「中国」の最新記事一覧
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2021/04/21 樋泉克夫
改めて中国共産党の一元的支配という問題について考えてみたい。それというのも、中国電子商取引(EC)最大手の阿里巴巴(アリババ)集団創業者である馬雲(ジャック・マー)が昨秋に「時代錯誤の規制が、中国の技術革新を窒息死に追い込む」と発言して以…
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2021/04/13 樋泉克夫
彼らの世界観は、どのようにして形成されたのか。現在の中国の権力の頂点に立つ7人の共産党政治局常務委員の少年から青年へと成長する多感な時期を、疾風怒濤の文化大革命(1966~76年)の渦中で過ごした。2022年の第20回共産党大会で常務委員…
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2021/04/06 樋泉克夫
彼が毛沢東を信奉しているなら「筆杆子(ペン)」を駆使した宣伝戦略も模倣するだろうに――こう考え、改めて習近平政権成立前夜の中国のメディア事情を振り返ってみた。すると、中国の大国化を強く主張する著作が集中的に出版されていることに改めて気づか…
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2021/03/30 樋泉克夫
はたして「中国の夢」は、習近平政権が思い描いているがままに実現するのか。改めて共産党政権の過去から、この問題を考えてみようと思う。そこで、時計の針を半世紀昔の1971年に戻すことにする。
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2021/03/21 樋泉克夫
「中国の夢」の実現を目指す強力政権の下で、中国の子供たちは、いったい、どのような環境に置かれているのか。ふと考えてみた。それというのも現在を生きる子供たちが、やがて中国の将来を担うことになるのだから。
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2021/03/10 樋泉克夫
3月5日、北京で全国人民代表大会が開催された。習近平国家主席は同大会の内モンゴル代表団部会に出席し「民族団結」を説き、「国家で通用する言語文字工作をしっかりと普及させると同時に、中華民族としての共同体意識教育を広めなければならない」と強調…
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2021/01/25 平野 聡
‶新疆ジェノサイド〟の実態を物語る、衝撃的な数字を、中国共産党自身が示した――。中国の正式な国家統計である『中国統計年鑑』において、新疆ウイグル自治区における少数民族人口がこの2年間で164万人も激減したことを示している。
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2020/12/09 平野 聡
中国は国内外の至る所で現状変更の試みを進め、既成事実化を図っている。日本には政治と経済を切り分け、米中と適切な関係の調整を望む声もあるが、短期的な利益を追求しすぎるあまり長期的な国益を見失っては本末転倒だ。
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2020/09/05 樋泉克夫
東南アジア華人の考えを知ることは、日本人の硬直化し、時に偏頗になりがちな中国認識の歪みを是正し、アメリカで展開される中国論議に“知覚過敏気味”に振り回され、引きずられがちな宿痾を治癒することにつながるに違いない。
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2020/08/13 樋泉克夫
7月中旬のことだったが、タイの華字紙『世界日報』が「30省市の小中学校で図書の整理・再点検」と題し、中国全土の小中学校図書館における所蔵図書徹底点検の実施状況を報じていた。真の狙いは別にあるはずだ。つまり習近平政権が推進する路線にそぐわな…
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2020/08/12 小原凡司
2020年6月23日、中国は、55基目の「北斗」測位衛星システムの衛星の打ち上げに成功した。この衛星は、30基から成る「北斗3号」システムの最後の1基である。中国は、この衛星の打ち上げをもって、「北斗3号」システムを完成させたことになる。…
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2020/08/03 立花 聡
世界を驚かせる出来事。トランプ米政権は突然、ヒューストンの中国領事館に閉鎖命令を出した。続いて、ポンペオ米国務長官は7月23日、カリフォルニア州のリチャード・ニクソン図書館で、これもまた世界を驚かせた演説を行い、中国人民に好意や同情を寄せ…
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2020/07/30 樋泉克夫
香港を挟んでの米中対立は、このまま「回帰不能点(ポイント・オブ・ノーリターン)」にまで突き進むのか。香港の旧宗主国であるイギリスのジョンソン政権もまた対中強硬策に一歩足を踏み出した。だが、だからといって米英両国の強硬姿勢にたじろぎ、習近平…
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2020/06/03 樋泉克夫
2020年5月26日、香港島のハッピーバレー(跑馬地)に在るサナトリウム・ホスピタル(養和医院)で98年の人生を閉じたスタンレー・ホー(何鴻燊)の死を、内外メディアは挙って「マカオの帝王の死」「マカオのカジノ王の死」と報じた。
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2020/05/16 樋泉克夫
新型コロナ問題が、ついにロヒンギャ族を直撃した。感染被害拡大を容易に招くであろう難民キャンプの劣悪な生活環境はもちろんだが、苦難の果てにやっとたどり着いたマレーシアで、いま新たな危機に直面しているのである。
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2020/05/06 樋泉克夫
爆発的な感染は当初のヨーロッパからアメリカに移り、次はアフリカでの発生が大いに危惧される。未整備であろう医療態勢は感染拡大のリスクは大きい。だが、これまでのヨーロッパにおける感染被害に照らすなら、各国・地域における第一波の感染状況と対中関…
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2020/04/20 樋泉克夫
新型コロナが世界を震撼させている最中に、半世紀以上も昔の中国で起こった事件など持ち出すべきではないかもしれない。だが、感染症の一種である髄膜炎の猛威の前に、3カ月ほどの短期間で16万人余が犠牲になったといわれる事件である。この数は現時点(…
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2020/04/11 樋泉克夫
自らは逸早く新型コロナウイルス制圧に成功したと内外に向けて喧伝する習近平政権の動向である。新型コロナウイルスに翻弄されている日本や欧米などG7諸国の虚を衝くかのように、習近平政権は「友好」や「人類運命共同体」を錦の御旗に掲げてASEAN諸…
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2020/03/15 高田勝巳
最近両国の状況を見ていて感じたことを文章にしてみた。27年間上海で生活し、今でも日中間のビジネスを行う私の本件に対する感覚は、おそらく日本に生活している方々とは少し違うものになるかもしれないが、一つの問題を色々な視点から見ることは悪いこと…
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