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『一人一殺 血盟団事件・首謀者の自伝』井上日召著
2023/10/19 筒井清忠近現代史への関心は高く書物も多いが、首を傾げるものも少なくない。相当ひどいものが横行していると言っても過言ではない有様である。この連載「近現代史ブックレビュー」はこうした状況を打破するために始められた、近現代史の正確な理解を目指す読者のた…
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豪雨酷暑の韓国周遊自転車キャンプ旅(第1回)
2023/10/15 高野凌韓国では連日TVのニュース番組で福島原発処理水海洋放出への反対運動、野党政治家のアジ演説、様々な団体の反対声明などを喧しく報道していた。違和感を覚えたのはどのTV局でも“処理水”を“汚染水”(オニョムス)と表現していたことである。
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NHKスペシャル「“冤罪”の深層~警視庁公安部で何が~」
2023/10/07 田部康喜NHKスペシャル「“冤罪”の深層~警視庁公安部で何が~」は、検察が起訴取り下げという異例の事態となった“冤罪事件”を追求したドキュメンタリーの最高傑作である。独自に入手した捜査資料を読み解くとともに、警察関係者らにインタビューした。
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2023/09/26 葛西龍樹
帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスが引き起こす疾患である。その症状と診断方法、治療はどのようなものなのか。また、どう予防し得るのか。
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「潜入捜査官 松下洸平」はメキシコマフィアに迫るサスペンス・コメディ
2023/09/25 田部康喜民放の無料配信サイト「TVer」が初めて制作を手がけた「潜入捜査官 松下洸平」はサスペンス・コメディともいえる作品である。映像配信サービスが世界を席巻するなかで、日本のテレビ業界は自らの将来像を探っている。「潜入捜査官」の先に見える未来と…
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2023/09/22 唐木英明
福島原発処理水の海洋放出に漁業者から強い反対がある。理由はただ一つ、風評被害だ。原発事故後、福島が経験した風評、デマ、差別を引き起こしたのが「まがいものの正しさ」を撒き散らすメディア、野党、活動家によるであった。
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『陸軍将校の教育社会史』上・下 広田照幸著
2023/09/20 筒井清忠近現代史への関心は高く書物も多いが、首を傾げるものも少なくない。相当ひどいものが横行していると言っても過言ではない有様である。この連載「近現代史ブックレビュー」はこうした状況を打破するために始められた、近現代史の正確な理解を目指す読者のた…
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NHK夜ドラ「わたしの一番最悪なともだち」
2023/09/07 田部康喜NHK夜ドラ「わたしの一番最悪なともだち」は、朝のテレビ小説「お帰りモネ」の妹役などで全国区に躍り出てきた天性の女優・蒔田彩珠が、神戸を舞台にして就活生役を演じて、内定を取れずに行き詰まった末にたどり着いた青春コメディである。
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2023/08/25 葛西龍樹
多くの現代人が悩む高血圧に良い運動は何なのか。さまざまな臨床研究がなされているが、その結果に準じた運動をすれば良いわけではない。継続して安全に行うことができるかどうかが極める必要がある。
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昭和天皇は戦時下の外交戦をいかに戦ったか
2023/08/20 田部康喜NHKスペシャル「発見 昭和天皇御進講メモ~戦時下 知られざる外交戦~」は、宮内省御用掛・松田道一の12年間にわたる昭和天皇への御進講計509回のメモを、近現代史の専門家と取材班が分析した。昭和史を書き換える事実を掘り起こしたドキュメンタ…
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『池崎忠孝の明暗 教養主義者の大衆政治』佐藤卓己著
2023/08/18 筒井清忠近現代史への関心は高く書物も多いが、首を傾げるものも少なくない。相当ひどいものが横行していると言っても過言ではない有様である。この連載「近現代史ブックレビュー」はこうした状況を打破するために始められた、近現代史の正確な理解を目指す読者のた…
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ニュージーランド南島、自転車キャンプ旅(第10回)
2023/08/06 高野凌ニュージーランド(NZ)を自転車キャンプ旅行して痛感したのは“テント泊禁止”という厳格なルール。例外として“認可されたキャンプ場”(公営無料キャンプ場と私営有料キャンプ場)の一画の指定された“テント・サイト”でのみテント泊は許可されている。
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「ハヤブサ消防団」は〝またも〟動画配信で話題になるか
2023/08/03 田部康喜「ハヤブサ消防団」はミステリー作家の三馬太郎(中村倫也)が亡き父の実家がある山村に移住して、消防団員となり連続放火事件の謎に挑む物語である。地域おこしに取り組む立木彩(川口春奈)に迫る危機がDNAの二重螺旋のように絡み合う傑作である。
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ニュージーランド南島、自転車キャンプ旅(第9回)
2023/07/30 高野凌ニュージーランド(NZ)を自転車で走って最初に気付くのはキャンピングカーや牽引されているモーターボートがやたらと多いことである。
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2023/07/26 葛西龍樹
フレイルは、2014年に日本老年医学会が提唱した和製英語で、テレビや新聞で一時期話題になっていたが、10年近くが経過した今も具体的なイメージと重要性が日本で浸透しているかというと、とてもそうはみえない。今でも大事なことなのである。
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ニュージーランド南島、自転車キャンプ旅(第8回)
2023/07/23 高野凌オマル・ハーバー・キャンプのダイニングで30歳くらいのフランスの高校の文学(literature)の教師と一緒になった。海外で日本文学について聞かれることが多々ある。特に村上春樹と三島由紀夫は頻度が高い。
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2023/07/19 田部康喜
NHKスペシャル・混迷の世紀シリーズ「台頭する“第3極”インドの衝撃を追うは、人口で中国を抜いたうえに、GDPが2027年には日本とドイツを凌いで世界第3位に躍り出ると推定されているインドの実像に迫るドキュメンタリーの傑作である。
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ニュージーランド南島、自転車キャンプ旅(第7回)
2023/07/16 高野凌日本人と分かると頻繁に聞かれるのがフクシマの安全性という原発問題。そして無職の年金生活者(pensioner)と分かると「日本は金持ち国家だから自由に海外旅行できる高額の年金をもらえて羨ましい」というステレオタイプな反応だ。
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『歴史と危機意識 テロリズム・忠誠・政治』橋川文三著
2023/07/16 筒井清忠橋川文三再評価の声は高いが、代表的な論考を集めた著作として現在入手できるのは拙編『昭和ナショナリズムの諸相』(名古屋大学出版会)だけである。こうした中、著作集未収録の原稿も収めた本書出版の意義は大きい。以下、日本人とドイツ人の政治観につい…
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2023/07/09 高野凌
東京オリンピックの金メダル数では米国39、中国38、日本27、英国22、ロシア20となる。商業主義的スポーツの米国、ステートアマ(国家の育成選手)の中国とロシアの3カ国については何か違和感がある。NZはこれら3カ国および日本と比較して何が…
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