれており、この時期にドラギ首相が失脚したのは最悪のタイミングである。欧州中央銀行総裁として立派な働きをしたドラギがイタリア政治でどのように力を失っていったか。
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2022/08/08 山崎文明
ペロシ米下院議長の訪台に抗議するとして、ハッカー集団「APT27」が台湾の総統府や外務省、国防省など公式サイトに攻撃しており、総トラフィック量が1日最大攻撃量の23倍に達しているという。これらの攻撃は、中国の台湾侵略の模擬演習の可能性が高…
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2022/08/08 岡崎研究所
英国の情報機関MI6のモア長官は、ウクライナでのロシアの軍事作戦は物資と兵員の不足で、ここ数週間で勢いを失うことになりそうであると述べた。英国の情報機関は情報の収集および分析において優れており、外部への発言に慎重であるため、注目に値する。
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2022/08/05 岡崎研究所
イタリアのドラギ政権が崩壊した。ウクライナ戦争に起因する市民生活の圧迫を焚きつけて党勢挽回を図ろうとする動きもあり、厭戦気分を醸成して欧州の分断を狙うロシアの工作の格好の的となり得る。
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2022/08/04 佐々木伸
国際テロ組織アルカイダの指導者アイマン・ザワヒリが米無人機の攻撃で殺害された。「米同時多発テロ9・11」の最後に残った首謀者。米国は名実ともに、9・11に決着を付けた。CIAの執念の〝仇討ち〟ともいえる暗殺作戦の内幕に迫った。
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2022/08/04 岡崎研究所
辞任した英国のジョンソン首相の最大の遺産はBrexitである。将来、EUへの復帰が議論になることはないだろうが、伴う混乱を収拾することは優先度の高い課題と言うべきであろう。
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